おしらせ

『フィレレースを編んでみよう!』山本彌/繊維造形作家 フォトレポート

古代からが魚をとる網や生活の道具として編まれてきたフィレレース。

機械生産が主流になったことで、時間も費用もかかるレース編みは少なくなり、その作り方や技術を知る機会がなくなりつつあります。

「昔から伝わる技術をつなげていきたい」
その想いと共に、繊維造形作家の山本彌さんにフィレレースの編み方を教えていただきました。

フィレレースは網針と目板という細い板2本を使って編んでいきます。
専用の道具がなくても、竹や木で簡単に作れる網針と目板。
昔の人もそうやって編んでいたとのかと想像しながら、ひたすら編み方の練習です。

糸が絡まってしまい「最初からやり直しだ」とため息をつきながらも、諦めない。
通し忘れてた箇所からどんどんほつれる糸、それでも再挑戦。

シンプルな材料と道具、編み方は同じことの繰り返しではありながら、
糸を通す順序や糸の引き具合など、コツを掴むまでがなかなか難しいフィレレース。

「やっとコツを掴んできたぞ」という時にはもう終わりの時間。
2時間があっという間でみなさん驚かれるくらい、それぞれが集中して制作に没頭しました。

今回は、何かをつくるということよりも、その技法を知ることが一番の目的。

「難しいことがおもしろかった!」
自分で技術を習得し、手を動かし、その難しさに触れたからこそ、楽しさやおもしろさに気づく。
そんな有意義な時間となりました。

 

2024/06/20|アートスクール

『COEXIST共に生きる』二木あい / 水族表現家 フォトレポート

水中と陸上、1つの人生で2つの世界を行き来している水族表現家であり、フリーダイビングで公式ギネス世界新記録を2種樹立されている二木あいさんをお招きし、水中世界に想いを馳せる時間を過ごしました。
ワニにマッサージをしたエピソードや、クジラの上を泳いだ時に感じた振動のお話、ザトウクジラは雄だけが歌を奏で、その歌にも流行りがあるそうな‥‥‥‥常人には知りえぬ世界が水中には広がっており、お写真と共に興味深いお話に聞き入り、あっという間に時間が過ぎ去っていきました。

身体に取り入れるものにも気を使われているとの事でしたので、景丘の家から徒歩3分の場所にある、あいさんのご友人が営まれているSunshine juice EBISUさんより3種類のジュースをご用意させて頂きました。

時間が経つにつれ、参加者の皆さんから質問が投げかけられ、刺激と反応で成り立つコミニケーションが繰り広げられる形となり、相互性や水平性を保ったアートスクールとして場が深まっていったように感じました。

全ての命が主の保存というたった一つの生命原理に従って生きていること。
種は違えども心は通い合えること。

人間中心ではなく、地球に生きるものとして、分け隔てなく種の枠を超えてつながり、
そして触れ合うこと。
自然を愛でる心、すなわちそれは自分に優しくあること。
人と比べず、自分に出来ることをとことん突き詰め行動に移すこと。
自分と会話、対話すること。

思考や感覚の軸を今におき、余計なことに心奪われず、今に集中し、意識を上げて自分で自分を生きること。

太陽の様に眩しい笑顔のあいさんから発せられるメッセージは、温かくも鋭くもあり、私たちも自然界の一員として生きていくこと‥‥‥‥を改めて考えさせてくださるものでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/06/06|アートスクール

『このかべどうする?』二歩/「絵本×学び」をテーマにしたユニット フォトレポート

消しゴムくらいの背丈のぼくの前にそびえる、ノートより高い壁。
どうしてもまっすぐ進みたいぼくは、壁のむこうへ進む方法をいろいろ考えます。

**

『このかべどうする?』は二歩さんの出版された絵本。
二歩のにしむらさんと星さんのお二人をおまねきし、みんなで『壁』を超える方法を考えました。

まずは絵本の読み聞かせをしていただきました。

おはなしが進んでいき、主人公の少年が壁にぶつかるや否や、
突然、みんなよりずっとずっと大きい巨大な画用紙でできた「壁」が、どこからともなく登場しました。

“今日のお題であり問題のこの壁。”

