日本の郷土ごはん vol.24『岐阜:鶏(けい)ちゃん』フォトレポート
伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分でおいしくいただく「景丘の家 こども食堂」。
今回は岐阜県の「鶏(けい)ちゃん」と「漬け物ステーキ」をつくりました。
「鶏ちゃん」は、岐阜県の山間部で「山中でも手軽に栄養をとれるように」と考案された家庭料理。
地元のスーパーでは「鶏ちゃん用」の味付け肉が売られているほど親しまれているのだとか!
こどもたちは、野菜を切る作業からスタート。
量が多いのでなかなか大変ですが、「たくさん切りたいから嬉しい」「上手になってきた!」と、楽しみながら切っていきます。
下味をつけた鶏肉とカットした野菜をフライパンで豪快に炒めると、「味噌の匂いがすごく美味しそう!」と、お腹がすいてきました。
「漬け物ステーキ」は、特に飛騨地方でよく食べられるシンプルな一品。
白菜漬けをバターで炒めて卵でとじ、仕上げにかつおぶしをふりかけるだけの簡単料理ですが、バターのコクと漬け物の酸味が絶妙なバランスです。
卵を加えてふんわり仕上げ、最後にかつおぶしを散らして完成です!
普段はそのまま味わう漬け物を加熱することで、想像以上のおいしさを楽しめます。
さらに、今日は「油揚げとお豆腐の味噌汁」もつくりました。
味噌を溶く作業に初挑戦した子も多く、「お味噌汁ってこうやってつくるんだ」と興味津々でした。
すべての料理が完成し、かまどごはんもふっくら炊きあがりました。
みんなで協力して食卓を整えたら、いろりを囲んで「いただきます!」。
「鶏ちゃんはご飯が進むね」「漬け物って炒めるとこんなに美味しいんだ!」と、それぞれの料理の味わいを楽しみながら、にぎやかな食事の時間を過ごしました。
“みんなでつくって、みんなで食べる。”
岐阜の山の恵みと食文化を感じる郷土料理を通して、こどもたちと素敵な時間を共有することができました。
「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力で、今月も楽しくこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。
2025/03/21|景丘の家・こども食堂