日本の郷土ごはん vol.38『神奈川・とん漬け』フォトレポート
伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分でおいしくいただく「景丘の家 こども食堂」。
今月は神奈川県の郷土料理「とん漬け」「けんちん汁」、そして季節のよもぎを使ったよもぎ団子をつくりました。
「とん漬け」は、厚木市の名物料理。特製味噌にじっくり漬け込み香ばしく焼き上げた、ごはんがすすむ一品です。その始まりは江戸時代末期ともいわれ、文明開化とともに豚肉文化が広まる中、養豚の盛んだった厚木地域を代表する料理として親しまれるようになりました。
「けんちん汁」は、鎌倉・建長寺が発祥といわれる精進料理。修行僧が落として崩れてしまった豆腐を無駄にせず、野菜と合わせて作った「建長汁」が由来ともいわれています。手で崩した豆腐とさまざまな根菜、きのこ類、こんにゃくなどを使った具だくさんの汁ものです。
そして今回は、景丘の家で展示中の旧暦行事に関連して、いただいたよもぎも味わいます。濃い緑が美しいよもぎをたっぷり練り込んだお団子に、きなこと白みつを添えて。野山の力をいただくような、春を感じるデザートです。
こどもたちはまず、切る作業に挑戦。にんじん、大根、れんこんなどの根菜類を丁寧に切り揃え、こんにゃくはスプーンでちぎります。豆腐はもちろん手で崩しました。たっぷりのごま油でじっくり炒め、椎茸のだし汁を加えたら、あとはじっくりコトコト。ごま油の香りと野菜のうま味が広がり、シンプルな醤油味だけでしみじみおいしい一椀に。
とん漬けは、味噌の香ばしさが広がる焼きの工程にチャレンジです。油がはねるのにドキドキしながらも、みんなでたくさんのお肉を焼き上げました。「これ一切れでごはん一膳いける!」という声も飛び出し、かまどで炊いたつやつやのごはんもどんどん進みましたよ。
神奈川の郷土料理と、季節の行事を感じられる香り豊かなよもぎ団子。今月も、食卓いっぱいに笑顔が広がる時間となりました。
“みんなでつくって、みんなで食べる。”
今回も多くの方々のご協力のもと、こども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。













2026/05/27|景丘の家・こども食堂
