おしらせ

『フィレレースを編んでみよう!』山本彌/繊維造形作家 フォトレポート

古代からが魚をとる網や生活の道具として編まれてきたフィレレース。

機械生産が主流になったことで、時間も費用もかかるレース編みは少なくなり、その作り方や技術を知る機会がなくなりつつあります。

「昔から伝わる技術をつなげていきたい」
その想いと共に、繊維造形作家の山本彌さんにフィレレースの編み方を教えていただきました。

フィレレースは網針と目板という細い板2本を使って編んでいきます。
専用の道具がなくても、竹や木で簡単に作れる網針と目板。
昔の人もそうやって編んでいたとのかと想像しながら、ひたすら編み方の練習です。

糸が絡まってしまい「最初からやり直しだ」とため息をつきながらも、諦めない。
通し忘れてた箇所からどんどんほつれる糸、それでも再挑戦。

シンプルな材料と道具、編み方は同じことの繰り返しではありながら、
糸を通す順序や糸の引き具合など、コツを掴むまでがなかなか難しいフィレレース。

「やっとコツを掴んできたぞ」という時にはもう終わりの時間。
2時間があっという間でみなさん驚かれるくらい、それぞれが集中して制作に没頭しました。

今回は、何かをつくるということよりも、その技法を知ることが一番の目的。

「難しいことがおもしろかった!」
自分で技術を習得し、手を動かし、その難しさに触れたからこそ、楽しさやおもしろさに気づく。
そんな有意義な時間となりました。

 

2024/06/20|アートスクール