おしらせ

日本の郷土ごはん vol.14『宮崎:チキン南蛮』フォトレポート

【日本の郷土ごはんシリーズ】第14弾は宮崎県です。
伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分で美味しくいただく「景丘の家 こども食堂」。
今回は宮崎県の「チキン南蛮」「とうきび飯」「蓮根のすり流し汁」を作りました。

代表的な宮崎グルメのひとつとして知られる「チキン南蛮」。唐揚げ+タルタルソースは他地域でも定番ですが、さらに甘酢がかかっているのが特徴です。

元々は昭和30年代に延岡市内の洋食店でまかない料理として考案され、当時の呼び名は「鶏から揚げ甘酢漬け」だったそう。その後、タルタルソースをかけてサラダなどを添えるスタイルが評判を呼び、やがて宮崎のソウルフードと言われるまでに。南蛮というのはかつてポルトガル人がもたらした南蛮文化の名残で、料理では魚の南蛮漬けが有名ですよね。その鶏肉バージョン、というわけです。

本日のこども食堂、こどもたちの作業はまず包丁で材料を切るところから。キュウリやトマト、お汁に入れる油揚げなどを手分けして切っていきます。「指をケガしないように気を付けて!」と、おとながそばで見守りながら挑戦してもらった蓮根おろしの作業も上手にできました。

「切れた! もっと切ってもいいですか?」「蓮根も終わりました! 次は何をしますか?」
こどもたちはいつもワクワクしながら作業に没頭。「もっとやりたい」「もっと知りたい」の気持ちがあふれています。

タルタルソースを手作りし、すり流し汁を仕上げながら、別のチームは鶏肉を揚げていきます。高温の油を扱う作業はいつも真剣勝負。参加者全員分を揚げるので、家庭の料理以上に時間も手間もかかります。でも、たくさん扱うからこそ慣れていき、どんどん手際が良くなっていく姿は頼もしい限り。

二度揚げした熱々のお肉を包丁で4つにカットする作業にも挑戦しました。これまた数をこなすうちに上達して「ひとつ5秒で切れるようになったよ!」「楽しくなってきた!」など自分の成長を実感していました。

かまどでは、とうもろこしをたっぷり入れた「とうきび飯」も炊きあがりました。配膳もみんなで協力してにぎやかに楽しく行います。

ボリューム満点の、本日のこども食堂。やりきった満足感と美味しい笑顔に包まれました。

 “みんなでつくって、みんなで食べる。
「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力で今月も楽しくこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/05/16|景丘の家・こども食堂

日本の郷土ごはん vol.13『沖縄:沖縄そば』フォトレポート

【日本の郷土ごはんシリーズ】第13弾は沖縄県です。
伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分で美味しくいただく「景丘の家 こども食堂」。
今回は沖縄県の「沖縄そば」「人参しりしり」「ふーチャンプルー」を作りました。

本日の目玉は、沖縄そばの手打ちです。卵・塩・重曹・水を混ぜ合わせた「仕込み水」を強力粉に加え、しっかり練って寝かせておいた生地を、3段階にわけてのばしていくと、ふっくらと厚みのあった生地がちょうどいい薄さに。打ち粉をしながらこの生地を重ね合わせ、包丁で切っていきます。

言葉で聞けば簡単そうですが、何しろ「こども食堂」は大所帯! 大量の麺を仕上げるのはなかなか骨の折れる作業です。こどもたちは目をキラキラさせ、熱心に、手作り感あふれる沖縄そばを完成させました。

野菜を切ったり、炒めたり。いい香りに包まれながら、いつも通り「早く食べたい!」の声があちこちにあがりました。

さっきみんなで仕上げたばかりの麺を茹で、おいしく煮付けた三枚肉、かわいらしいシーサーのかまぼこ、小ねぎなどをトッピング。沖縄そばに付き物の紅生姜は、「苦手な子もいるかな?」と心配していましたが、こどもたちもみんな「おいしい!」と喜んで食べていました。

沖縄を旅したことがある人も、沖縄出身のお身内がいらっしゃる人も、手打ちの沖縄そばは初体験。「もっちりつるつるで本当においしい!」と大人もこどもも大喜びで、今回もおかわりが続出でした。

一から自分で作ってみる。その経験から得られる感動は想像をはるかに超えるもの。改めてその素晴らしさを実感できる、素敵な一夜となりました。
“みんなでつくって、みんなで食べる。
「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力で今月も楽しくこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/04/18|景丘の家・こども食堂

日本の郷土ごはん vol.12『秋田:きりたんぽ鍋』フォトレポート

【日本の郷土ごはんシリーズ】第12弾は秋田県です。

各地の郷土ごはんをみんなで作って美味しくいただくこのシリーズ、今回でちょうど1周年!
今月は、秋田県を代表する郷土料理「きりたんぽ鍋」に挑戦です。

お米のおいしい秋田県。ごはんをつぶして串に刺し、焼いて食べていたきりたんぽを鶏鍋に入れたのが「きりたんぽ鍋」の始まりだと言われています。鶏ガラの出汁をきかせ、セリやキノコ、ごぼう、ねぎなどのお野菜がたっぷり入ります。

