おしらせ

『草木染め糸で織るコースターワークショップ』橋本杏菜/テキスタイルデザイナー フォトレポート

テキスタイルデザイナーの橋本杏菜さんを講師にお迎えし、草木染め糸を使ったコースターづくりのワークショップを開催しました。

ワークショップは目の前にある鮮やかな糸たちが、どんな植物から生まれた色なのかを紹介してもらうところからスタート。草木の葉や根っこからこれほど豊かな色彩が生まれることを知り、何色を手に取ろうか期待が膨らんでいきます。

ミニ織り機を手に取ると、まずは土台となる糸をかける作業から。手を動かし始まると、みんなの表情は真剣そのもの。土台が整った子から、次は糸選びへ。直感でぱっと決める子もいれば、色の重なりを想像してじっくりと吟味する子など、ここでも一人ひとりの個性が光ります。

糸を継ぎ足しながら、2時間ほどひたすらに織り進めていきます。途中、根気のいる作業に思わずため息が漏れる場面もありましたが、先生のアドバイスを受けながら、小学1年生から6年生まで、誰一人としてめげることなく最後まで織りきることができました。

「1週間ぶりに出張から帰ってくるお父さんにプレゼントするんだ」と、お父さんの好きな色を選んで心を込める子。もともと手仕事が好きで、細部までこだわりながら仕上げる子。低学年の子にとっては細い糸を扱うハードルの高い作業でしたが、完成した作品はどれも草木染めならではの優しい風合いに満ちた、素敵なコースターになりました。

2時間という長い時間、これほどまでに集中して何かに没頭する経験は、日常でもなかなか得がたいものではないでしょうか。繰り返しの作業に果てしなさを感じていた子も、最後には「大変だったけど、作り終えたときがすごく嬉しい!」と笑顔を見せてくれました。じっくりと時間をかけてものをつくる喜びと、達成感を知る大切なひとときとなりました。

 

2026/04/28|アートスクール

『いろいろな紙を使っておいしいおにぎりを作ろう!』 田中千絵/デザイナー フォトレポート

グラフィックデザイナーとして日頃から様々な紙に触れている、田中千絵さんを講師にお迎えし、
紙工作のワークショップを行いました。今回のテーマは、みんな大好きなおにぎり!

色とりどりの模様や凹凸、光沢、触り心地や柔らかさなど、
カウンターとテーブルいっぱいに広げられた紙に、こどもも大人もワクワクが止まりません。

今回、田中さんが持ってきてくださった紙たちは、
紙のメーカー「株式会社竹尾」で既に廃盤になったものたち。
もう出会うことができない、紙たちです。

初めに、田中さんから普段のお仕事や紙の魅力について、わかりやすくお話をいただきました。
「ザラザラした質感の茶色の紙は、切るだけで唐揚げに!」
「ツルツルしたピンクの紙は、切るとソーセージに」
先生が作った具材の紹介に、みんなの想像力もどんどん膨らんでいきます。

お話が終わると、いよいよおにぎり作りがスタート!
いろんな色が混ざった紙を見て「ふりかけの混ぜ込みごはん」を作る子。
2種類の緑色の紙を使い分け、細部までこだわり抜いて「きゅうり」を作る子。
エビフライに唐揚げ……好きなものを全部詰め込んだ「スペシャルおにぎり」を作る子。

ひとつのおにぎりをじっくり作り込む子もいれば、
次から次へとたくさんのおにぎりを握る子もいます。
紙に向き合う姿勢も、完成したおにぎりも、十人十色です。

完成したおにぎりは、紙で作った特製の「笹の葉」にのせて、
みんなで見せ合いっこをしました。
「どんなおにぎりを作ったか」「作ってみてどうだったか」など、
お互いの作品を見ながら紹介していきます。

保護者の方からは、「持って帰った材料で、しばらくはおにぎり作りが続きそうです」
という嬉しいコメントもいただきました。

紙の触り心地や模様が、「美味しそう」に変わっていく時間。
個性豊かな作品がたくさん生まれた楽しいひとときになりました。

 


2026/04/15|アートスクール

「こどもの「からだ」に注目して、「こころ」に働きかける整体的子育て」山上亮/整体ボディワーカー フォトレポート

山上亮先生の整体的子育ては、こどもの「からだ」を通して「こころ」に寄り添う視点を大切にしています。その考え方には、お母さんの気持ちをふっと軽くしてくれるヒントがたくさん詰まっています。

こどもは、言葉にできない思いをからだで表現しています。気になる行動の背景にも、「気にかけてほしい」「触れてほしい」といったメッセージがあると捉えることが出来、そんなサインに気づいたときに大切なのは、五感を通してからだに働きかけること。

