おしらせ

『ポンポン鳥のマリオネットをつくろう』udu イシカワアイ/テキスタイルデザイナー 北欧織り講師

「みんな、マリオネットは知ってますか?」
そんな質問から始まった今日は、ポンポン鳥のマリオネットを作ります。

まずはそれぞれ好きな色の毛糸を選びます。
udu先生が染めた毛糸は綺麗な色がたくさん。
ポンポン鳥の出来上がりを頭で想像しながら3色選んだら可愛い鳥の形のoritori機を使ってまずは100回巻いていきます。
先生が話しかけづらいくらいに、みんな集中して数を数えていましたね。
「1.2.3.4.5…98.99.100、先生できましたーっ!!」たくさんの声があがります。

巻いた毛糸はポンポンにして体やお顔を作ります。
足や首の部分も、さぁたくさん巻いて巻いて。

初めて使った子も多かったグルーガン、やけどに気をつけながら毛糸のパーツを付けましょう。
色も雰囲気も全く違った鳥さんがたくさん出来上がっていきます。

最後に糸をつけたらバランスを考えて持ち手をつけます。
「なんか頭が下がってるー!」
「 あれ?足が逆向きー!!」
「 糸が絡まっちゃってるーっ!!」

みんなのハプニングにもニコニコ笑顔で助けてくれるudu先生。
そして、自分でつくったマリオネットを愛おしそうに見ているみんながとっても可愛かったです。

ポンポン鳥のマリオネットを色々な場所に連れて行ってあげてね。
ご飯をあげるのも忘れないように。

2024/04/30|その他

『ジュースで版画?キッチンリトグラフ』 早川佳歩/アーティスト 、イシダチハル/イラストレーター フォトレポート

版画というと、木を彫刻刀で彫る版画は学校でやったことのある子も多いかもしれません。
今日は、お家のキッチンにあるもので「リトグラフ」という版画をつくってみます。
リトグラフは水と油が弾く性質を使って印刷するもので、凸凹をつくらずに刷ることができます。

使うのは、「アルミホイル」 「コーラ」 「サラダ油」。 どれも馴染みのある身近なものたちですね。

アルミホイルに、サラダ油や、クレヨンで絵を描いて、シュワシュワのコーラにドボンとしたら、
コーラが、インクが付くところと、つかないところを教えてくれます。

ローラーでインクを乗せると、油で描いた見えなかった絵があらわれました。凸凹してないのに絵を描いたところだけにインクがつきました。
それを紙で刷りとったらキッチンリトグラフの完成です!

実験みたいな不思議な現象に、こどもも大人も興味津々です。
なんどもなんども、版が壊れるまでたくさん刷りました。
だんだんと絵が潰れてくるのも面白く、「何枚までできるかな?」と挑戦しました。

プリンターを使ったら、同じ絵を何枚もすぐに印刷することもできるけれど、
自分の手で一枚一枚、ちょっとずつ刷ると、それぞれに個性的で心のこもった素敵な絵が出来上がります。
お友達や大切な人にプレゼントするのもいいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/04/24|アートスクール

『現代金継ぎワークショップ』 かえりやまひろこ/現代金継ぎ講師フォトレポート

今回のワークショップでは、かぶれにくい「新うるし」を使用した「現代金継ぎ」をみなさんに体験していただきました。

参加者のみなさんにお持ちいただいた食器は、どれも大切な思い出のものばかり。
少しヒビの入ったものから、大掛かりな修理が必要なものまで、傷の程度もさまざまでした。

割れたパーツを接着剤でつなげ、欠けた部分をパテで埋めていきます。
食器が割れてしまったとき、サッと捨ててしまうのではなく、
生じた傷跡を景色、歴史と捉え、新しい命を吹き込みながら使い続けていく。
それが、かつて千利休が茶の湯を大成した頃から存在するという金継ぎ技法の理念です。
真剣な表情で作業に没頭された参加者のみなさんは、
ご自身の食器にうつる景色をどのように見ていたのでしょうか。

バラバラだったパーツが器としての形状を取り戻し、
割れ目を金箔や銀箔を混ぜた新うるしでなぞると、
それまで「かつて食器だったもの」が「新しいもの」として輝きだしたのが見て取れました。
同じだけど、違う。
また器として使うことにわくわくしてくる。
そんな感情が湧き出てくるようでした。

職人のように真剣だった参加者のみなさんの表情も、
金継ぎを終えると笑顔が溢れました。

実際に使えるまでは、あと1週間寝かせてから。
また器として使う日が楽しみですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/04/18|アートスクール

日本の郷土ごはん vol.13『沖縄:沖縄そば』フォトレポート

【日本の郷土ごはんシリーズ】第13弾は沖縄県です。
伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分で美味しくいただく「景丘の家 こども食堂」。
今回は沖縄県の「沖縄そば」「人参しりしり」「ふーチャンプルー」を作りました。

本日の目玉は、沖縄そばの手打ちです。卵・塩・重曹・水を混ぜ合わせた「仕込み水」を強力粉に加え、しっかり練って寝かせておいた生地を、3段階にわけてのばしていくと、ふっくらと厚みのあった生地がちょうどいい薄さに。打ち粉をしながらこの生地を重ね合わせ、包丁で切っていきます。

言葉で聞けば簡単そうですが、何しろ「こども食堂」は大所帯! 大量の麺を仕上げるのはなかなか骨の折れる作業です。こどもたちは目をキラキラさせ、熱心に、手作り感あふれる沖縄そばを完成させました。

野菜を切ったり、炒めたり。いい香りに包まれながら、いつも通り「早く食べたい!」の声があちこちにあがりました。

さっきみんなで仕上げたばかりの麺を茹で、おいしく煮付けた三枚肉、かわいらしいシーサーのかまぼこ、小ねぎなどをトッピング。沖縄そばに付き物の紅生姜は、「苦手な子もいるかな?」と心配していましたが、こどもたちもみんな「おいしい!」と喜んで食べていました。

沖縄を旅したことがある人も、沖縄出身のお身内がいらっしゃる人も、手打ちの沖縄そばは初体験。「もっちりつるつるで本当においしい!」と大人もこどもも大喜びで、今回もおかわりが続出でした。

一から自分で作ってみる。その経験から得られる感動は想像をはるかに超えるもの。改めてその素晴らしさを実感できる、素敵な一夜となりました。
“みんなでつくって、みんなで食べる。
「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力で今月も楽しくこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/04/18|景丘の家・こども食堂