おしらせ

『Fill Me In !(ねぇ、おしえて)』淵辺恵美/プロデューサー テレコムスタッフ/映像制作会社 フォトレポート

俳優・池松壮亮と映像制作会社のテレコムスタッフで立ち上げたプロジェクト『Fill Me In!(ねぇ、おしえて)』。
今回のアートスクールでは、プロジェクトの第一弾として作られた映像作品をみんなで鑑賞し、
鑑賞後にはダイアローグという対話手法を用いて、
参加者同士で、作品に対する感想や意見を交わしました。

映像作品『Fill Me In!(ねぇ、おしえて)』は、
「こどもたちの声に耳を傾けたい」という思いから作られた作品で、
ひとりの大人(池松壮亮)と、初対面の姉弟が週末を一緒に過ごすといった内容です。
アートスクールに集まったのは、小学生からお孫さんのいる方まで幅広い年齢層のみなさま。
いろいろな背景を持った方が観にきてくださいました。

鑑賞後、ダイアローグという対話手法を用いて、
初対面の参加者同士で作品に対する感想や意見を交わし合います。
年齢も職業も、育ってきた環境も異なる人たちが持った感想は実にさまざまでした。
自分がこどもだった頃を思い出す「大人」の目線。
こどもとのコミュニケーションに関して思い返したり、ハッとする気付きを得た「親」の目線。
作中の姉弟と同じ年齢の「こども」の目線。

みなさんには、ご自身が10代前半の頃の写真を持ち寄っていただき、
映像の感想だけでなく、自身のこどもの頃についてもお話いただきました。
こども時代は誰もが通ってきた道なのに、
お話を聞くと、感じたことや体験してきたことは千差万別。
大人になってからこどもの頃のことを初対面の方に話す機会はあまりないので、
お話する方、聞く方にとっても新鮮な経験になったはずです。

目の前にいる相手とコミュニケーションをとることに年齢は関係ありません。
相手を思いやること。
言葉を選んで対話をすること。
一緒においしいご飯を食べて、体を動かすこと。

大人もこどもも関係なく、お互いをひとりの人として接すること。

その大切さを改めて感じられた、豊かな時間となりました。

2024/10/08|アートスクール