おしらせ

10/22 『フィンランド発祥ベビーカラーバス!』 亀井明日香/YOGA講師 フォトレポート

YOGA講師であり、海や山に囲まれた土地に住み、絵を描き、色や自然と戯れながら日々を過ごされている亀井明日香さんによるベビーカラーバス!
 
小さな月齢のお子さまを連れ、時間通りにご来館してくださった皆さまに、感謝をお伝えしてから講座がスタート。
今回の講座では、【 視・聴・嗅 ・味・触 】と五つの感覚を使う時間を赤ちゃんに提供したい!
感覚の世界で生きている赤ちゃんの姿を親御さんに観て頂きたい!との想いがあり企画させて頂きました。
 
自然の恵みから生みまれる色彩のグラデーション。
生命力溢れるほうれん草のグリーン、一見同じ色に見えてもパプリカの赤はトマトの赤より優しく感じられ、大地の匂いを感じるお野菜や、離乳食として普段食べている材料を使用し、質感や温度にも工夫を加え、食べて、触って、すすって、舐めてと賑やかで、微笑ましい幸せな時間が流れていました。
 
時間が経つにつれ、カラフルに変貌を遂げる赤ちゃん。
途中で、お豆腐やさつま芋を口に含むと、「いつも食べてる味だ!気づいたぞ!」と食に走る子もいれば、
「こんな娘の姿、初めて見た!いつもはわりと飽きやすい性格なうえ、かまってちゃんなのに、夢中で遊んでいる!」と好奇心旺盛なお嬢さんの姿に驚く親御さんもいました。
 

本当はさざなみや雨が葉の上で踊る音、鳥のさえずり、風が林を通り抜ける音など、自然の中でこの講座を行いたいものですが、そんな理想に近づけるべく、この日の為にメッセージ性を込めたプレイリストを作成し流しました。

また、今回は積極的に参加出来なかった子も、それは現段階での一つの個性ですので、今後の成長や経過を、温かく長い目で見守ってあげてくださいね。また景丘の家でお会い出来る日を、楽しみにしています。



















2023/10/26|アートスクール

10/21『WOOLをかためて作るウサギ』緒方伶香/イラストレーター、羊毛作家 フォトレポート

羊毛にニードルパンチという専用の針をちくちく刺していくと、繊維が押し込まれてからまり、好きな形に固めていくことができます。シンプルで、お裁縫が苦手でも楽しめますが、今日は自分だけのウサギがどうやってできあがるのか、楽しみです。

 

講師の羊毛作家・緒方伶香さんが、見本として実際に作るウサギのほか、パンダやバクを持ってきてくださいました。「かわいい!」と喜ばれたこれらのモチーフは、実は絶滅危惧種の動物です。緒方さんは「手のひらの動物」と呼んでいて、それらの絶滅危惧種に思いを寄せた作品集も出版しています。

 

最初に、「スポーツだと思って、どんどん刺してください」と、緒方さん。ただし、手に針が刺さるととても痛いので、気をつけながらスポンジの上で垂直に刺していきます。
ふわふわの白と茶色の羊毛から、まず手と足を作ります。程よい大きさになるよう、羊毛を足してバランスを見たり、何度も刺し固めていきます。「スポーツ」とは、まさにこのこと。千本ノックのようにひたすら打っていきますが、だんだんと繊維がまとまってくるのが不思議です。

 

胴体部分の白い羊毛で足と手を挟むと、雰囲気が出てきました。
「ちょっと足が短いかな?」
「そこがかわいいんじゃん!」
「座れるように、もう少しここを刺そうか」
親子で相談しつつ、好みをめがけて調整しながら進めていきます。

 

耳をつけると、ようやくウサギらしく、それぞれの個性も現れてきました。片耳を折り曲げて表情を出していたり、びっくりするほど大きな耳でユーモラスな姿をしていたり。
本体ができたところで、いよいよ顔づくり。うすピンクの羊毛で立体感を出し、特別に染められたボタンと糸で、目・鼻・口と表情を加えて、ついに完成。終盤は急ぎ足でしたが、みなさんすっかりニードルの扱いに慣れたようすでした。

 

最後に、うさぎの集合写真。集合しても「私のは、あの子!」とすぐわかります。それぞれに味があってかわいいウサギたちが、誇らしげに並びました。
景丘の家の3階・おやこフロアには、オープン当初から緒方さんの「ツキノワグマ」がいます。久々の再会に、数年経って少しよれてきたクマも「こうやって直せるんですよ」と、ニードルで整えてくださいました。
羊毛は刺せば刺すほど固く締まっていきますが、作業の終わりは自分で決められます。「もっとこうしたい」と思ったら、今日の続きは家でもできます。長く一緒にいられるから、ますます愛着がわきそうです。

 

2023/10/24|アートスクール

10/21『今日の気持ち色 和菓子作り』坂本紫穂/和菓子作家 フォトレポート

今日の気持ちはどんな色?
今回のアートスクールは、錦玉(きんぎょく)という、寒天をつかった和菓子で、
自分の気持ちを色で表現してみようという試みです。
 
まずは、色鉛筆と紙で、今の気持ちを一色のグラデーションで表現してみます。
青、ピンク、黄色、紫・・
気持ちのいい秋空の日、みんなの気持ちがそれぞれいろんな色をしていることが分かりました。
次は、スケッチした色を元に、坂本紫穂先生にオリジナルの色を調合してもらいます。
「青なんだけど、空じゃなくて、水みたいな青」
「黄色なんだけど、もっと赤っぽい黄色」
みんなのイメージの正確さに驚きます!
そして、そのイメージ通りにピタリと調合する先生の神技にも驚き!
次は、ふやかした寒天とお砂糖と水飴に火を入れて、水分を蒸発させて、
ちょうどいい水分量になるまで煮詰めます。
煮詰めた寒天を金属のぬき型に流し込み、いよいよ調合した色でグラデーションをつくっていきます。
コツは、色素が濃いので、ほんの少しずつ混ぜていくこと。
大人でも難しいかな?と思う手順でしたが、参加者のこどもたちは頼もしい手つきで、芸術的な模様をつくりだしていました。
冷やし固まった寒天を切り分けると、まるで宝石のような錦玉ができあがりました。
 
