8/11『ごみからタイルを作ろう!-100%食品廃棄物から作る新素材-』fabula 株式会社 フォトレポート
私たちが毎日食べている「食べ物」は、手元に届くまでの処理の過程や食べ残しなどで、その1/3がゴミとして捨てられてしまっています。
そのゴミを資源として、新しい素材へと加工することができたとしたら…?
今日は、fabula株式会社の松田さんと、食品から100%天然由来のタイルをつくる体験をしました。
並んでいるのは、色もテクスチャーも違うタイルたち。
これらはすべて食べ物からできています。
「カカオ」「白菜」「パスタ」「パン」「お茶っぱ」、身近な食材からこのタイルを作ることができます。
匂いをかぐと、その食べ物の香りが漂っていました。
はじめての体験にとても不思議な感覚です。
スライドを見ながら、食べ物以外にも金属やコンクリート、繊維など様々なゴミの問題や、
コンクリートの資源には限りがあり、その処理にはたくさんのCO2が出ることなどを教えていただきました。
環境に優しい素材として、食品廃棄物を、身近な物や建物に使っていけないか、ゆくゆくは非常食としても活用できないか。
将来、食品由来のタイルが当たり前のように使われている世界になっていてほしいとおっしゃっていました。
タイルは、食品を乾燥させた粉末を金型に入れ、プレス機で熱と圧をかけると出来上がります。
シンプルな作り方ですが、白菜でできたタイルはコンクリートの4倍の曲げ強度を持っているそうです。
今回は、セロリ、生姜、ゆずの3種類から素材を選び、小さなタイルをつくりました。
プレス機のジャッキを上下に動かし、熱と圧をかけて30秒ほどで完成。
この小さいタイルには fabulaさんの想いや技術がギュッとつまっています。
もしかしたら、食べ物で出来たおうちに住む未来もそう遠くはないかもしれません。
2023/08/12|アートスクール