おしらせ

『ピカさんの顔面紙芝居ワールド』ピカ & トミチャン/顔面紙芝居師 フォトレポート

今日は、景丘の家に手作りの劇場があらわれました。
それは紙芝居の中からお顔が飛び出す「顔面紙芝居」!

井の頭公園など、都内の公園で25年間、
世界で一つの紙芝居『顔面紙芝居』をしているピカさんとトミチャンをお招きしました。

はじまるやいなや、音楽と共におばちゃんに変身したピカさんが登場しました。
くるくると演目は変わり、ピカさんはどんどん違うキャラクターに変身していきます。
じゃんけんや、オリジナル曲『おへそのうた』を歌ったり、
クイズに挑戦したり、、 正解すると、手作りの景品をトミチャンからプレゼント。

初めて見た強烈なキャラクターのピカさんトミチャンにこどもたちのはすっかり釘付けです。
最初は少し警戒してた子もほどけていき笑顔が弾けていました。

最後の演目は防災のお話し。
台風や、大雨の多いこの頃、軽快なリズムで楽しく防災について教えてくれました。

ピカさん、トミチャンは、これからもどこかの公園で公演を続けています。
今日のことを思い出して、ぜひピカさんトミチャンを探してみてください。

 

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公演の情報はピカさんトミチャンのブログで確認いただけます。
https://ameblo.jp/ganmenkamisibai/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/08/22|アートスクール

日本の郷土ごはん vol.17『山形:芋煮』フォトレポート

【日本の郷土ごはんシリーズ】第17弾は山形県です。
夏休みも終盤。日焼けした笑顔で集まってくれたこどもたちと、「芋煮」「玉こんにゃく」「菊のおひたし」「だし」をつくりました。

山形の郷土料理といえば真っ先に思いつくのが「芋煮」です。里芋の収穫期に家族や仲間と大勢で楽しんだり、学校や地域の行事などあちこちで「芋煮会」が開かれたり。9月中旬の「日本一の芋煮会フェスティバル」はニュースにも登場するので、みなさんも目にしたことがあるのでは?

まずはおひたし用の菊や芋煮用の野菜を手作業で下ごしらえ。食材のお勉強もしながら準備していく工程は驚きとワクワクがいっぱいで、みんな夢中で取り組んでくれます。

「だし」に使う夏野菜は細かくみじん切りに。総勢40人分なので、最初のうちは「切っても切っても終わらない」とつぶやく子もいましたが、「切るのが速くなってきた!」「みんなでやるとあっという間だね」とワイワイ調理する体験を楽しんでくれました。

芋煮は材料を順に入れたらグツグツと煮ていきます。何とも言えない良い匂いに、「絶対おかわりしたい」「お腹が空いてきた!」とみんなニコニコ。玉こんにゃくはお醤油をしっかりからめて焼き上げ、串にさしてきれいに並べましょう。黄色い菊のおひたしも、しっかり粘り気の出た「だし」も、完成です!

かまどのご飯もふっくらつややかに炊きあがり。今回も「おかわり!」の声が続出の美味しいひとときとなりました。

みんなでつくって、みんなで食べる。「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力で今月も楽しくこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/08/22|景丘の家・こども食堂

『やわらかくて硬い金属のスプーン』永瀬二郎/金工作家フォトレポート

身近にあるけど意外とよく知らない金属。
金属は専用の道具や環境が無いと扱うことが出来ないため
道具を全て持ち込みくださって、1階の囲炉裏周りに敷き詰めての開催です。
金属と言っても、
鉄やアルミニウム、金、銀、銅、鉛などなどありますが、今回は扱いやすい”スズ”を使います。
スズを溶かすところから始まり、叩き、曲げ、削り、磨く、という一連の工程を全て体験します。
どんな形にしようかな?積み木のように木片を組み合わせてスズを溶かし、流し込みます。
想像通りに行きそうで行かない、面白さを前に、次はひたすらに叩き、薄く伸ばしていきます。

スプーンの口に当たる部分が曲げれるようになったら、台や工具を変えてまたひたすら叩きます。
この時大切なのは、身体の使い方。立膝をして重心を上げたり、
腕の力で叩かず、金槌の重さを利用して振り落とすと疲れずに効果的というような道具の扱い方を学びながら。
皆、根気強く初めての金属、スプーン作りに取り組んでいました。
そしてやっと、自分だけのスプーンの完成です。
最後に、自分で作った個性豊かなスプーンで、アイスを食べて大満足。
少々食べにくい?形も愛嬌で、楽しく食べることが出来そうです。
柔らかくて硬い、思い通りにならないからこそ面白い、金属のスプーン。
貴重な機会をありがとうございました!

