日本の郷土ごはん vol.27『高知:こうし飯』フォトレポート
伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分でおいしくいただく「景丘の家 こども食堂」。今月は高知県の郷土料理「こうし飯」「ぐる煮」「ねぎとさつまいものぬた」、そしてシンプルなあおさ味噌汁をつくりました。
「こうし飯」は、ごはんに、もみのり・じゃこ・たくあんをたっぷり混ぜ込んだごはんです。「こうし」という名前は、土佐弁で「香ばしい」「香りのよい」を意味する「香し(こうし)」に由来しているとも言われています。風味豊かな具材が調和する、おかわり必至の一品です。
「ぐる煮」は、具材を同じくらいの大きさに切り揃え、だし、醤油、砂糖で味つけした家庭的な煮もの。「ぐる」とは「ぐるぐる混ぜる」「いろんなものをごちゃまぜにする」といった意味で、多様な具材を一緒に煮込むことからこの名がついたそう。
「ねぎとさつまいものぬた」は、からし酢味噌で味付けした甘酸っぱい和え物。さつまいもの自然な甘みと、酢味噌のまろやかな酸味、からしのほのかな辛みが合わさった、後を引く味わいです。
こどもたちはまず、ぐる煮に使うたくさんの材料をていねいに切り揃えるところからスタート。包丁を持つ手つきがだんだんと頼もしくなり、余裕の笑顔を見せる子も。お鍋で煮込んでいる間に、さつまいもとねぎを和えたりと、それぞれの料理を仕上げていきます。
そうこうしているうちに、かまど飯がふっくらと炊きあがりました! 熱々のごはんを飯台に移し、具材を混ぜ込んでいきます。湯気とともに立ちのぼる美味しそうな香りに、参加者みんな「早く食べたい!」と待ちきれない様子でした。
すべての料理が完成したら、みんなで配膳して「いただきます」!
高知の伝統的なおいしさに、こどももおとなもしみじみ幸せ。笑顔あふれる食卓になりました。
“みんなでつくって、みんなで食べる。”
今回も、「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力で、こども食堂を楽しく開催することができました。
心より感謝申し上げます。
2025/06/29|景丘の家・こども食堂