5月上旬〜 【旧暦】伝承行事展示『天道花』下中菜穂
「卯月八日の天道花」5月5日(旧暦の4月8日)
今年も「天道花」の季節がやってきました。
今年は新暦の5月5日が卯月八日。新暦端午の節句と同じ日になりました。
菖蒲と一緒に飾る?この新旧の暦のズレはなんとも、、、ですね。
本来は山からツツジやフジなどの花を摘んできて花束にして高く掲げた竿先に付け、太陽に(月にという地方も)捧げる行事。この行事の存在を知って、私たちも身近なところで花を集めて「やってみよう」と思い立ったのが2019年。
それ以来、毎年みなさんに呼びかけてやってみた「天道花」の投稿をお願いし、静かにその輪を広げています。
すっかり自分なりの行事として定着してきました。その理由は、どんなに都会に住んでいても、道端や垣根の片隅の小さな花を見つけて摘むのは楽しいし、それが毎年少しづつ違うことで季節や街の移り変わりを知ることになること。そして、どんな場所にも「お天道さま」は等しく照らしてくれることを忘れないでおこうと思えること。などかもしれません。
改めて、毎年繰り返すことで体や心に染み込んでいくことが行事の大切な役割なんだなあと感じます。
さて、今年はどんな花束になるかな?景丘の家のエントランスでもここならではの展示をします。みなさんもぜひやってみてください。(投稿はhttps://www.xpl.jp)
日時 | 5月上旬〜 |
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対象 | どなたでも |
参加費 | 無料 |
下中菜穂造形作家 暮らしの手仕事・伝承行事研究
江戸時代の切り紙「もんきり」と出会い、暮らしの中で息づいてきた「切り紙」や伝統的な「かたち」、風習、行事などを研究。日本各地、中国などをフィールドワーク。書籍の出版やワークショップ、展覧会などを通して私たちの今の暮らしの中に活かす活動を続ける。「知る、やってみる、問い続ける」をモットーに、旧暦の日取りで行う実験的なワークショップ「旧暦カフェ」を主宰。