おしらせ

1/28 『石をつくろう、石を食べよう』彗星菓子手製所/和菓子作家 フォトレポート

「みなさん、石は好きですか?石を拾ったことはある?」
こんな言葉からはじまった食べられる石つくり。
食べられる石ってなんだろう???

今日は彗星菓子手製所さんをお迎えし、丁寧に作ってくださった和菓子の餡を使って
自分好みの石を作ります。
先生が作った食べられる石と先生が拾ってきた食べられない石をじっくり観察。
どちらがどちらか、わからないほどの石にこども達は興味津々です。
先生は色々な場所で拾った石をたくさん見せてくれました。
石の色や年輪模様、肌触りなど様々な石を触って見て、どんな石を作ろうか真剣に考えます。

まずは石をつくる為に餡を包む練習です。
決まったグラムを計ったら、手の親指の付け根部分を使って丁寧に餡を広げていきます。
包む時は手をチューリップのようにふっくりと、親指を添えながらゆっくりゆっくり包みます。
はじめは中身の餡が上手く包めなかった子たちも、繰り返し練習することであっという間に上手に包めていきました。

さぁ、それではいよいよ本格的な石を作りましょう!!
うぐいすにきな粉、そして胡麻など、同じ餡でも分量を変えると全く違う石が出来上がります。
「計って伸ばして重ねて」を繰り返したら真ん中で切って断面の確認です。
真剣な眼差しで自分のイメージした石を次々に作り上げていくこども達。
包む手からは強い意志や慎重さ、おおらかさも垣間見れます。
うまく包めなかったり、作りたい模様に迷ったら、すっと手を挙げて先生に質問。
ひとつとして同じ石はありません。
つくった和菓子の石は、食べる前に皆で鑑賞会。
「こんな石あるある!」「かっこいい石だね!」「きれい~!!」など、
お友達がつくった石を目でも楽しみます。

可愛らしい梅の花のお茶を淹れたら、ほう葉に石をのせてお茶会の始まり。
黒文字(和菓子を食べる楊枝)の使い方も質問したりして、梅の花の香りをくんくん。
煎茶が入ったらお待ちかねの石を食べる時間です。
優しい甘さの白あずき餡にみんなの顔がほころびます。
自分の手を動かし、時間をかけたお菓子は美味しさも格別。
お持ち帰りした石をどう楽しんでくれたか、またみんなに聞きたいです。
海や川に行ったら、またいつか食べられる石がつくれる日を想像して
お気に入りの石を探してみてくださいね。

2024/01/31|アートスクール

1/21 『もふもふの動物ブローチを作ろう』松尾曜子/布や糸の作家 フォトレポート

ノッティング織とは、縦糸に毛糸を絡ませるようにして毛足を長く織ることのできる技法です。
ある程度の量感のある毛束を使って網目をつくるため、ボリューム感のある仕上がりになる特徴があります。
今回のアートスクールでは、ノッティング織の特徴を生かして、小さな織り機を使ってもふもふの動物をつくります。

先生が用意してくれた毛糸は、見ているだけで気持ちが柔らかくなるくらい、ふわふわモフモフ。
ひつじの原毛を機械ではなく手紡ぎで毛糸にしているから、空気を含んだ柔らかい質感になるそうです。

毛糸を眺めながら、どんな動物を作ろうか簡単にスケッチをしたら、いよいよノッティング織に挑戦してみます。
まずは先生が大きな模型を使って編み方の基本をレクチャーしてくれました。
”2本の縦糸に、8本の毛糸を絡ませる”、とてもシンプルな作業ですが、手のひらサイズの小さな織り機に、もふもふの毛糸を綺麗に絡ませていくのは、とっても難しい!
最初は、混乱しながらやり直したり、質問したり、手が止まってしまう子もいましたが、1時間くらい集中して作業を進めると、みんながコツを掴んで黙々と織を進めていくことができるようになりました。

2種類の白い毛糸を混ぜて、味わいのある白を表現してみる子がいたり、
自分のお家のわんちゃんの色を真似してつくってみた、という子も!

目と鼻をつけたら、最後はトリマーさんのようにハサミでボサボサの毛をきれいに整えます。
きれいに整った毛の表面をなでると、ほんものの動物みたいにふわふわ。
みんなの手のひらの中に、世界にひとつだけの宝物が生まれました。

 

      

2024/01/25|アートスクール

1/20『端材をリサイクル!金属を溶かしてみよう』佐々木圭奈/serial numberデザイナー フォトレポート

『リサイクルメタル』という言葉を耳にしたことはありますか?
地球上にあるシルバーは『140万トン』。すでに『110万トン』ものシルバーが採掘されています。
このままだと2040~50年には地球上のすべてのシルバーが採掘されてしまうと、講師の佐々木さんは教えてくださいました。
そのため、アクセサリーを作るときに出た端材や一度使用された金属を溶かして再利用する動きが近年注目されているといいます。

