おしらせ

『薬膳茶づくりのワークショップ 』gokan(narumi)/ 漢方養生指導士 フォトレポート

今回は、漢方の理論にもとづいて養生のお茶をつくるgokanのnarumiさんをお招きして、薬膳茶づくりのワークショップを開催しました。

北海道の大自然の中で幼少期を過ごしたというnarumiさん。
大人になり、忙しい日々の中でこころと身体のバランスを崩したことをきっかけに、おばあさまと過ごした幼少期を思い出し、養生に立ち返ったといいます。

1人でも多くの方に日々を健やかに穏やかに過ごしてほしい、そんなnarumiさんの生い立ちと願いを聞かせていただくところから講座が始まっていきました。

最近のからだの調子はどうかな?
「疲れがとれない」「なかなか眠れない」「胃がもたれる」、、、
それぞれが自分のからだの様子を言葉にしていきます。

小学生からシニアの方まで、年齢も幅広く、それぞれのからだの状態も様々。
みんなで聞き合うことで、少しずつみなさんの表情が柔らかくなっていくのを感じました。

narumiさんの体験談やクイズを交えながら、漢方の由来や歴史、考え方を学んでいきます。
なんだかわからないけれど具合が悪い、そんな名前のない不調(未病)に対してもアプローチのできる漢方。
病気になる前に自分で自分の不調に気づいて予防してあげるには、自分のからだの状態を知らないといけません。気血水という体の状態を知るチェックシートで自分の不調のタイプを分析していきました。

「気虚(気が不足している状態)のタイプの人は、、、」
「気滞(気が滞っている状態)のタイプの人は、、、」
それぞれのタイプに合わせてnarumiさんがアドバイス。
みなさん、真剣にお話を聞いている姿が印象的でした。

自分のからだの状態を知ったあとは、いよいよ薬膳茶づくりです。
ジャスミン茶、ルイボスティー、ほうじ茶、ベースになる茶葉を選び
そこに、ウコン、クコの実、ハトムギ、黒豆、、、など何種類もの食薬を調合して、オリジナルの薬膳茶をつくっていきます。

「この匂いすきだな」
「イライラに効く、食薬をたくさんいれよう!」
香りをかいだり、味見してみたり、ワークシートで効能をみたり、調合の仕方は十人十色。

最後に、出来上がったお茶を入れてみんなで飲み比べ。
「なんだか、ほっとするお茶ですね」
「ちょっと苦味があってからだに効く感じがしますね」
「これはなにを入れたんですか?」
病気そのものではなく、人に合わせて治療や予防をしていく漢方のあり方を体感できるような時間でした。

自分のからだに耳を傾け、自分のためのお茶をつくる。
出来上がったお茶を淹れる時間はもちろん、日々の忙しない時間の中で
自分を丁寧にみてあげる時間をみなさんが少しでもつくれますように。

2024/08/02|アートスクール