おしらせ

日本の郷土ごはん vol.13『沖縄:沖縄そば』フォトレポート

【日本の郷土ごはんシリーズ】第13弾は沖縄県です。
伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分で美味しくいただく「景丘の家 こども食堂」。
今回は沖縄県の「沖縄そば」「人参しりしり」「ふーチャンプルー」を作りました。

本日の目玉は、沖縄そばの手打ちです。卵・塩・重曹・水を混ぜ合わせた「仕込み水」を強力粉に加え、しっかり練って寝かせておいた生地を、3段階にわけてのばしていくと、ふっくらと厚みのあった生地がちょうどいい薄さに。打ち粉をしながらこの生地を重ね合わせ、包丁で切っていきます。

言葉で聞けば簡単そうですが、何しろ「こども食堂」は大所帯! 大量の麺を仕上げるのはなかなか骨の折れる作業です。こどもたちは目をキラキラさせ、熱心に、手作り感あふれる沖縄そばを完成させました。

野菜を切ったり、炒めたり。いい香りに包まれながら、いつも通り「早く食べたい!」の声があちこちにあがりました。

さっきみんなで仕上げたばかりの麺を茹で、おいしく煮付けた三枚肉、かわいらしいシーサーのかまぼこ、小ねぎなどをトッピング。沖縄そばに付き物の紅生姜は、「苦手な子もいるかな?」と心配していましたが、こどもたちもみんな「おいしい!」と喜んで食べていました。

沖縄を旅したことがある人も、沖縄出身のお身内がいらっしゃる人も、手打ちの沖縄そばは初体験。「もっちりつるつるで本当においしい!」と大人もこどもも大喜びで、今回もおかわりが続出でした。

一から自分で作ってみる。その経験から得られる感動は想像をはるかに超えるもの。改めてその素晴らしさを実感できる、素敵な一夜となりました。
“みんなでつくって、みんなで食べる。
「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力で今月も楽しくこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/04/18|景丘の家・こども食堂

『ビニールコラージュ』鎌倉美佳/マテリアルデザイナー フォトレポート

いろんな色のビニールにアイロンをあてて
マテリアルに変化する行程を体験する。
そして自由にデザインしたひらめきを
形に、色に、表現してみるワークショップ。
 
アパレルブランドでマテリアルを探求し続けたデザイナーの鎌倉先生は、
現在も新しい素材、新しい表現の幅を拡げています。
そして今回、身近な素材であるビニールを用い、こどもたちと体験の場を用意してくれました。
 
色とりどりで、形状も様々なビニールを前に
先生の試作を見ながら、扱い方のレクチャーを受けます。
 
薄くても厚く重ねても、どんな形でも、色の重なりによって出来るグラデーションも発見の連続です。
 
形づくる時、接着剤や糸で縫い合わせるなども不用で全てアインの圧着で出来てしまう手軽さと、
平面が立体になる構造のおもしろさも兼ね備えた、工作としての新しい手法に出会えた喜びとともに
思い思いの形が出来上がりました。
 
不要になったビニールを再利用して、こんなに楽しくて新しい表現が出来るなんて。
先生のようにいろんな形状づくりぜひお家でも試してみてくださいね。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/03/31|アートスクール

『「Human Tools」全身で大きな紙に描こう!』 竹村明奈/デザイナー フォトレポート

デザイナーの竹村さんが発明した「HumanTools」はその名のとおり、人間の身体によりそったプロダクト。
見たことのない形の道具たちにみんな興味津々。
どうやって使うのでしょう?さっそく先生に紹介していただきます。

まずは“足に挟んでジャンプして押せるスタンプ“。
思わず全身でちからいっぱい飛び跳ねたくなるスタンプです。

次に“足で乗って体を回転させて描くコンパス“。
バランスをとりながら身体ごとくるっと回ると、きれいな丸が描けます。

そして最後は“指の形に沿ったくぼみがある、丸くて大きなクレヨン“。
ころころ転がしても楽しむのもあり。クレヨンの角度を変えると色んな色で描けます。

そして目の前には10メートルもある巨大な画用紙!
両手に持ったクレヨンで雑巾掛けのようにして、なが〜い線を描く子。
お母さんと手を繋いで、くるくる回るコンパスを楽しむ子。
スタンプでぴょんぴょん、思わず笑ってしまう子。
HumanToolsを紙の上で転がして、自分まで転がってしまう子。

