おしらせ

『縄綯い(なわない)で輪飾りをつくろう!』横畠梨絵/綯屋-naiya- フォトレポート

縄綯いとは、手を合わせて草を擦り合わせ、縄にすること。

今回は、「綯屋(naiya)」の横畠梨絵さんをお迎えし、その年お世話になったものに感謝を伝えるための小さなお飾り、輪飾りをつくりました。

まずは数本の稲藁を二手に分け、手の中で擦り合わせていきます。

横畠さんのお手本を見るととてもシンプルに見えますが、実際に行うとコツの必要な難しい作業。
みなさん初めは悪戦苦闘しながら素材と向き合いました。

藁が乾いて上手く行かない時は、霧吹きで濡らしながら何度も挑戦。

今回は縁起物のため左方向によられた「左綯い」でしたが、
反対方向の「右綯い」では、昔何かを結んだりまとめたりするため縄が必要になる度にこの作業を行っていたそうです。

何度も繰り返すうちにバラバラだった藁が1本により合わさっていきます。
みなさん、慣れてくると稲藁を綯う感覚に夢中になり、
できた縄を輪っかに結んで、いくつもの個性豊かな輪飾りが出来上がりました。

「新年を迎える前に手を合わせて縄綯いを行いたい。」という横畠さんの想いのこもった今回のワークショップ。

親子で、おばあちゃんと、お友達と、自分自身と。

手と手を合わせてできた表情豊かな輪飾りとともに、
1年の締めくくりとなるような時間となりました。

 

2024/12/25|アートスクール

『クリスマスツリーのうらっぽん』東京チェンソーズ/森デリバリー講師 フォトレポート

檜原村の豊かな森から、東京チェンソーズさんがたくさんのうらっぽを連れてきてくれました!

「うらっぽ」とは木のさきっぽの部分のこと。
ふだんは使われることのない、このうらっぽを使って今日は自分だけのクリスマスツリーを作ります。

準備をしている時から、景丘の家が木の良い香りに包まれました。

さぁ、まずはみんなで森の大切なお話しを聞きます。

森という言葉は知っているけれど、実際に森はどうして必要なの?

森にはわたしたちの暮らしに欠かせない大切なことがたくさん詰まっています。
きれいな水や空気をつくったり、土砂崩れや水害を防いだり、生き物のすみかにもなります。
でもこれらの機能は森が適切に手入れをされ、元気な状態でないと発揮されないとのこと。

こどもも大人も、森についてのお話を真剣な眼差しで聞いていましたね。
身近な植物の名前の由来も、クイズ形式でとっても楽しく知ることができました。

さて、次はお待ちかねのツリー作り。
杉とひのきの香りに癒されながら、台座にうらっぽを差し込みます。
長かったり、短かったりそれぞれ好きな長さにカットしてどんどんツリーの形ができていきます。

てっぺんの星に顔を描く子や、可愛い目をつける子、木の実やリボンもつけてうらっぽんもおめかし。

ツリーが出来上がったら、なんと今日は丸太も切ります。
のこぎりを使ったことのない子も、教わりながら丁寧に切っていきます。
のこぎりを使うなんて小学生以来!とおっしゃる大人も楽しい丸太切り。

切ったばかりのひのきは水分がたっぷり。
年輪の数を数えると木の年齢がわかるよ!と教えてもらい、一生懸命に数えていた顔がとっても印象的でした。自分で切った丸太に、焼印も押して大満足。

もう少し暖かくなったら、みんなで檜原村にも遊びに行きましょう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/12/18|アートスクール

『「色から読み解く」親と子のワークショップ&気質講座』  堀口桂子・村山真紀/フォトレポート

気質ってなんでしょう?みなさんは自分の内面にある気質について考えたことがありますか?それは性格をつくる以前の、「刺激に対する反応の仕方」なのだそう。

たとえば、はじめての場所に行ったとき、ワクワクしたり、こわくなったり。

何かが起きた時や、知らないことに対する気持ちの持ち方などは、同じように育てられたきょうだいでも、一人一人違います。

実は、色と気質は密接に結びついています。7万人からサンプル調査した色彩マーケティングの研究に基づき、今回は色をつかって「自分らしさ」や「自分の強み」が見えてくるワークショップをしていただきました。

こどもたちには、好きなものを一つと、お気に入りの洋服で来てもらいます。コーディネートや、ヘアスタイルに至るまで、スタートからこどもたちの内面が透けて見えるようです。

まずは直感で選ぶワークから。スニーカー、ペンケース、自転車など、それぞれデザインが違う写真を並べて、「自分が好きなものはどれ?」と聞きます。

「これ!」と即決する子もいれば、「季節はいつだろう?」「今使うならこれだけど、これから先も使うならこれ」と、しっかり考える子も。

「色が好き」「ここにリボンが付いている」「このクマちゃんがかわいい」「かっこいい」「機能的」など、選ぶ理由もさまざまに飛び出し、隣りで聞いているお父さん、お母さんはその理由にびっくりな様子。そんなことを考えていたとは、と自分との違いに気づきます。

目の前の子はこんな子かなとイメージが湧いたところで、同じテーブルのお友達を色であらわしてみましょう。たくさんの色のカードの中から、すばやく選んでいきます。「ピンクでもこういうピンクを探している」といったこだわりが見える一面も。

そうして出来上がった色のカードをプレゼントし合うと、不思議なことに3人からもらったカードでも全てに同じ色が入っている子がいました!偶然にも好きな色だったり、意外に思う色だったり。その後は、お父さんやお母さんにも色を選んで、思わぬ色の贈りものに、親子で会話が弾みます。

それでは、実際に色の布を当ててみましょう!経験豊かな堀口さんと村山さんが、今までのワークを通して少しづつ見えてきたこどもたちの内面を色で見せていきます。

「このあたりが合うね、この色も。この色だけではちょっとさびしい。」と魔術師のごとく合わせると、確かに顔色も表情も明るくなります。似合う色がお顔まわりにくると、ニコっとするこどもたち。

「いつもはこどもに黒を着せないんです」というお母さん。でも、かっこいいものも好きで実は黒がよく似合う子だったりと、新たな発見の連続です。

「お子さんが好きなもの、スタイルを伸ばしてあげると、キラキラ輝いてその子らしさが出る」と堀口さん。

お互いの違いに気づいた親御さんと、自分らしさが見つかったこどもたちは、もっと知りたいという好奇心にあふれていました。

2024/12/07|アートスクール