おしらせ

8/12『伝える、作る、守る!歌舞伎の小道具』近藤真理子/藤浪小道具株式会社

歌舞伎のお芝居に欠かすことのできない小道具。

「わー、すごーい!」と最初に目を引いたのはイノシシの着ぐるみです。

竹で骨組みをつくり、その上に和紙、さらに布を貼る作り方は昔から変わらないんだよと、創業150年を超える老舗、藤浪小道具の近藤さんが普段見ることも触ることもない小道具の数々について教えてくださいました。

お芝居では、雨降りや夏の田畑の場面などの情景描写に使われる小道具もあります。

貝がらをこすり合わせると何の音に聞こえるかな?
よく聞いてみると「ケロケロ、ゲコゲコ」、「カエルだ!」とこどもたち。
ビーズの付いたうちわをゆらすと「パラッパラッ」と雨音に。
本当にその場面が目に浮かぶようです。

そして、小道具のなかには作り手の高齢化などにより貴重なものも。
雨具の一種、「蓑(みの)」もそのひとつ。
肩にかけると、とたんに江戸時代へタイムスリップしたみたいです。
近藤さん自ら、材料となるカヤの収穫や編むまでの作り方を習い、伝統的な小道具の保存にも取り組んでいます。
歌舞伎の裏側にたくさんの思いがつまっていることを知ると見方が広がりますね。

最後は自分で箔押しした根付をおみやげに、夏の思い出がまたひとつ増えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/08/16|アートスクール