おしらせ

日本の郷土ごはん vol.16『兵庫県:じゃぶ』フォトレポート

【日本の郷土ごはんシリーズ】第16弾は兵庫県です。
伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分で美味しくいただく「景丘の家こども食堂」。
今回は兵庫県の「じゃぶ」「鍛冶屋鍋(かじやなべ)」「やたら漬け」を作りました。

ネーミングの個性が光る各地の郷土料理。今回の3品も「どうしてそんな名前なの?」と興味を惹かれるものばかり。まずは由来を見てみましょう。

「じゃぶ」とは、鶏肉、糸こんにゃく、お豆腐と、玉ねぎ、ゴボウなどの野菜を煮た汁気の多いおかずです。名前の由来は、煮込んだ野菜から水分が出てじゃぶじゃぶするから。肉が手に入りにくかった時代人が集まる「ハレの日」に大鍋で振る舞われるおもてなしの家庭料理だったそうです。

「鍛冶屋鍋」は、明石名物として知られるタコと夏が旬の茄子を使った、醤油ベースの甘塩っぱい煮物。日本初の「金物の町」と言われる三木市の鍛冶職人が暑い夏に好んで食べたそう。今の季節にぴったりの一品ですね。

そして「やたら漬け」は、季節の旬野菜を刻んで「やたらに」漬け込んだ、彩り豊かな箸休め。今回は夏野菜を中心に、やたらに漬けてみましたよ!

暑さに負けず、元気に集まってくれた子どもたち。どの子も笑顔いっぱいで、「今日は何を作るのかな」「火も使うの?」「早く包丁をやってみたい!」とやる気満々です。

まずは「切る」作業から。ちょっぴりかたい人参。表面はキュッとして中はふかっとやわらかい茄子。さくさく切りやすいお葱。そして、初めてさわった子が多かったタコに、たくさんの鶏肉。
すべて切り終える頃には、「もう何でも切れるよ!」という自信に変わったようです。

続いては「煮る」作業。「鍛冶屋鍋」と「じゃぶ」をそれぞれグツグツ煮ていきます。醤油やお出汁のい〜い香りが室内を満たし、おなかがグーグーなってしまいそう.‥ 。

切る・煮る・混ぜる・盛り付ける。
どの子もみんな、すべての作業に集中して、楽しく嬉しくニコニコとがんばってくれました。

さぁ、かまど飯も炊きあがりました。いろりを囲み、湯気と笑顔に包まれて、本日も美味しくいただきましょう!
みんなでつくって、みんなで食べる。「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力で今月も楽しくこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/07/23|景丘の家・こども食堂

日本の郷土ごはん vol.14『宮崎:チキン南蛮』フォトレポート

【日本の郷土ごはんシリーズ】第14弾は宮崎県です。
伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分で美味しくいただく「景丘の家 こども食堂」。
今回は宮崎県の「チキン南蛮」「とうきび飯」「蓮根のすり流し汁」を作りました。

代表的な宮崎グルメのひとつとして知られる「チキン南蛮」。唐揚げ+タルタルソースは他地域でも定番ですが、さらに甘酢がかかっているのが特徴です。

元々は昭和30年代に延岡市内の洋食店でまかない料理として考案され、当時の呼び名は「鶏から揚げ甘酢漬け」だったそう。その後、タルタルソースをかけてサラダなどを添えるスタイルが評判を呼び、やがて宮崎のソウルフードと言われるまでに。南蛮というのはかつてポルトガル人がもたらした南蛮文化の名残で、料理では魚の南蛮漬けが有名ですよね。その鶏肉バージョン、というわけです。

本日のこども食堂、こどもたちの作業はまず包丁で材料を切るところから。キュウリやトマト、お汁に入れる油揚げなどを手分けして切っていきます。「指をケガしないように気を付けて!」と、おとながそばで見守りながら挑戦してもらった蓮根おろしの作業も上手にできました。

「切れた! もっと切ってもいいですか?」「蓮根も終わりました! 次は何をしますか?」
こどもたちはいつもワクワクしながら作業に没頭。「もっとやりたい」「もっと知りたい」の気持ちがあふれています。

タルタルソースを手作りし、すり流し汁を仕上げながら、別のチームは鶏肉を揚げていきます。高温の油を扱う作業はいつも真剣勝負。参加者全員分を揚げるので、家庭の料理以上に時間も手間もかかります。でも、たくさん扱うからこそ慣れていき、どんどん手際が良くなっていく姿は頼もしい限り。

二度揚げした熱々のお肉を包丁で4つにカットする作業にも挑戦しました。これまた数をこなすうちに上達して「ひとつ5秒で切れるようになったよ!」「楽しくなってきた!」など自分の成長を実感していました。

かまどでは、とうもろこしをたっぷり入れた「とうきび飯」も炊きあがりました。配膳もみんなで協力してにぎやかに楽しく行います。

ボリューム満点の、本日のこども食堂。やりきった満足感と美味しい笑顔に包まれました。

 “みんなでつくって、みんなで食べる。
「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力で今月も楽しくこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/05/16|景丘の家・こども食堂

日本の郷土ごはん vol.13『沖縄:沖縄そば』フォトレポート

【日本の郷土ごはんシリーズ】第13弾は沖縄県です。
伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分で美味しくいただく「景丘の家 こども食堂」。
今回は沖縄県の「沖縄そば」「人参しりしり」「ふーチャンプルー」を作りました。

本日の目玉は、沖縄そばの手打ちです。卵・塩・重曹・水を混ぜ合わせた「仕込み水」を強力粉に加え、しっかり練って寝かせておいた生地を、3段階にわけてのばしていくと、ふっくらと厚みのあった生地がちょうどいい薄さに。打ち粉をしながらこの生地を重ね合わせ、包丁で切っていきます。

言葉で聞けば簡単そうですが、何しろ「こども食堂」は大所帯! 大量の麺を仕上げるのはなかなか骨の折れる作業です。こどもたちは目をキラキラさせ、熱心に、手作り感あふれる沖縄そばを完成させました。

野菜を切ったり、炒めたり。いい香りに包まれながら、いつも通り「早く食べたい!」の声があちこちにあがりました。

さっきみんなで仕上げたばかりの麺を茹で、おいしく煮付けた三枚肉、かわいらしいシーサーのかまぼこ、小ねぎなどをトッピング。沖縄そばに付き物の紅生姜は、「苦手な子もいるかな?」と心配していましたが、こどもたちもみんな「おいしい!」と喜んで食べていました。

沖縄を旅したことがある人も、沖縄出身のお身内がいらっしゃる人も、手打ちの沖縄そばは初体験。「もっちりつるつるで本当においしい!」と大人もこどもも大喜びで、今回もおかわりが続出でした。

一から自分で作ってみる。その経験から得られる感動は想像をはるかに超えるもの。改めてその素晴らしさを実感できる、素敵な一夜となりました。
“みんなでつくって、みんなで食べる。
「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力で今月も楽しくこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/04/18|景丘の家・こども食堂