『銀箔に硫黄で絵を描こう!』𠮷田 愛/日本画家 フォトレポート
𠮷田愛さんは、日本画をベースに、さまざまな表現方法に取り組む作家さんです。
本日は、愛さんと一緒に、銀と硫黄を反応させて像を描いてみます。
愛さんが用意くださった丸い手漉き和紙には、薄く丁寧に銀箔が貼られています。
もう一つの別の紙は、黄色く温泉のような香り。こちらには硫黄が塗られています。
この黄色い硫黄紙を好きな形に切って、銀箔の上に乗せたら、アイロンで数秒間おさえつけます。
すると硫黄が銀に反応し、黒く変色するという仕組みです。
押さえつける時間は、わずか3~10秒ほど。抑える時間や、力の入れ具合の微妙な加減で、青や赤のグラデーションが現れます。
愛さんのデモンストレーションをみんなで見せてもらったあと、まずは大きな銀箔の上で練習をしてみます。
星の形、目の形、アイスの形・・何度も試してみると、どのくらいの時間アイロンを当てると自分が出したい色が出てくるのかが感覚的にわかってきます。
納得する色の出し方がわかったらいざ本番!
なかなか思った通りの色を出すのは難しいけれど、予想外の色が現れるのもこの制作方法の醍醐味。みなさんワクワクした表情で楽しまれているのが印象的でした。
本日の参加者は、10代、保護者さん、60代の大人と幅広く、お互いの作品にいい影響を与え合いながら和気藹々とした雰囲気で制作を進めていました。
最後には、愛さんの普段の制作から出た、銅のハギレなども上からコラージュして作品が完成。
素材の色だけとは思えない、カラフルな作品が完成しました。
作品は、ゆっくりと自然に硫化していくため、時間をかけて少しずつ全体がピンクゴールドのような色味に変化していくそう。
お家に飾ってその経年変化も楽しんでくださいね。
2024/09/29|アートスクール