そびえたつ壁を一旦床へおき、みんなで超える方法を考えます。
二歩のお二人のサポートでこどもたちは豊かな発想で思いつくまま想像を膨らませます。

「私はカメレオンに乗ってくよ。」
「実は、ここの壁の模様がエレベーターのボタンなんだ。」
「滑車をつけたら登れるよ!」
思い思いにペンやクレヨンを全身を使い夢中になって動かします。

さあ、最後はもう一度、壁を立たせてみよう。
最初は大きな壁に驚いたけれど、もうそれぞれに超え方を知っているから大丈夫。
想像の羽を広げピョーンと軽々しく超えていきます。

これから、さまざま壁がみんなの前に立ちはだかることがあるでしょう。
みんなの自由で柔軟な発想があればもっと大きな壁もきっと超えていける。
壁を超える答えはひとつじゃない!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/06/02|アートスクール

【6/2(日) おとなりサンデーに参加します】
『みんなでおしるこをたべよう!〜白餡おしるこ〜』


 
6月2日(日)、「渋谷おとなりサンデー」に参加します!

「つながる笑顔」を育てよう。
景丘の家は、赤ちゃんからお年寄りまで幅広い世代が
集まり寄り添い笑いあえる、地域の縁側のような居場所です。
大きな囲炉裏をみんなで囲み、みんなで一緒に食べる。
たくさんの笑顔が溢れるような、そんな交流の時間を持ちたいと思っています。
冷たい白餡おしるこを配布しますので、ぜひお越しください。
 

日時|
2023年6月2日(日)11:00〜13:00(なくなり次第終了)

対象|どなたでも

参加費|無料

持ち物|「お手拭き」をご持参ください。

 

 

おとなりサンデーは
渋谷で暮らす人 はたらく人
学ぶ人 訪れる人
みんなが知り合い、つながるまちの交流イベントです。

\BBQからクリーン活動まで/
街じゅうで、さまざまな企画が開催されています!
さぁあなたも。気になる企画に参加して
渋谷のつながりの輪を広げよう!

今年の「渋谷おとなりサンデーの日」は6月2日(日)

渋谷おとなりサンデー https://shibuya-otonari.jp
*渋谷おとなりサンデー事務局では、毎年、区内を巡りながら、その地域の団体や活動とのコラボレーション企画を開催しています。

2024/05/28|その他

『虫の足音をきく装置をつくろう』佐々木有美/アーティスト・科学館職員 フォトレポート

みなさんは虫の足音を聞いたことがありますか?
私たちの足元に広がる小さな生き物の世界。
今回のアートスクールでは、アーティスト・科学館職員の佐々木有美さんと一緒に、
スピーカーを通して虫の足音を聞いてみました。

まずは、虫が歩く地面の振動を電気に変えて、
スピーカーから音として再生していく仕組みを作ります。
なんだかとても難しいことのように聞こえますが、
先生の指示に従ってもくもくと作業を進めていくと立派な装置ができあがりました。

できあがった装置にダンゴムシを入れ、スピーカーに耳を澄ませてみると、
「もそもそもそ…がさがさ…」確かに、ダンゴムシの足音が聞こえます。
身近な存在であるダンゴムシ。
足音を聞くと、より「生き物」という実感が湧いてくるようでした。

先生が連れてきた、日本のダンゴムシよりも何倍も大きいクロアチアハナタカダンゴムシの足音も
聞いてみると、「ダンダンダン!ガサガサガサ!!」と何倍も大きな立派な足音が聞こえてきました。

最後に景丘の家の周りでも虫を探してみると、
驚くほどたくさんのダンゴムシやワラジムシが暮らしていました。
たった今出産中のママダンゴムシもいて、参加者のみなさんもびっくり。
ダンゴムシは落ち葉や木の実、虫の死骸や人間の食べ残しなど
さまざまなものを食べて地面をきれいにし、
栄養がいっぱいつまったダンゴムシのフンは良い土を作り、植物が育つのを助けます。
一見、私たちの暮らしと関係がないように感じるダンゴムシも、
陸上の生態系を支える大事な存在なのだと、先生が教えてくれました。

小さな世界が躍動する音。
ぜひ今回の装置を使って、身の回りに暮らすいろいろな生き物の足音を聞いてみてください。

2024/05/23|その他