日本の郷土ごはん vol.20『埼玉:ゼリーフライ』フォトレポート
伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分でおいしくいただく「景丘の家こども食堂」。
今回は埼玉県の「ゼリーフライ」「かて飯」「呉汁」をつくりました。
「ゼリーフライ」は、埼玉県行田市の名物。小判のような形から「銭フライ」と呼ばれていたものが、やがて銭→ゼリーに変化したと言われています。じゃがいもをおからや野菜と混ぜ、形を整えて揚げてからソースをからめます。お肉を使わないのにボリュームがあり、こどもも大好きな味です。
「かて飯」は農村で生まれた郷土料理。元々は、お米が貴重だった時代に野菜や雑穀を混ぜてかさ増しした「節約ご飯」だったそう。今回のこども食堂では、炊きたてご飯に人参、大根、油揚げなどを混ぜこみ、ボリュームたっぷりに仕上げました
「呉汁(ごじる)」は、すりつぶした大豆(=呉)を加えた、なんだか懐かしくなるような優しい味わいが特徴です。季節の野菜もたくさん入るので、栄養満点ですね!
こどもたちは今日も大忙し。人参、大根、椎茸、油揚げなどを、教わった通りの形に包丁で切ったり、ゼリーフライをひとつずつ「銭」の形になるように両手で整えたり、お鍋の中で野菜をグツグツ煮込んだり。各工程で“自分の成長”や“新しい発見”を楽しみながら、作業を進めていきました。
さぁ、かまどのご飯も炊きあがりました。かて飯の具材を混ぜ込んだら、みんなで配膳。そして、湯気の立つできたて料理を前に、元気に「いただきます!」。
今日の料理はお肉を使っていませんが、大人もこどもも大満足の美味しさ。たくさんの笑顔と「おいしい!」に出会うことができました。
“みんなでつくって、みんなで食べる。”
「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力で今月も楽しくこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。
2024/11/24|景丘の家・こども食堂