和菓子づくりは自分の手が道具。だからひとりひとり違うものができあがる。
自分らしい和菓子ができればそれが正解。
先生のそんな言葉通り、自分だけの色でつくった世界にひとつだけの和菓子は、とっても幸せな気持ちにしてくれるのでした。

2023/10/22|アートスクール

日本の郷土ごはん vol.7『宮城:しそ巻き』フォトレポート

【日本の郷土ごはんシリーズ】第7弾は宮城県です。
心地よい秋晴れに恵まれたこの日、たくさん遊んでおなかをすかせてきたこどもたちと一緒に、宮城県の郷土料理「しそ巻き」「茄子炒り」「きしゃず炒り」を作りました。

ごはんが進みそうな野菜たっぷりのおかず3品。切ったり、包んだり、炒めたり、揚げたり。いろんな工程が待っています。でもその前に、今日のお料理についてちょっぴり学んでおきましょう。

カラッと揚がった鮮やかな緑色がきれいな「しそ巻き」。その始まりは、戦国大名・伊達政宗。鳴子温泉に訪れる湯治客のために作らせたという一説があるそうです。青じその中に入っているのは、味噌に砂糖やごま、くるみなどを入れて練ったものですが、かつてこの地で「仙台味噌」の製造を奨励したのも伊達政宗。しそ巻きは、「東北の雄」として名を馳せた政宗公ゆかりの郷土料理なのですね。

「茄子炒り」は、茄子を皮ごと細切りにして油麩と一緒に醤油で炒めたシンプルなおいしさ。宮城では常備菜としておなじみで、家庭や地域によって砂糖やみりん、味噌を加えたり、みょうが、しそ、くるみを一緒に炒めたりもするそうです。

「きしゃず炒り」のきしゃずは、おからの別称。「きらず」とも呼ばれます。人参、ごぼう、干し椎茸などと一緒に炒り煮して、ほっこりおいしく作りましょう。

まずは二手にわかれ、小さい子は茄子を切る作業、大きい子たちはきしゃず炒りの材料を炒めていきます。お母さんやボランティアさんに見守ってもらいながら、初めての包丁使いを一所懸命に進める子、手慣れた様子でどんどん炒める子。年齢や経験もさまざまなこども食堂なので、ひとりひとりのペースで無理なくゆっくり、楽しみながら進めていきます。

続いての工程は、全員そろって行う本日のメインイベント。たくさんの青じそに、濃厚なくるみ味噌を入れてくるくる巻いたら楊枝に刺していきます。

鮮やかな緑がとってもきれい! みんなどんどん順調に巻いていき、あっという間に出来上がりました。「もっと巻きたい」という声もちらほら(笑)。「このまま食べてもおいしそう」という声があがるほど、なんともきれいでおいしそうなしそ巻きです。

あとは、茄子と油麩を合わせて炒め、おいしく味付け。これは小さな子たちが担当しました。そして、大きい子たちはたった今巻き終えたしそ巻きを油で揚げていきます。油がはねないように、慎重にね。揚げていると、しそのいい香りが立ちのぼり、「早く食べたい!」とみんなワクワクです。

ちょうどかまどのご飯も炊きあがりましたよ。たっぷりよそって、みんな元気に「いただきます!」
優しい味わいの宮城の郷土料理をおいしく堪能しました。

“みんなでつくって、みんなで食べる”
今月も「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力でこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/10/21|景丘の家・こども食堂

10/7『オリジナルの皮から作るサモサ教室』 北村朋子 Samosa wala Timoke/サモサ屋 フォトレポート

「サモサ」はインドで定番の軽食で、スパイスで炒めたじゃがいもなどの野菜を小麦粉の皮で包んで揚げたもの。
どこでも手軽に買うことができる、日本でいうコロッケのようなものだそう。
そんなサモサの作り方をTimokeさんに教えてもらいました。

「サモサを食べたことがある人!」

みんな初めて聞く名前のようです。
マスタードシード、ターメリック、コリアンダー……、卓上に並んだスパイスにも興味津々で、順番に香りを嗅いでいきます。

「サモサは必ず『三角形』なんです」
ポイントは、この三角形をうまく作れるかのようです。

Timokeさんのオリジナルレシピでは、皮に全粒粉を加えるので、ザクザクの食感が楽しめます。
さらに、「フリル包みにも挑戦してみましょう」と、お手本を見せてくださいましたが、これは難しそう……。
大人向けの教室でもなかなか上手くいかないようですが、果たして。

端をつまみながら「フリル包み」にしていくのですが、触っているうちに形が崩れてしまって大変です。
でも最後には、「みんなが上手でびっくりしました!」と先生が驚くぐらい、かわいいフリルつきの三角形ができ上がりました。

みんなの分を一度に揚げますが、「私が作ったのはこれ!」と、それぞれのサモサの形を覚えておきます。揚げたてのサモサは、インドの屋台のようにチャイと合わせていただきます。

いつもの「カレー」とはちょっと違ったインドの味。
冷めても温め直しても美味しいので、「全部難しかったけど、美味しかった」という充実感とともに、家族の分をお持ち帰りしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/10/14|アートスクール