おしらせ

日本の郷土ごはん vol.25『愛媛:鯛めし』フォトレポート

伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分でおいしくいただく「景丘の家 こども食堂」。
今回は愛媛県の「鯛めし」「いもたき」「かんころ」をつくりました。

愛媛では、お祝いごとや行事の席で鯛を使った料理が登場することが多く、鯛めしはハレの日のご馳走として親しまれているそう。
今月進級・進学したこどもたちへのお祝いの気持ちもこめて、豪華な一品を楽しみます。

「いもたき」は里芋を主役にした具だくさん料理。発祥は350年以上前ともいわれる伝統食で、地元では川辺に大鍋を持ち寄っていもたき会を開く習慣もあり、家族や地域のつながりを感じられる定番料理です。

「かんころ」は、かつて保存食として重宝された干し芋を使う素朴なおやつ。干し芋を茹でて丁寧につぶし、甘納豆も加えます。
砂糖は使わず自然な甘さが楽しめます。

肉厚な椎茸を見て「そのまま焼くだけでおいしそう」と話すお母さんに、「お汁に入れたらもっとおいしいよね」と笑顔で返す子。
里芋をきれいに切り揃えようと、それぞれで工夫する姿勢も素敵でした。「白玉も入れるんだ!」「おいしそうな匂いがしてきた」と嬉しそうなこどもたちです。
別テーブルでは、サラシを使いかんころを作りました。こどもたちは和菓子職人のように、たくさん仕上げてくれました。

料理が出来上がってきたころ、
かまどでは豪華な鯛めしが炊きあがりました!

おいしそうな香りがふわ~っと立ちのぼり、大きな歓声が。
味わいも格別で、「ふっくらした鯛の身もごはんも最高!」と、おかわりの声が続出。

愛媛の自然と風土が生んだ郷土料理を通して、こどもたちと心温まる時間を共有することができました。

“みんなでつくって、みんなで食べる。”
今月もたくさんの方々のご協力で楽しくこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

2025/04/19|景丘の家・こども食堂