特に触れることは、こどもの安心感につながり、心が満たされることで自然と状態が整っていくのだそうです。

そして、家庭でできる簡単なお手当をいくつか実践しました。背中や股関節をゆるめるように優しく触れたり、からだをゆらしてあげることで緊張をほどいたり、耳鼻咽喉系や循環にも良い影響があるという、耳を揉んでリラックスを促したり。熱がこもっているときには、指を軽く引いてあげるなど、末端へのアプローチも有効なのだそう。

じつはお母さん自身のからだの状態も重要で、大人のからだがゆるむことで気持ちにも余裕が生まれ、その安心感はこどもにも伝わります。子育ての中で、お母さん自身が健やかであることは、こどもにとっても大きな支えとなることでしょう。

日々の暮らしの中で、からだに目を向けてやさしく関わること。その積み重ねが、こどもの「こころ」に届いていくという整体的子育て。今回も豊かな講座となりました。

2026/04/15|アートスクール

「杢目金(もくめがね)をやってみる 〜技術体験とペンダントトップづくり〜」星飛鳥 フォトレポート

工業彫刻家やプロダクトデザイナーなど、様々な肩書きを持つ星飛鳥さんを講師にお迎えして、杢目金(もくめがね)のワークショップを行いました。
杢目金とは、さまざまな金属を重ね合わせ、叩いたり削ったりすることで木目のような模様を生み出す、日本独自の伝統的な金工技法です。

今回は、この本来は高い技術が必要とされる加工に挑戦しました。

まずは長きにわたる歴史について、そして星さんの過去作品のお話を聞いたあと、それぞれの制作へ。
今回扱うのは銀と銅の2種類が合わさったもの。
はじめは銅一色の表面を、さまざまな大きさや太さのかなづちで、何度も丁寧に叩いていきます。

叩いては削る、地道な工程の中で、少しずつ自分だけの模様が浮かび上がってきます。

先生のお手本でははっきりと美しい模様が現れる一方で、実際にやってみるとなかなか思うようにはいかず、みなさん試行錯誤。
その中で、職人さんの技術のすごさを実感する時間にもなりました。

お子さんから大人まで、どの方も真剣に手元に向き合い、集中して作業を進めていきます。

荒削りの縁を整え、しっかりと磨き上げるとそれぞれオリジナルのネックレスやブレスレットが完成。
生まれた模様には、その人らしさがにじみ、世界にひとつだけの作品となりました。

つくる過程の難しさと面白さ、そして完成したときの喜びを、じっくりと味わう時間となりました。

 

  

2026/04/07|アートスクール

日本の郷土ごはん vol.36『広島・江波巻き』フォトレポート

伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分でおいしくいただく「景丘の家 こども食堂」。
今月は広島県の郷土料理「江波巻き」「大平」「煮菜」をつくりました。

「江波(えば)巻き」は、のりの養殖が盛んな広島市中区・江波地区に伝わるのり巻き。酢飯ではなくご飯を使い、広島菜漬け、かつおぶし、ごま、しょうゆで和えた具を焼きのりで巻く、親しみやすい味わいです。忙しいのり漁師が船の上でも片手で食べられるように生まれたともいわれています。今回は広島菜の代わりに、小松菜を昆布と塩で漬けた即席漬けをつくり、東京でも楽しめる形でいただきました。

「大平」は具だくさんの煮物料理。里芋、れんこん、大根、人参、ごぼうなどの根菜類に、鶏肉やこんにゃく、干ししいたけ、厚揚げを加えてじっくり煮込みます。大きく平たい器に盛り付けたことからこの名がついたといわれ、祭りやお正月など人が集まる場で振る舞われてきました。

「煮菜(にじゃー)」は、千切り大根を主役に、油揚げ、いりこ、ねぎを炒めてしょうゆで味付けしたおかず。名前に「煮」とありますが、実際には炒め物に近く、食材から出る水分だけで仕上げるため、うま味とコクがぎゅっと凝縮。忙しい農家でも手早くたくさん作れる日常の味として、今も親しまれています。

こどもたちは今回もたくさんの作業に挑戦しました。大平では、根菜類や厚揚げ、こんにゃくなどの具材を大きさを揃えながら切り分け、お鍋で煮込んで、味付けにも挑戦。煮菜も材料を切り、フライパンで炒めていきます。醤油を回し入れて味見をすると、「もっと食べたい!」の声があがりました。

そして江波巻きは、巻きすを使ってひとつひとつ丁寧に。具がこぼれないように気をつけながら巻き上げる作業はなかなか難しいのですが、みんな集中してきれいに仕上げてくれました。

広島の素朴で力強い味わいに、食卓は今回も笑顔と「おかわり!」の声でいっぱいに。地域の食文化に触れながら、豊かな時間が流れました。

“みんなでつくって、みんなで食べる。”
今回も「大地を守る会」「ツルハグループ こども食堂ゆたかさ基金」をはじめ、多くの方々のご協力のもと、こども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2026/03/24|景丘の家・こども食堂