「庭仕事の愉しみ」山口陽介/庭師 フォトレポート
ようやく秋の風を感じるようになった9月末。
景丘の家の庭を作ってくださった庭師の山口陽介さんに、今年も植物のことや剪定の仕方について教えていただきました。
こどもたちの目の前に並ぶのは、剪定の練習用に使う枝の数々。
もみじ、いちじく、どんぐりなど、景丘の家の庭にはさまざまな木が植えられていて、その特徴は食べられるものが多いこと。
「これは“ニッケイ”という葉っぱで、手でもむといい匂いがするんだよ」と、まずはどんな植物があるか、みんなでさわって匂って観察です。
竹は細く切って箸にしてみたり、どんぐりはコマになったり、種でプロペラ遊びができたりと、こどもも大人も興味津々。
剪定で大切なのは「手のひらの形をイメージして切っていくこと」。
ハサミの使い方に慣れてきたところで、庭へ行っていよいよ実践!
はしごが怖い子はできる範囲で、より高いところを切りたい子ははしごに登って剪定に挑戦です。
開館以来、大きく育ったすももの木も、太い枝をのこぎりで切っていきます。
今年の初夏には実がたくさんなって、自然の恵みをみんなで味わいました。
「切るのがかわいそうと思うかもしれないけど、切ることでその木が生かされる」という山口さんの言葉どおり、切ったあとは下の葉っぱにも光が当たり、気持ちのいい風が通るようになりました。
来年も実りの多い庭になりますように。




















2025/10/05|アートスクール
