おしらせ

『東京都写真美術館に行ってみよう!ささやかなものに光を当てて、写真を作る』東京都写真美術館フォトレポート

今回はこどもたちと一緒に景丘の家を飛び出して、東京都写真美術館にお邪魔しました。
普段は入ることのできない暗室でフォトグラム体験や、どんな展示を見られるか、わくわくしながら出発です。

まずは、みんな初めての暗室体験。
フォトグラムとは、光をあてて撮影する写真の技法です。
それぞれ持参した写したいものを透明なケースに並べ、暗室でフォトグラムの撮影に挑戦しました。
部屋の明かりが消えると、想像以上の暗さにこどもたちもびっくり。
そんな暗さにもすぐに慣れて、みんな手際良く撮影を進めます。

あっという間の撮影が終えたら、楽しい現像の時間!
まだ何も写っていないように見えるまっしろな紙が、薬品に浸すとだんだんと黒く変わっていき、並べたものの影が浮かび上がってきました。

どんな風に映ったかな?
暗室から出て明るい部屋で改めて写真を眺めると、予想していなかった写り方に、いろいろな発見がありました。
いつも見ているロゴマークが反転して写っていたり、見えていなかった透明な容器の文字が浮かび上がっていたり、ガラスは実は透明ではなかったり。

そんなフォトグラムの技法はどんな作品になっているのか、展覧会『見ることの重奏』をみんなで鑑賞します。
できる限り小さな声で、いろいろな発見について友達同士、スタッフの皆さんとも意見交換をしながら、たっぷり時間をかけて見て回りました。
作品中の天気について、作品の影から読み取れる時間経過について、写っている人々の感情について…。
みんな、作品を見て感じた自分の感想や発見をまわりの人に話したくて仕方ない様子。
フォトグラムの作品も、すぐに見つけていました。

感覚を共有しあったり、意見を交換しあう、とても贅沢な時間をたっぷりと楽しんだあとは、
自分たちの作品の発表会です。

持ってきたものについて、それがどのように写ったか、何に面白さや興味を持ったか。
ワークショップの感想も交えて、みんな自分の言葉を紡いでいきます。

帰り道では、今日の体験を思い出して、次はカメラで撮った写真を現像したいな!という声も。
写真の仕組みを知り、そのおもしろさを感じる時間となりました。

2024/08/07|アートスクール