おしらせ

日本の郷土ごはん vol.10『三重:てこね寿司』フォトレポート

【日本の郷土ごはんシリーズ】第10弾は三重県です。

伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分で美味しくいただく「景丘の家 こども食堂」。
今月は三重県の「てこね寿司」「豆腐田楽」「盆汁」を作りました。

「てこね寿司」は伊勢志摩地方で漁師飯として誕生した、ちらし寿司の一種です。地元でとれたカツオやマグロなど、赤身のお刺身を醤油ベースのたれに漬け込んで酢飯と合わせます。

「てこね」という名前は、漁師が船上で魚をさばいて手で混ぜ合わせたことから。手軽に美味しく食べられることから広く親しまれ、現代では農山漁村の郷土料理百選にも選ばれるなど三重県を代表する料理のひとつとして定着しています。

炊きあがったばかりの熱々ごはんを大きな寿司桶に移すところから作業がスタート。うちわで扇ぎながら、しゃもじを使って切るように混ぜ、粗熱を取ります。すし酢を加えてさらに混ぜていると、なんとも言えない美味しい匂いが漂ってきました。早くも「おなかすいた~!」「早く食べたい!」を連発するこどもたち。まだまだ作業は続きます!

別のテーブルでは「盆汁」の仕込みも始まりました。名前の通り「お盆」の時期に精進料理として食される、野菜のお味噌汁です。お盆には殺生してはいけないとされているため、かつお節や煮干しなど動物系の出汁は一切使わず、たっぷりの野菜だけでつくります。地域によっては7種の具材を使うことから七色汁(なないろじる)と呼ばれることも。景丘の家でも7種の野菜などを使いました。

豆腐田楽は、水気をしっかり切っておいた豆腐を使います。フライパンで美味しそうな焼き色をつけ、甘いお味噌をたっぷりからめながらもう一度焼きます。串をさしたら完成!食べる前にいろり端であぶりながらいただきましょう。

こうして、2024年初めてのこども食堂も大成功。おいしい香りが景丘の家を満たし、うれしい笑顔があふれた夜でした。

“みんなでつくって、みんなで食べる”
「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力で今月も楽しくこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/01/20|景丘の家・こども食堂