おしらせ

『LATURE × MONICA × 景丘の家 こども食堂』室田拓人/LATUREオーナーシェフ フォトレポート

今年も開催しました!夏休みの特別企画、LATUREによるこども食堂。
LATUREの思いを詰め込んだ素材にこだわったパン屋さん「MONICA」も加わり、昨年とはひと味ちがったこども食堂になりました。

●鹿ブーレットのヴォロヴァン
●シーフードタブレのトマトファルシ
●ジャガイモと生ハムのヴィシソワーズ
●クレープオムレット ベリーソース

どの料理も家庭ではなかなか登場しない本格的なものばかり。
さあ、コック帽をかぶったら、メニューごと、3チームに分かれてお料理をはじめましょう!!

目の前にはたくさんの食材たち。なんと40人分です。
各テーブルにLATUREのスタッフさんがついてくださり、一つ一つ丁寧に作業を進めていきます。
どれもこれも初めての工程にみんな真剣なまなざし。
手元をよく見て同じように手を動かし、戸惑いながらも繰り返し進めることで段々とコツを掴んでいくこどもシェフ達。
鹿肉をつかったミートボールは挽肉から。トロッとしたクリームソースに合わせたらサクサクのパイに乗せていきます。
トマトを器に見立てたファシルはエビやホタテもふんだんに使ってクスクスと共にトマトにたくさん詰めました。
デザート用にクレープも1枚1枚焼きます。

お料理が次々と出来あがり、目にも美味しくなるように最後までこだわって盛り付け。
MONIKAのパンも添えたら、完成!!

初めてのフランス料理は、デザートまで作ってとびっきりのコース料理となりました。
みんな揃って「いただきます!!」

パクッ。一口食べると、自然にみんなの顔がほころびます。美味しいね。
一緒に作って一緒に食べた、はじめましてのおともだちとも、みんなすっかり打ち解けて、夏休みに美味しくて楽しい特別なひとときを過ごしました。
LATUREのみなさん、今年もとても素敵な機会をありがとうございました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/09/03|景丘の家・こども食堂

日本の郷土ごはん vol.17『山形県:芋煮』フォトレポート

【日本の郷土ごはんシリーズ】第17弾は山形県です。
夏休みも終盤。日焼けした笑顔で集まってくれたこどもたちと、「芋煮」「玉こんにゃく」「菊のおひたし」「だし」をつくりました。

山形の郷土料理といえば真っ先に思いつくのが「芋煮」です。里芋の収穫期に家族や仲間と大勢で楽しんだり、学校や地域の行事などあちこちで「芋煮会」が開かれたり。9月中旬の「日本一の芋煮会フェスティバル」はニュースにも登場するので、みなさんも目にしたことがあるのでは?

まずはおひたし用の菊や芋煮用の野菜を手作業で下ごしらえ。食材のお勉強もしながら準備していく工程は驚きとワクワクがいっぱいで、みんな夢中で取り組んでくれます。

「だし」に使う夏野菜は細かくみじん切りに。総勢40人分なので、最初のうちは「切っても切っても終わらない」とつぶやく子もいましたが、「切るのが速くなってきた!」「みんなでやるとあっという間だね」とワイワイ調理する体験を楽しんでくれました。

芋煮は材料を順に入れたらグツグツと煮ていきます。何とも言えない良い匂いに、「絶対おかわりしたい」「お腹が空いてきた!」とみんなニコニコ。玉こんにゃくはお醤油をしっかりからめて焼き上げ、串にさしてきれいに並べましょう。黄色い菊のおひたしも、しっかり粘り気の出た「だし」も、完成です!

