おしらせ

「メタルなデコボコもようでゴージャスメダルづくり』 やまさき薫/イラストレーター・デザイナー・ヤマコヤ主宰 フォトレポート

デザイナー・イラストレーターのやまさき薫さんをお招きして、未就学の親子の方をおもな対象としてメダル作りのワークショップを行いました。

まずは、やまさきさんにその作り方を説明していただきます。メダル状の丸い木の板に、お持ちいただいた材料を貼って凹凸を作ります。その材料はいろいろ。厚紙、さまざまな形のシールやメッシュなどの素材や糸、スパンコール、さらには押し花加工した植物まで。これらを板に貼り付けて凹凸を作っていきます。

作業開始とともに、夢中になって手を動かす子、お母さんと共同で作業を進める子、お父さんの方がガッツリのめり込んだりと、様子はそれぞれ。みな、迷うことなく、手が動いていきます。躊躇うことなく、作業を進めていく様子は見事でした。

凹凸ができたら、本日のメインである、粘着性のある金属箔を貼り付けていきます。箔を貼り付けて、指や綿棒でしっかりと凹凸を出したら、箔を擦っていく。すると、箔が擦れて金属の摩耗した感じが出てきます。擦る力や使う道具でその表情も変わり、金属製のメダルの表情に。

表裏とこれを行えば、それぞれの好きをカタチにしたメダルの完成です!

出来上がったメダルはさっそくかけてみます。鏡に写る姿に、みな興味津々。その様子はとてもかわいらしかったです。

迷うことなく手を動かして、モノを作っていく。これって、いつでもできることではないですよね。みんなの小さな手が次々と動いていくことが素晴らしかった。年齢を重ねると周りの目が気になって、その手が動かなくなっていくことだってあると思います。恥ずかしさや見た目を気にしたりして。でも、思ったこと、感じたことをカタチにするのは、何の制約もなく、いつだって自由なはず。これからも、もの作りに限らず、好きな時に、好きなように、自分を表現していってほしいです。

また、見守る保護者の皆さんのあたたかさ!出来上がるものに一緒に喜び、楽しみ、困っているところは一緒に取り組む。それが安心して制作に集中するよきサポートにもなっていました。

参加してくださったみなさんの作り出す空気で、とても景丘の家らしい、あたたかくて、豊かな時間になりました。ぜひ、また景丘の家に遊びに来てくださいね。できれば、作ったメダルを首から下げて!

2026/03/05|アートスクール

日本の郷土ごはん vol.35 『大分:お方ずし』 フォトレポート

伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分でおいしくいただく「景丘の家 こども食堂」。
今月は大分県の郷土料理「お方ずし」「鶏汁」「こねり」をつくりました。

「お方ずし」は焼いてほぐしたアジと甘く煮た豆をすし飯に混ぜ、俵形に握ったもの。「お方」とは庄屋(村役人)を指し、その昔、農繁期前の行事で庄屋が小作人を労ってふるまったのが始まりといわれています。

「鶏汁」は一世帯当たりの鶏肉購入量が全国トップレベルの大分県らしい一品。さまざまな鶏料理がある中、身や内臓は鶏めしややがめ煮に、残りの鶏ガラは鶏汁に・・・と、余さず使う知恵から生まれました。

「こねり」は、いりこと野菜を油で炒め、出汁で溶いた味噌、砂糖、小麦粉を加えて、練るように混ぜた素朴なおかず。粉を入れて練ることからこの名が付いたそうで、程良いとろみが特徴です。

こどもたちは今日も大忙し。こねり用の茄子とピーマンをそれぞれ輪切りと千切りにし、いりこと一緒にフライパンで炒めます。はねる油にドキドキしながら炒め終えたら、味噌、砂糖、小麦粉をしっかり水で溶いてから味付け。粉に火が入って少しずつとろみがついてくると「早く食べたい!」の声が続出しました。

鶏汁のもも肉は、なるべく小さく切るのが特徴です。丁寧に切り揃えたら、ささがき牛蒡と一緒にだし汁でグツグツ煮込みます。同時に、お方ずしの準備も進めなくては! 炊きたてごはんにすし酢を入れて混ぜ、アジと煮豆も加えて、俵型に。大きさをそろえながら丁寧に握り、たくさんのお方ずしが完成しました。

