『うたってあそぶ わらべうた〜わらべうたが育むあかちゃんの育ち〜』景丘の家 フォトレポート
まだ「観ること」がお仕事の0歳のこどもたち。
「まずはじーっと観ていたら、褒めてあげてくださいね。」
生まれたばかりの小さな我が子と一生懸命向き合うママとパパに、川中さんは語りかけます。
集まった子たちは月齢が5ヶ月から12ヶ月までさまざま。
月齢が少し違うだけで体の発達が随分違うので、
親子の付き合い方、遊び方もまた変わってきます。
おひざに乗せて ギッコンバッタンチャンポロリン♪
抱っこしてそうっとゆすりながら えんやらももの木ももがなったらだれにやろう♪
知らない子と顔を見合わせ まいとこまいとこ バー♪
「遊び」はすべて、心と体の発達に必要なもの。
観る力、喋る力、つかむ力…
うつ伏せの姿勢やハイハイも筋肉を育てる大事な時間です。
わらべうたにはそれぞれの成長に合わせた遊びが含まれているので、
こどもの心と体を養い、人とのコミュニケーション能力も育みます。
川中さんの穏やかな佇まいや伸びやかな歌声にみなさんの緊張もスー・・とほぐれていくよう。
一緒に参加している親御さん同士で交流している様子も多く見られました。
「僕たち両親とも音痴なんですけど、録音とかでもいいんですか?」
この質問はとっても多いそう。
川中さんの答えはハッキリしたもので、「それはやっぱり生の声がおすすめですよ」とのこと。
録音、動画などの音や映像は、大人にとっては実体験の記憶を思い出してリラックスできることもあるのに対し、小さいこどもはまだ経験が少ないので電子に置き換えられた音や映像は興奮を促してしまいます。
抱っこしながら歌ってあげたら、大人の胸から響いてくる振動も心地よく、安心できるのだそうです。
歌が苦手な人は、何かの歌を歌わなくても、抱っこしながら「♪あ〜あ」など言うだけでもよいそうですよ。
遊びながらこどもを育む、子育ての知恵。
まずは目と目を合わせて「おっくーん」と話しかけることから始めてみてください。
目と目でおしゃべり、声と声でおしゃべり、いっぱい楽しんでくださいね。
2025/04/24|アートスクール