おしらせ

『庭仕事の愉しみ』山口陽介/庭師 フォトレポート

 

毎年恒例のアートスクール「庭仕事の愉しみ」。なんと「今年で3回目です。楽しくて!」とおっしゃる方もいて、こうして一緒に植栽のお手入れをして、その成長の様を共有できることに喜びを感じながらのスタートとなりました。

庭師の山口陽介さんに、まずは剪定の基本を教えていただきます。「枝をよく見たら、5年前、3年前、1年前に生えた枝かがわかる。」

5年前、景丘の家の開館に合わせて植栽をしていただき、この5年の成長過程を見守ってくださっている山口さん。「剪定する場所がどういう場所になってほしいか。光がほしいとか、影がほしいとか、まずはイメージすることが大切。」と教えてくださいました。

「木にとって嫌な切り方をすると、木は反発する。良い切り方をすると、枝は無理に伸びない。」と、山口さんの経験値から語られる言葉は、とても温かく、木をよく見て、触って、対話をしながら接していることが伝わります。

ハサミやのこぎりの使い方も習い、いざ実践。自分の背丈より2倍以上はあるはしごにも、躊躇なく登りたがるこども達。臆することなく、剪定をしていきます。

通り道に向かって伸びていた太い枝は、のこぎりを使って切り落とします。

顔を真っ赤にして、最後のひと切りを終えた子のやり遂げた顔。

「6回もはしごに登ったよ!」と自慢げな顔。

自分で剪定した枝を持ち帰る、うれしそうな顔。

植物に触れたこども達からはいろいろな表情が見られました。

みんなでお手入れした景丘の家の小径は、優しい光が差し込み、気持ちのいい風が通り抜けています。

 

2024/09/07|アートスクール