2~5歳までのみんなが、真っ白だった画用紙をカラフル笑顔いっぱいに埋めてくれました。

2024/03/24|アートスクール

日本の郷土ごはん vol.12『秋田:きりたんぽ鍋』フォトレポート

【日本の郷土ごはんシリーズ】第12弾は秋田県です。

各地の郷土ごはんをみんなで作って美味しくいただくこのシリーズ、今回でちょうど1周年!
今月は、秋田県を代表する郷土料理「きりたんぽ鍋」に挑戦です。

お米のおいしい秋田県。ごはんをつぶして串に刺し、焼いて食べていたきりたんぽを鶏鍋に入れたのが「きりたんぽ鍋」の始まりだと言われています。鶏ガラの出汁をきかせ、セリやキノコ、ごぼう、ねぎなどのお野菜がたっぷり入ります。

いろんな野菜をみんなで手分けして切っていきます。こどもたちの集中力と上達の速さにびっくり。「こんなにいっぱいネギを入れるの?美味しそう!」「この野菜(セリ)は初めて見たよ」と今夜のごちそうにワクワクしながら頑張ってカットしました。

続いてはいよいよきりたんぽ作り! かまどで炊いたごはんをすり鉢に移し、すりこぎでしっかりと潰してから、割り箸に巻きつけます。本来は杉の「きりたんぽ棒」を使いますが、割り箸なら家庭でも再現しやすいですよね! きりたんぽ作りはとっても楽しくて、「おうちでもやってみたい!」という声がたくさんあがりました。
すべての仕込みが終わったら、囲炉裏の周りにみんなで集って賑やかに「いただきます!」。

今日も素敵な美味しい笑顔に包まれました。
“みんなでつくって、みんなで食べる
「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力で今月も楽しくこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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今回、株式会社ジャックスさんにこどもたちのためにお菓子の寄付をいただきました。心より感謝申し上げます。

2024/03/23|景丘の家・こども食堂

『微かな音に耳を澄ませてみよう』 扇谷一穂/ヴォーカリスト・ドローイングアーティスト フォトレポート

春の兆しを感じる春分の日。今の季節にぴったりな童謡「はるがきた」の弾き語りを披露くださった扇谷一穂さん。
ひだまりのように温かく、心地の良い歌声とギターの音色に、こどもたちはさっそく引き込まれます。
みんなも小さい声からだんだん大きくしてみるクレッシェンドに挑戦。
初めましてのお友達どうし、まだまだ恥ずかしそうな表情もちらほら見られます。

さらに身体と声の体操でほぐしていきましょう。
声の体操では、「ありさんになったつもりで、ちいーさくお返事をして」「きりんさんの首のようにながーい声で」と扇谷さんのかけ声にみんなが応じます。

だんだんとほぐれたところで、扇谷さんが持っている楽器をいくつか見せてもらいました。ザザーンと波のような音がするもの、風鈴のような形のもの。
みんなで輪になって、それらの楽器をとなりのお友達へ渡していきます。

最初は思いきり音を鳴らして渡そう、次は音を鳴らさずに渡してみよう。
音が鳴らさないようにするのが難しい楽器もあるので、自然と声は小さく、意識を集中させます。

耳を澄ますってわかるかな?という始めの問いかけから、気づけばみんな小さな音を聞き取ろうと耳を澄ますことができていました。

最後に「耳香」という昔のお姫さまの遊びをしてみます。
小箱に小豆の粒を入れて、その小箱を耳元で振って粒の数を当てるというもの。今回は2つの箱を振ってどちらが多く入っているか、5粒と9粒の違いを聞き分けられるかな?
四季をあらわす4つの箱は、小豆の粒の数で季節をあらわしているのもおもしろいところ。
箱を開ける瞬間はみんな興味津々にかけ寄って、ほとんどの子が大正解でした。

微かな音に耳を傾けてみれば、季節のうつろいや小さな生きものたちの息吹に気がつくかも。
いつもの景色も新鮮に、たくさんの発見があるかもしれませんね。

2024/03/20|アートスクール