おしらせ

『土遊びのメソッド』 榎本留衣/アーティスト・左官職人 フォトレポート

「土」と「砂」の決定的な違い、みなさんは答えられますか?

左官職人の先生が普段お仕事で使っているカラフルで様々な土、そしてこどもたちが持ち寄った土を見比べながら、日本全国には地方によってそれぞれ特徴のある土が分布していることを教えてもらいました。
そして、東京にある多くの土が”黒ボク土”であること、こどもたちが持ち寄った土もみんな”黒ボク土”であることが発覚!東京の土は黒っぽいんだ、という発見がありました。

先生が持ってきた色鮮やかな土は、関西で取れるものが多いそう。見た目の美しさと、さらさら、すべすべの質感に、みんな夢中になりました。

次に、左官のお仕事では、土に砂と藁と水を混ぜ合わせて、強度を高めて建物を作る技術があることを教えてもらい、みんなで実践してみました。

公園で泥団子をつくるときにも、幾つかの素材を混ぜ合わせることで、硬くて丈夫な泥団子ができそうです。左官職人のお仕事には、土遊びに応用できるメソッドがつまっているようです!

カラフルな土をコラージュするように、コテでパネルに塗りつけていくと、素敵な作品が出来上がりました。

さて、最後になりましたが「土」と「砂」の決定的な違いは、「生物や植物の死骸が含まれているかどうか」です。地球には生き物がいるから土があり、土にまつわる様々な物語が生まれるのですね。どこかに出かけた際には、ぜひどんな土があるのかも気にしてみてくださいね。

2024/05/22|アートスクール