おしらせ

10/21『今日の気持ち色 和菓子作り』坂本紫穂/和菓子作家 フォトレポート

今日の気持ちはどんな色?
今回のアートスクールは、錦玉(きんぎょく)という、寒天をつかった和菓子で、
自分の気持ちを色で表現してみようという試みです。
 
まずは、色鉛筆と紙で、今の気持ちを一色のグラデーションで表現してみます。
青、ピンク、黄色、紫・・
気持ちのいい秋空の日、みんなの気持ちがそれぞれいろんな色をしていることが分かりました。
次は、スケッチした色を元に、坂本紫穂先生にオリジナルの色を調合してもらいます。
「青なんだけど、空じゃなくて、水みたいな青」
「黄色なんだけど、もっと赤っぽい黄色」
みんなのイメージの正確さに驚きます!
そして、そのイメージ通りにピタリと調合する先生の神技にも驚き!
次は、ふやかした寒天とお砂糖と水飴に火を入れて、水分を蒸発させて、
ちょうどいい水分量になるまで煮詰めます。
煮詰めた寒天を金属のぬき型に流し込み、いよいよ調合した色でグラデーションをつくっていきます。
コツは、色素が濃いので、ほんの少しずつ混ぜていくこと。
大人でも難しいかな?と思う手順でしたが、参加者のこどもたちは頼もしい手つきで、芸術的な模様をつくりだしていました。
冷やし固まった寒天を切り分けると、まるで宝石のような錦玉ができあがりました。
 
和菓子づくりは自分の手が道具。だからひとりひとり違うものができあがる。
自分らしい和菓子ができればそれが正解。
先生のそんな言葉通り、自分だけの色でつくった世界にひとつだけの和菓子は、とっても幸せな気持ちにしてくれるのでした。

2023/10/22|アートスクール