今回は、景丘の家のご近所にあるバカルディ ジャパン株式会社様からいただいた立派な大根も活用。やさしい味わいのふろふき大根が、食卓に彩りを添えました。さらに、株式会社ジャックスさまから焼き菓子のプレゼントまで! 地域のご協力やつながりに支えられながら、こどもたちの笑顔がいつも以上に輝いた一日でした。

“みんなでつくって、みんなで食べる。”

今回も「大地を守る会」「ツルハグループ こども食堂ゆたかさ基金」をはじめ、多くの方々のご協力のもと、こども食堂を開催することができました。
心より感謝申し上げます。

 

2026/02/28|景丘の家・こども食堂

恵比寿映像祭2026 地域連携ワークショップ -探検プログラム『恵比寿映像祭でじっくりみてみよう!』講師 東京都写真美術館普及係 景丘の家出品作家・講師 東野翠れん/写真家 フォトレポート

東京都写真美術館が主催する「恵比寿映像祭2026」の地域連携プログラムとして、景丘の家との共同ワークショップを開催しました。

小学生たちは3つのチームに分かれ、メイン会場である東京都写真美術館の館内へ。
今日初めて同じチームになったこともあり、はじめは少し緊張気味の様子でしたが、
ワークショップボランティアのみなさんが各チームにやさしく寄り添ってくださり、こどもたちはすぐに打ち解けていきました。

会場には、たくさんの作品が並んでいて、様々な音、光、影に溢れています。

「今回のタイトルの内、台湾語では、なんと書かれている?」
「これは何の素材でできているんだろう?」
「この映像には何が映っているのかな?」

そんな問いかけをきっかけに、作品に散りばめられたさまざまな“謎”を解きながらシールを集め、
こどもたちは最後までじっくり鑑賞を楽しみました。

その後、景丘の家へ移動。
景丘の家では、写真家の東野翠れんさんより、開催中の写真展「景と光 in light」の展示作品の中から、
「写真と映像のあいだ」の感覚で制作された「8ミリ写真」と呼んでいる作品についてお話しいただきました。
実際に8ミリフィルムカメラを見せていただきながらの解説に、こどもたちの興味もさらに深まります。

作品を見たこどもからは
「撮った人の気持ちが伝わってくる」
という印象的な感想も。翠れんさんも思わず感激されていました。

ワークショップの締めくくりは、穴の隙間から覗くと止まった絵が動いて見える「おどろき盤」づくり。
最後の“謎”も無事クリアし、おどろき盤から覗いて見える景色に大興奮。

さまざまな文化やことば、表現の違いに触れながら作品を体験する時間に、こどもたちの目は終始きらきら。
豊かな発見に満ちた一日となりました。

 

プログラム名:恵比寿映像祭2026 地域連携ワークショップ 景丘の家と東京都写真美
術館の探検プログラム 「恵比寿映像祭でじっくりみてみよう!」
講師:東京都写真美術館
景丘の家出品作家・講師:東野翠れん
開催日:2026年2月21日(土)13:30-16:00

2026/02/22|アートスクール

『一閑張りワークショップ〜古いものに新たな命を吹き込む〜』上山シャネル/アーティスト フォトレポート 

お気に入りだけれど、少し傷んでしまった籠。
使い道に迷っていた木箱。
手放せずに残していた古い布。
今回のワークショップでは、そんな“家の中の気になる何か“を持ち寄り、
日本の伝統工芸「一閑張り(いっかんばり)」の技法で、新たな表情へとよみがえらせました。

一閑張りは、籠や陶器、木製品に和紙を貼り重ね、柿渋などで仕上げることで、
強度・耐久性・耐水性・抗菌性を高める実用の工芸。
壊れた籠を修理したり、器の表面を補強したり——暮らしの道具として、家庭の中で受け継がれてきた知恵でもあります。

当日はまず小麦粉糊づくりから。
鍋で糊を、ちょうど良い具合に練り上げます。
会場にはさまざまな和紙や布切れが並び、それぞれにインスピレーションのままに制作を進めました。
一閑張りの面白さは、貼り重ねによって生まれる“層”の表情。
貼る・重ねる・撫でる。
手作業の積み重ねが、自分だけの愛着ある一点になっていく時間でした。

一閑張りは、古いものを“直す“だけではなく、手作業の時間を重ね直すような技法。
傷や跡も紙の層の中に取り込まれ、世界にひとつの景色になっていきました。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

 

 

 

 

2026/02/21|アートスクール