かまどのご飯もふっくらつややかに炊きあがり。今回も「おかわり!」の声が続出の美味しいひとときとなりました。

みんなでつくって、みんなで食べる。「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力で今月も楽しくこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/08/22|景丘の家・こども食堂

日本の郷土ごはん vol.16『兵庫県:じゃぶ』フォトレポート

【日本の郷土ごはんシリーズ】第16弾は兵庫県です。
伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分で美味しくいただく「景丘の家こども食堂」。
今回は兵庫県の「じゃぶ」「鍛冶屋鍋(かじやなべ)」「やたら漬け」を作りました。

ネーミングの個性が光る各地の郷土料理。今回の3品も「どうしてそんな名前なの?」と興味を惹かれるものばかり。まずは由来を見てみましょう。

「じゃぶ」とは、鶏肉、糸こんにゃく、お豆腐と、玉ねぎ、ゴボウなどの野菜を煮た汁気の多いおかずです。名前の由来は、煮込んだ野菜から水分が出てじゃぶじゃぶするから。肉が手に入りにくかった時代人が集まる「ハレの日」に大鍋で振る舞われるおもてなしの家庭料理だったそうです。

「鍛冶屋鍋」は、明石名物として知られるタコと夏が旬の茄子を使った、醤油ベースの甘塩っぱい煮物。日本初の「金物の町」と言われる三木市の鍛冶職人が暑い夏に好んで食べたそう。今の季節にぴったりの一品ですね。

そして「やたら漬け」は、季節の旬野菜を刻んで「やたらに」漬け込んだ、彩り豊かな箸休め。今回は夏野菜を中心に、やたらに漬けてみましたよ!

暑さに負けず、元気に集まってくれた子どもたち。どの子も笑顔いっぱいで、「今日は何を作るのかな」「火も使うの?」「早く包丁をやってみたい!」とやる気満々です。

まずは「切る」作業から。ちょっぴりかたい人参。表面はキュッとして中はふかっとやわらかい茄子。さくさく切りやすいお葱。そして、初めてさわった子が多かったタコに、たくさんの鶏肉。
すべて切り終える頃には、「もう何でも切れるよ!」という自信に変わったようです。

続いては「煮る」作業。「鍛冶屋鍋」と「じゃぶ」をそれぞれグツグツ煮ていきます。醤油やお出汁のい〜い香りが室内を満たし、おなかがグーグーなってしまいそう.‥ 。

切る・煮る・混ぜる・盛り付ける。
どの子もみんな、すべての作業に集中して、楽しく嬉しくニコニコとがんばってくれました。

さぁ、かまど飯も炊きあがりました。いろりを囲み、湯気と笑顔に包まれて、本日も美味しくいただきましょう!
みんなでつくって、みんなで食べる。「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力で今月も楽しくこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/07/23|景丘の家・こども食堂

日本の郷土ごはん vol.15『徳島県:金時豆入りばら寿司』フォトレポート

【日本の郷土ごはんシリーズ】第15弾は徳島県です。
伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分で美味しくいただく「景丘の家 こども食堂」。
今回は徳島県の「金時豆入りばら寿司」「うちがえ雑煮」「でこまわし」を作りました。
400年の歴史を誇る「阿波踊り」、世界三大潮流のひとつ「鳴門の渦潮」、お遍路のスタート地点「霊山寺」など伝統文化や名所が豊富な徳島県。食文化も個性的で盛りだくさんです。

今回みんなで作る「金時豆ばら寿司」は、こんにゃく、しいたけ、ごぼうなどをそれぞれ別のお鍋で煮付けておき、酢飯に混ぜ合わせて作ります。家庭や季節によって混ぜる具材はさまざまですが、絶対に欠かせないのが金時豆。徳島ではほかにも「豆天玉」や「でんぶ」など金時豆を使う郷土料理が豊富で、砂糖と醤油の甘い味わいは赤ちゃんからお年寄りまで愛されています。

今日の作業は、まずこの「金時豆ばら寿司」に混ぜるしいたけや、最後に散らす塩茹でインゲン豆を切るところから。甘辛く煮付けてあるしいたけはくにゅっとやわらかいので、「包丁初体験」の小さい子にとってはなかなかの難関。集中して丁寧に頑張ってくれました。スタッフのお手本を見ながら、きれいに仕上がりましたよ!