いろんな野菜をみんなで手分けして切っていきます。こどもたちの集中力と上達の速さにびっくり。「こんなにいっぱいネギを入れるの?美味しそう!」「この野菜(セリ)は初めて見たよ」と今夜のごちそうにワクワクしながら頑張ってカットしました。

続いてはいよいよきりたんぽ作り! かまどで炊いたごはんをすり鉢に移し、すりこぎでしっかりと潰してから、割り箸に巻きつけます。本来は杉の「きりたんぽ棒」を使いますが、割り箸なら家庭でも再現しやすいですよね! きりたんぽ作りはとっても楽しくて、「おうちでもやってみたい!」という声がたくさんあがりました。
すべての仕込みが終わったら、囲炉裏の周りにみんなで集って賑やかに「いただきます!」。

今日も素敵な美味しい笑顔に包まれました。
“みんなでつくって、みんなで食べる
「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力で今月も楽しくこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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今回、株式会社ジャックスさんにこどもたちのためにお菓子の寄付をいただきました。心より感謝申し上げます。

2024/03/23|景丘の家・こども食堂

日本の郷土ごはん vol.11『福島:みそかんぷら』フォトレポート

​​日本の郷土ごはん vol.11『福島:みそかんぷら』フォトレポート

【日本の郷土ごはんシリーズ】第11弾は福島県です。
伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分で美味しくいただく「景丘の家 こども食堂」。
今月は福島県の「みそかんぷら」「いかにんじん」「ざくざく」を作りました。

「かんぷら」って何だと思いますか? 答えは、みんなが大好きなじゃが芋! 福島の一部地域でじゃが芋をこう呼ぶそうで、中でもこどもから大人まで広く愛されているのが「みそかんぷら」。
小ぶりなお芋を味噌で甘めに味付けした郷土料理です。
いい香りがただよう中、大葉を飾って仕上げると、「わー!きれい!」「早く食べたい!」と歓声があがりました。

するめいかと人参を使った、独特な食感の「いかにんじん」と、具材をザクザクと角切りにして作ったお汁の「ざくざく」もみんなで協力してたくさん作りました。

かまどめしも炊きあがり、囲炉裏まわりでみんなでいただきましょう。
初めて知る福島の味にみんな興味津々です!

今日はフィリピンから5人の方が見学に来られ、参加された方達との交流を楽しまれていました。

にぎやかに集う、こども食堂。

“みんなでつくって、みんなで食べる
”「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力で今月も楽しくこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/02/23|景丘の家・こども食堂

日本の郷土ごはん vol.10『三重:てこね寿司』フォトレポート

【日本の郷土ごはんシリーズ】第10弾は三重県です。

伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分で美味しくいただく「景丘の家 こども食堂」。
今月は三重県の「てこね寿司」「豆腐田楽」「盆汁」を作りました。

「てこね寿司」は伊勢志摩地方で漁師飯として誕生した、ちらし寿司の一種です。地元でとれたカツオやマグロなど、赤身のお刺身を醤油ベースのたれに漬け込んで酢飯と合わせます。

「てこね」という名前は、漁師が船上で魚をさばいて手で混ぜ合わせたことから。手軽に美味しく食べられることから広く親しまれ、現代では農山漁村の郷土料理百選にも選ばれるなど三重県を代表する料理のひとつとして定着しています。

炊きあがったばかりの熱々ごはんを大きな寿司桶に移すところから作業がスタート。うちわで扇ぎながら、しゃもじを使って切るように混ぜ、粗熱を取ります。すし酢を加えてさらに混ぜていると、なんとも言えない美味しい匂いが漂ってきました。早くも「おなかすいた~!」「早く食べたい!」を連発するこどもたち。まだまだ作業は続きます!

別のテーブルでは「盆汁」の仕込みも始まりました。名前の通り「お盆」の時期に精進料理として食される、野菜のお味噌汁です。お盆には殺生してはいけないとされているため、かつお節や煮干しなど動物系の出汁は一切使わず、たっぷりの野菜だけでつくります。地域によっては7種の具材を使うことから七色汁(なないろじる)と呼ばれることも。景丘の家でも7種の野菜などを使いました。

豆腐田楽は、水気をしっかり切っておいた豆腐を使います。フライパンで美味しそうな焼き色をつけ、甘いお味噌をたっぷりからめながらもう一度焼きます。串をさしたら完成!食べる前にいろり端であぶりながらいただきましょう。

こうして、2024年初めてのこども食堂も大成功。おいしい香りが景丘の家を満たし、うれしい笑顔があふれた夜でした。

“みんなでつくって、みんなで食べる”
「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力で今月も楽しくこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/01/20|景丘の家・こども食堂