 

2024/08/17|アートスクール

『東京都写真美術館に行ってみよう!ささやかなものに光を当てて、写真を作る』東京都写真美術館フォトレポート

今回はこどもたちと一緒に景丘の家を飛び出して、東京都写真美術館にお邪魔しました。
普段は入ることのできない暗室でフォトグラム体験や、どんな展示を見られるか、わくわくしながら出発です。

まずは、みんな初めての暗室体験。
フォトグラムとは、光をあてて撮影する写真の技法です。
それぞれ持参した写したいものを透明なケースに並べ、暗室でフォトグラムの撮影に挑戦しました。
部屋の明かりが消えると、想像以上の暗さにこどもたちもびっくり。
そんな暗さにもすぐに慣れて、みんな手際良く撮影を進めます。

あっという間の撮影が終えたら、楽しい現像の時間!
まだ何も写っていないように見えるまっしろな紙が、薬品に浸すとだんだんと黒く変わっていき、並べたものの影が浮かび上がってきました。

どんな風に映ったかな?
暗室から出て明るい部屋で改めて写真を眺めると、予想していなかった写り方に、いろいろな発見がありました。
いつも見ているロゴマークが反転して写っていたり、見えていなかった透明な容器の文字が浮かび上がっていたり、ガラスは実は透明ではなかったり。

そんなフォトグラムの技法はどんな作品になっているのか、展覧会『見ることの重奏』をみんなで鑑賞します。
できる限り小さな声で、いろいろな発見について友達同士、スタッフの皆さんとも意見交換をしながら、たっぷり時間をかけて見て回りました。
作品中の天気について、作品の影から読み取れる時間経過について、写っている人々の感情について…。
みんな、作品を見て感じた自分の感想や発見をまわりの人に話したくて仕方ない様子。
フォトグラムの作品も、すぐに見つけていました。

感覚を共有しあったり、意見を交換しあう、とても贅沢な時間をたっぷりと楽しんだあとは、
自分たちの作品の発表会です。

持ってきたものについて、それがどのように写ったか、何に面白さや興味を持ったか。
ワークショップの感想も交えて、みんな自分の言葉を紡いでいきます。

帰り道では、今日の体験を思い出して、次はカメラで撮った写真を現像したいな!という声も。
写真の仕組みを知り、そのおもしろさを感じる時間となりました。

2024/08/07|アートスクール

『薬膳茶づくりのワークショップ 』gokan(narumi)/ 漢方養生指導士 フォトレポート

今回は、漢方の理論にもとづいて養生のお茶をつくるgokanのnarumiさんをお招きして、薬膳茶づくりのワークショップを開催しました。

北海道の大自然の中で幼少期を過ごしたというnarumiさん。
大人になり、忙しい日々の中でこころと身体のバランスを崩したことをきっかけに、おばあさまと過ごした幼少期を思い出し、養生に立ち返ったといいます。

1人でも多くの方に日々を健やかに穏やかに過ごしてほしい、そんなnarumiさんの生い立ちと願いを聞かせていただくところから講座が始まっていきました。

最近のからだの調子はどうかな?
「疲れがとれない」「なかなか眠れない」「胃がもたれる」、、、
それぞれが自分のからだの様子を言葉にしていきます。

小学生からシニアの方まで、年齢も幅広く、それぞれのからだの状態も様々。
みんなで聞き合うことで、少しずつみなさんの表情が柔らかくなっていくのを感じました。

narumiさんの体験談やクイズを交えながら、漢方の由来や歴史、考え方を学んでいきます。
なんだかわからないけれど具合が悪い、そんな名前のない不調(未病)に対してもアプローチのできる漢方。
病気になる前に自分で自分の不調に気づいて予防してあげるには、自分のからだの状態を知らないといけません。気血水という体の状態を知るチェックシートで自分の不調のタイプを分析していきました。

「気虚(気が不足している状態)のタイプの人は、、、」
「気滞(気が滞っている状態)のタイプの人は、、、」
それぞれのタイプに合わせてnarumiさんがアドバイス。
みなさん、真剣にお話を聞いている姿が印象的でした。

自分のからだの状態を知ったあとは、いよいよ薬膳茶づくりです。
ジャスミン茶、ルイボスティー、ほうじ茶、ベースになる茶葉を選び
そこに、ウコン、クコの実、ハトムギ、黒豆、、、など何種類もの食薬を調合して、オリジナルの薬膳茶をつくっていきます。

「この匂いすきだな」
「イライラに効く、食薬をたくさんいれよう!」
香りをかいだり、味見してみたり、ワークシートで効能をみたり、調合の仕方は十人十色。

最後に、出来上がったお茶を入れてみんなで飲み比べ。
「なんだか、ほっとするお茶ですね」
「ちょっと苦味があってからだに効く感じがしますね」
「これはなにを入れたんですか?」
病気そのものではなく、人に合わせて治療や予防をしていく漢方のあり方を体感できるような時間でした。

自分のからだに耳を傾け、自分のためのお茶をつくる。
出来上がったお茶を淹れる時間はもちろん、日々の忙しない時間の中で
自分を丁寧にみてあげる時間をみなさんが少しでもつくれますように。

2024/08/02|アートスクール