別のテーブルでは、「でこまわし」に塗る味噌ダレを調理。串に刺した一口サイズのじゃがいもやこんにゃくなどに、この甘辛く濃厚な手作り味噌ダレをたっぷりぬって焼きます。「でこまわし」の由来は、串を囲炉裏に立てて焦げないように回しながら焼く様子が阿波人形浄瑠璃の木像(でこ)人形の頭を回しているように見えた、という説があるそうです。囲炉裏のある景丘の家にぴったりのほっこり香ばしい一品です。
汁ものは、里芋を丸ごと1つお椀によそい、その上に大きめのお豆腐をどん!とのせるインパクト抜群の「うちがえ雑煮」。里芋も豆腐もそれぞれ美味しく煮込んであり、子どもたちは「こんなの初めて食べるね」と大喜びで味わっていました。

針生姜や紅生姜、インゲン豆などをバランス良く散らして、彩り豊かに仕上がった「金時豆ばら寿司」。見た目もかわいらしく食が進む「でこまわし」。素朴で深い味わいの「うちがえ雑煮」。今日のお料理は野菜や豆、豆腐がたっぷりで、お肉は全く使っていません。「普段はお肉が大好きで、野菜はあまり…」という子も「とってもおいしい」とニコニコ笑顔で平らげてくれました。

伝統的なお料理は手間暇かかるものも多いですが、その分、しみじみと美味しいですよね。今日の囲炉裏も素敵な時間が流れていました。
“みんなでつくって、みんなで食べる。
「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力で今月も楽しくこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/06/21|景丘の家・こども食堂

日本の郷土ごはん vol.14『宮崎:チキン南蛮』フォトレポート

【日本の郷土ごはんシリーズ】第14弾は宮崎県です。
伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分で美味しくいただく「景丘の家 こども食堂」。
今回は宮崎県の「チキン南蛮」「とうきび飯」「蓮根のすり流し汁」を作りました。

代表的な宮崎グルメのひとつとして知られる「チキン南蛮」。唐揚げ+タルタルソースは他地域でも定番ですが、さらに甘酢がかかっているのが特徴です。

元々は昭和30年代に延岡市内の洋食店でまかない料理として考案され、当時の呼び名は「鶏から揚げ甘酢漬け」だったそう。その後、タルタルソースをかけてサラダなどを添えるスタイルが評判を呼び、やがて宮崎のソウルフードと言われるまでに。南蛮というのはかつてポルトガル人がもたらした南蛮文化の名残で、料理では魚の南蛮漬けが有名ですよね。その鶏肉バージョン、というわけです。

本日のこども食堂、こどもたちの作業はまず包丁で材料を切るところから。キュウリやトマト、お汁に入れる油揚げなどを手分けして切っていきます。「指をケガしないように気を付けて!」と、おとながそばで見守りながら挑戦してもらった蓮根おろしの作業も上手にできました。

「切れた! もっと切ってもいいですか?」「蓮根も終わりました! 次は何をしますか?」
こどもたちはいつもワクワクしながら作業に没頭。「もっとやりたい」「もっと知りたい」の気持ちがあふれています。

タルタルソースを手作りし、すり流し汁を仕上げながら、別のチームは鶏肉を揚げていきます。高温の油を扱う作業はいつも真剣勝負。参加者全員分を揚げるので、家庭の料理以上に時間も手間もかかります。でも、たくさん扱うからこそ慣れていき、どんどん手際が良くなっていく姿は頼もしい限り。

二度揚げした熱々のお肉を包丁で4つにカットする作業にも挑戦しました。これまた数をこなすうちに上達して「ひとつ5秒で切れるようになったよ!」「楽しくなってきた!」など自分の成長を実感していました。

かまどでは、とうもろこしをたっぷり入れた「とうきび飯」も炊きあがりました。配膳もみんなで協力してにぎやかに楽しく行います。

ボリューム満点の、本日のこども食堂。やりきった満足感と美味しい笑顔に包まれました。

 “みんなでつくって、みんなで食べる。
「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力で今月も楽しくこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/05/16|景丘の家・こども食堂