おしらせ

都市養蜂見学会『ミツバチと、原宿・渋谷エリアの自然』株式会社コロンバン フォトレポート

今回の遠足アートスクールでは、渋谷駅から徒歩圏内にある「コロンバン」さんの屋上養蜂場を訪ねました。

原宿方面に向かい、代々木公園の緑も感じられるエリアのビル屋上で、2010年から続くこの取り組みは今年で16年目を迎えます。
週末の静かなビルに入り、屋上へと進むと、渋谷のビル群に囲まれる空間に広がる養蜂場が現れます。

まずは、ミツバチに関するクイズからスタート。
「日本にいるミツバチの種類は何種類?」「働きバチはオス?メス?どちらも?」
親子で考えながら、ミツバチの世界に少しずつ親しんでいきました。

そのあとは、防護ネットと白衣、手袋を身に着けて巣箱の観察へ。1つの巣箱には、約3万匹のミツバチが暮らしているそうです。
そっと巣箱を持ち上げて中をのぞくと、たくさんのミツバチたちが整然と活動している様子が見られました。驚きの光景に、こどもたちも身を乗り出すように観察していたのが印象的でした。

観察のあとは、コロンバンさんが屋上で採取された5種類の蜂蜜をテイスティング。
季節ごとに採れた百花蜜を順に味わいながら、それぞれの香りや風味の違いを楽しみました。

特に春の初めに採れた蜂蜜は、花の香りがふわりと広がるやさしい味わい。
「ほんの数週間の違いでこんなに味が変わるんですね」と、みなさん驚かれていました。

コロンバンさんは、都市の屋上に養蜂場をつくることで、街の植物の受粉を助け、生態系を豊かにする取り組みを続けています。蜂蜜を採集する以前に、社会貢献として行っている、ということを明確にご説明されていたのが印象的でした。
渋谷という賑やかな場所の中で、こんなに自然を感じられる時間を過ごせることはとても貴重でした。

都会と自然のつながりを感じられる、学びと発見の多い一日となりました。

 

   

2025/06/15|アートスクール