『ガリ版印刷のカードづくり』景丘の家 フォトレポート
デジタルの時代、スマホやPCで簡単にコピーもスクショもできてしまいます。
とっても便利だけど、なんだか味気ないことも。
今回の「ガリ版」は、そんなデジタルの世界とは違った風合いや楽しみがありました。
さて、講師の謄写堂さんのお人柄から和やかな雰囲気で始まったアートスクール。
小学生の親子6組が参加しました。
まずはみんなでカウンターに集まり、ガリ版のしくみや方法について教えてもらいます。
①紙に下絵を描く。
②下絵をロウ紙に写す。
③ロウ紙を金属板の上に固定し、ガリガリする(削る)。
④インクを乗せて刷る。
先生がお手本をしながら、
「『ガリ版』という名前は『ガリガリ』音を立てて版を彫るからだよ。」と説明すると、
こどもたちから「へぇ〜!」、大人からは「懐かしい〜」という声。
そして、試しにガリガリしてみて、とこどもたちに鉄筆を渡していきます。
みんな緊張した面持ちで、ガリガリ。
いい感じだね、と褒めてもらうとほっとした様子でにっこり。
それぞれのテーブルに戻ると、早速自分の作業に入ります。
まずは、先生が用意してくれた鳥の絵をガリガリ。
ベースの線は同じでも、鳥の模様や周りの描き方は様々。
さらにインクを乗せて刷ってみると、、、
1枚1枚が違う風合いになり、みなさん感動!!
次は、自分の好きな絵を刷ってみます。
オリジナルのドラゴンや、メガネにメッセージを組み合わせたおしゃれな作品。
お嬢さんの好きなキャラクターを一生懸命掘るお父さん。
2回目はコツを掴んだこどもたちが自分で進めていきます。
工夫を重ねるうちに、インクの乗せ方や選ぶ紙との組み合わせで、
線の太さや滲み具合も変わってくることがわかってきたこどもたち。
「2回インクを乗せるとうまくいくよ」
「ローラーを強めに転がすほうがいい!」
「版の色でいいかんじかどうかわかる。」
回数で試す子や強さで試す子、みた感じで考える子、
工夫の仕方にも、それぞれの個性が出ていました。
そして最後は、先生が考案したスタンプづくり!
ガリ版の仕組みを使って気軽にスタンプができ、最後まで盛り上がりました。
先生が持ってきてくださった、貴重なガリ版印刷機にも触らせていただき、
終始、あたたかな雰囲気とみんなの笑顔に包まれた土曜の午後。
おうちでも、今日のお話をしたり、スタンプを楽しんだりしていただけたら嬉しいです。
2025/05/01|アートスクール