『土を砕いて、形を作ろう!』西山彩子/土器作り体験教室土の子講師 フォトレポート
本日は、東京・西尾久で土器作りの体験教室「土の子」のお店を営む西山さんを講師に土を砕いて形をつくるワークショップを開催しました。
最初のステップは、土を木槌で砕くことから。
景丘の家の2階のベランダで、春を感じられる暖かい天気の中、
みんな、一生懸命に木槌を振り下ろし、土を細かく砕いていきます。
力を込めて大胆に土を砕く子、優しく小さく叩いて砕く子、土を砕く作業だけでも、それぞれの個性が見えてきます。
次に、その砕いた土をふるいにかけ、細かい土を取り出していきます。
「これ、幼稚園でやったことあるー」と嬉しそうに話す子や、
「ケーキつくっているみたい」とにこにこしながら作業する子もいて、
みんなそれぞれに工程を楽しんでいるのが印象的でした。
その後はお部屋に戻り、取り出した細かい土に水を加えていきます。
水を少しずつ入れていくと、土がだんだんと柔らかくなっていきます。
「早く手を洗いたい〜」と、どろどろの手を見て嫌がる子もいましたが
手のひらでこねていき、きれいな泥団子ができてくると顔がほころんでいきます。
「きれいにできた!」と嬉しそうな表情!
その後は、泥団子に土粘土を加えて、形作りしやすいように混ぜていきます。
今回の講座で使用した土は、埼玉のSOU FARMさんの畑で、西山さんが自ら採取してきたもの。
土粘土と匂いを比べてみると、畑の土からはしっかりと土の匂いが感じられました。
そして、土の準備が整うと、いよいよ自由に形作りが始まります。
みんな思い思いに自由に形を作っていきます。
途中で先生がコップや埴輪の作り方を教えてくださると、それを参考にしてオリジナルのコップや埴輪を作る子もいました。
コップの形や埴輪の顔の表情など、ひとりひとりの個性が光るユニークな作品が次々と生まれていきます。お家から持ってきた宝石を押し当てて模様をつける子もいました。
初めは何を作ろうか思い浮かばず手があまり動いていなかった子も
丸めたり、潰したり、お話ししていく間にアイデアが膨らんで、
気づけは、各々が夢中になって作品作りに取り組んでいました。
自分の手で土を砕くところから、自分の手で形を作るところまで。
子どもたちにとって、つくることの楽しさを存分に感じられた一日になったのではないでしょうか?
土と触れ合うことで、自然とのつながりを感じながら、創造力を広げていくことができた、貴重な時間でした。
2025/03/02|アートスクール