『世界にひとつだけの模様 トルコの伝統技法エブルを体験してみよう』アルトゥンタシ真理子 /アトリエサフラン/エブル・キリム講師 フォトレポート
エブルとは、オスマン帝国時代のトルコで栄えたマーブリング技法の一種。水面に落としたインクに、ピンなどを使ってさまざまな模様を描き、紙に写しとるアートです。
2度と同じ模様はできないので、全ての作品は世界にたった1つの作品。先生によると、エブルには失敗も完璧な作品もないそうです。なぜなら完璧なものは神様しか作ることができないから。失敗が無いならあとは楽しむだけ!いざチャレンジです!
たくさんの技法の中から今日は4つの技法を試しました。水面にインクが落ちたそのままの形を写しとる「バッタルエブル」、ピンで模様を描く「ピンのエブル」、くし状の道具で模様を描く「くしのエブル」、テレピン油のはじく力を利用して模様を描く「テレピンのエブル」。1つずつ順番に試していきました。
4色のインクを選び、筆で散らすように水面に落としたら、ピンやくしを動かして模様を作ります。そこに紙を浸してそーっと持ち上げると‥あら不思議!模様がそのまま紙に写ります。選ぶ色、インクの散らし方、ピンやくしの入れ方の違いで、最初の説明の通りみんな違う作品に。新しい作品が生まれるたびに「わぁ!」と歓声が起こります。みんな乗り出すように覗き込んでいました。
「海の中みたいだね」「クジャクの羽みたい」「お菓子みたいで美味しそう」作品が並び出すと、お互いの作品を見ながら鑑賞会がはじまりました。
作品が乾く間には、みんなでトルコクイズにも挑戦!サンタクロースの発祥は実はトルコなど、初めて知るトルコの魅力をクイズを通して学ぶことができました。
さらに、今日から小学校は夏休み!ということで、先生がオリジナルのうちわを作れるキットをご用意してくれました。紙のインクが乾いたら、シールを剥がしてペタっと骨組みに貼り合わせて、あっという間にうちわの完成!みんなとっても嬉しそう。誇らしそうに親御さんに自慢していましたよ。
今年はエブルのうちわで、トルコを感じながら暑い夏を乗り切ってね!
2024/07/23|アートスクール