今日は、バーナーでシルバーを溶かし金属がリサイクルされる過程を見てみます。

佐々木さんの用意してくださった端材には様々な形があり、そこから3~5グラム程度を選び取ります。

いざ、
バーナーを佐々木さんと一緒ににぎり、点火。

固形だったシルバーが、赤く光り、さらさらとした液体に変化していきます。
間近で体験したこどもたちは。「こわかった、、」と緊張しながらも、金属が溶けていく様子に釘付けでした。

丸く固まったシルバーを叩いて磨き、刻印をいれていきます。
刻印はコツを掴むまで端材で練習。みんな真剣そのものです。
キン、キン、キン、と甲高い音が部屋に響き渡ります。

最後は佐々木さんに丸い金具を取り付けてもらい、仕上げに金ブラシで磨いたら完成です。

さっきまでいろんな形をしていたシルバーは、新しく生まれ変わりました。私たちの身の回りにある金属もこうして溶かして形作られています。
普段見えなかったことも、自分でやってみると過程や素材を知る機会になりますね。

今日作った作品は、それぞれに味のある素敵な作品にできあがりました。
どこかにつけて今日のことをときどき思い出してくれたら嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/01/20|アートスクール

12/23『しめ飾りワークショップ「鳥お飾り」を作ろう』ことほき(安藤健浩)/しめかざりプロジェクトフォトレポート

いよいよ2023年も最後のアートスクールです。
今回は、しめかざりプロジェクト「ことほき」の安藤さんと、“鳥お飾り“をつくります。

 

しめかざりは、年を越す時に家の軒先に出しておくことで、家の中の福を外に逃がさない、外からの災いを持ち込まない結界としての役割があるそうです。
3本の稲束を、それぞれねじって組み合わせて一つの束にすることで、独特な、しめ縄の形ができあがります。
実はしめかざりの形にはルールはなく、3本の束をねじったベース部分があれば、あとは自由に好きな形にアレンジしてもいいそうです。なので全国各地では、色々な形のしめかざりを見ることができます。
ことほきさんの出されている書籍「しめ飾り 造形とその技法」にも、たくさんの種類の形が載っていて面白いですよ。

 

ことほきさんは、安藤さん鈴木さんお二人のプロジェクト。しめ飾りの材料になる稲はご自身たちの畑で育てていらっしゃいます。
今回の稲も夏の時期に手作業で収穫した、穂が出る前のまだ青さの残る美しい稲を用意してくださいました。
しめ飾りづくりに欠かせない「巻き結び」という紐の結び方。それと、鳥のお飾りをつくる手順を教わりながらみんなで一緒に作り進めること約3時間。
とても難しそうに見えた、しめ飾り作りでしたが、安藤さんがひとつひとつの手順を丁寧に教えてくださり、無事に全員の鳥お飾りが完成しました!
同じ材料、同じ手順を踏んでも、自然素材の表情や、みんなの匙加減でそれぞれ違う、個性的なお飾りができあがりました。
ぜひお家に飾って、素敵な2024年を迎えてくださいね。

2023/12/27|アートスクール

12/16『毛糸人形でクリスマスのオーナメントを作ろう』山上かさね/人形作家 フォトレポート

12月も半ば。
もうすぐクリスマスなので、毛糸人形のオーナメントを作りました。

人形作家の山上かさねさんが、ドイツのクリスマス人形をアレンジして作られた、
ふわふわの可愛い毛糸人形です。今回は赤と白の人形を1体ずつ作りました。

材料はふっくらした毛糸と、お顔用のくるみボタン。毛糸をくるくる巻いて、
ぎゅっと結んでハサミで整えると、毛糸玉が人形になってきました。
くるみボタンにペンでお顔を描き、頬にトントンほんのり赤みをのせると、ぐっと可愛らしくなります。
このお顔を人形に貼り付けたら完成です。

巻く回数を数えながら巻いたり、やわらかい毛糸をなでて整えたり、器用にハサミで毛糸を切ったり、少し緊張しながらそっとお顔を描いたり。手の中のあたたかな毛糸人形を見つめる表情はとても優しく、笑顔があふれる穏やかな時間が流れていました。

どんなお顔がいいかたくさん描いてイメージしてみたり「こっちの赤い子がスカートで、白い子はズボン」と衣裳を決めたり、毛糸のリボンで飾ったり、前髪をつけてみたり、みんな自由な発想でアレンジを楽しみ、自分だけの人形を作っていました。

「家でまた作ってみます」、「飾って楽しみます」など、嬉しい言葉をたくさんいただきました。

ひとつひとつの作業に時間をかけて丁寧に作られた人形たちは、
みんな優しそうで、なんだか作った子どもたちの顔にもよく似ていました。

メリークリスマス!よいクリスマスをお過ごしください。

 

2023/12/19|アートスクール