おしらせ

12/23『しめ飾りワークショップ「鳥お飾り」を作ろう』ことほき(安藤健浩)/しめかざりプロジェクトフォトレポート

いよいよ2023年も最後のアートスクールです。
今回は、しめかざりプロジェクト「ことほき」の安藤さんと、“鳥お飾り“をつくります。

 

しめかざりは、年を越す時に家の軒先に出しておくことで、家の中の福を外に逃がさない、外からの災いを持ち込まない結界としての役割があるそうです。
3本の稲束を、それぞれねじって組み合わせて一つの束にすることで、独特な、しめ縄の形ができあがります。
実はしめかざりの形にはルールはなく、3本の束をねじったベース部分があれば、あとは自由に好きな形にアレンジしてもいいそうです。なので全国各地では、色々な形のしめかざりを見ることができます。
ことほきさんの出されている書籍「しめ飾り 造形とその技法」にも、たくさんの種類の形が載っていて面白いですよ。

 

ことほきさんは、安藤さん鈴木さんお二人のプロジェクト。しめ飾りの材料になる稲はご自身たちの畑で育てていらっしゃいます。
今回の稲も夏の時期に手作業で収穫した、穂が出る前のまだ青さの残る美しい稲を用意してくださいました。
しめ飾りづくりに欠かせない「巻き結び」という紐の結び方。それと、鳥のお飾りをつくる手順を教わりながらみんなで一緒に作り進めること約3時間。
とても難しそうに見えた、しめ飾り作りでしたが、安藤さんがひとつひとつの手順を丁寧に教えてくださり、無事に全員の鳥お飾りが完成しました!
同じ材料、同じ手順を踏んでも、自然素材の表情や、みんなの匙加減でそれぞれ違う、個性的なお飾りができあがりました。
ぜひお家に飾って、素敵な2024年を迎えてくださいね。

2023/12/27|アートスクール

12/16『毛糸人形でクリスマスのオーナメントを作ろう』山上かさね/人形作家 フォトレポート

12月も半ば。
もうすぐクリスマスなので、毛糸人形のオーナメントを作りました。

人形作家の山上かさねさんが、ドイツのクリスマス人形をアレンジして作られた、
ふわふわの可愛い毛糸人形です。今回は赤と白の人形を1体ずつ作りました。

材料はふっくらした毛糸と、お顔用のくるみボタン。毛糸をくるくる巻いて、
ぎゅっと結んでハサミで整えると、毛糸玉が人形になってきました。
くるみボタンにペンでお顔を描き、頬にトントンほんのり赤みをのせると、ぐっと可愛らしくなります。
このお顔を人形に貼り付けたら完成です。

巻く回数を数えながら巻いたり、やわらかい毛糸をなでて整えたり、器用にハサミで毛糸を切ったり、少し緊張しながらそっとお顔を描いたり。手の中のあたたかな毛糸人形を見つめる表情はとても優しく、笑顔があふれる穏やかな時間が流れていました。

どんなお顔がいいかたくさん描いてイメージしてみたり「こっちの赤い子がスカートで、白い子はズボン」と衣裳を決めたり、毛糸のリボンで飾ったり、前髪をつけてみたり、みんな自由な発想でアレンジを楽しみ、自分だけの人形を作っていました。

「家でまた作ってみます」、「飾って楽しみます」など、嬉しい言葉をたくさんいただきました。

ひとつひとつの作業に時間をかけて丁寧に作られた人形たちは、
みんな優しそうで、なんだか作った子どもたちの顔にもよく似ていました。

メリークリスマス!よいクリスマスをお過ごしください。

 

2023/12/19|アートスクール

12/9『和紙と竹でつくる「和凧」の文化にふれてみよう』福岡正巳/凧の博物館 フォトレポート

お正月や端午の節句におなじみの凧。近年は凧揚げ禁止の場所も増えていますが、それでも「凧を揚げたことのある人?」と聞くと、ほとんどの子に経験があるようです。

今日の講師は日本橋にある「凧の博物館」の福岡正巳さんです。はじめに福岡さんが、和凧の歴史を紹介してくれました。もともと「イカ」と呼ばれていたものが、江戸時代に禁止令が出たため、「イカではなくタコだ」となった、という説があるそうです。

今日は代表的な和凧「角凧」を作ります。白い和紙には自由に絵を描くことができますが、今日は長崎のオランダ船が掲げていた旗がルーツの「ハタ」の伝統意匠を用意しました。「一の字」「肩蒲鉾」「堅饅頭」「鹿の角」など、力強く抽象化された文様です。こちらを参考に、オリジナルの凧を描きましょう。

「大きく描いてほしいです」と福岡さん。空高く揚がった凧でもよく見えるように、大胆に描くのが良さそうです。

好きな色の絵の具をパレットに並べ、図柄をデザインしていきます。流水と紅葉の「龍田川」をアレンジしたり、いくつかの柄を組み合わせたり、不思議な曲線は「バスケットボール文様です!」と、みなさんすばらしい造形力。

絵付が完成したら、竹ひごとタコ糸を使って、立体にします。うまく揚がりますようにと念じつつ、一つひとつの工程をていねいに進めていきます。最後に「しっぽ」をつけてできあがり!

今日は景丘の家近くの「サッポロ広場」を使わせていただき、実際に自分たちの凧を揚げることができました。糸を巻き付けて長さを調整し、スタンバイ。風が来るのを待ちきれないこどもたちは、みな元気に走り出します。

うまく風を捕まえれば、走らなくても揚がります。くるくる回ってしまうのは、しっぽが短いから。よく揚がるように実験するのも、和凧の醍醐味です。お家の近くでよい風の吹く広い場所を探して、また揚げてみてくださいね。

2023/12/09|アートスクール