『縄文時代にタイムスリップ。 野菜と魚を使って土器料理体験をしてみよう!』西川太一/SAIME店主 フォトレポート
土器とは、縄文時代から使用されている粘土を焼き固めた容器を指します。現代の生活ではほとんど使われなくなりました。
そんな土器を使い料理を提供している『SAIME』から店主・西川さんをお招きしました。
今日用意してくださった食材は「大浦ごぼう」「新玉ねぎ」「鯵」の3種類。
景丘の囲炉裏で土器の中に食材を入れ炭でじっくり火を入れます。
鯵は西川さんに教えていただき1人1尾ずつさばき、笹の葉で包みます。
初めて自分で魚をさばいた。という子もいて、みんなとても一生懸命に取り組んでいました。
そして、3時間ほどの長い長い火入れが終わり、囲炉裏を囲みいただきます。
新玉ねぎは弾けるような甘味と食感。大浦ごぼうは噛み締めるたびに大地の香りが口いっぱいに広がります。鯵は笹の香りが移り、ふっくらとした口どけがたまりません。
前日から仕込んでくださった、古代米の入った玄米粥も一緒にいただきました。
コックリとした舌触りで、魚の出汁で炊かれた粥はじんわりとそのまま体に染み込んでいきます。
子どもも大人も、食材それぞれの持つ本来の味わいを全身で感じとっているようでした。
私たちの普段の生活では食べることは当たり前すぎて、
都度それぞれの食材に向き合い味わっていくことは意識しなければ難しい。
“こだわりを持った食材をシンプルな形で食べること。”
この経験が、「美味しさとは何か。」と改めて私たちに考えるきっかけをくれたように思います。
2024/05/03|アートスクール