おしらせ

日本の郷土ごはん vol.32『熊本・南関あげ巻き寿司』フォトレポート

伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分でおいしくいただく「景丘の家 こども食堂」。
今月は熊本県の「南関(なんかん)あげ巻き寿司」「太平燕(たいぴーえん)」「ぶたあえ」を楽しみました。

南関あげ巻き寿司は、南関町特産の大きな油揚げ「南関あげ」でつくります。南関あげは地元で味噌汁や煮物などによく使われ、とくに巻き寿司はお祝い事や運動会のお弁当などにも登場する人気メニューなのだとか。ジューシーに煮含めた南関あげ、具材にはだし巻き卵、きゅうり、かんぴょう、桜でんぶ。素朴ながらも華やかで、こどもも大人もおいしく味わえる一品です。

太平燕は、福建省の料理をルーツに持つといわれる、熊本ではおなじみの家庭料理。春雨をメインに、炒めた野菜、豚肉、魚介などを入れた具沢山スープで、最後にゆで卵をのせていただきます。
ぶたあえは、天草地域に伝わる素朴な炒め料理。昔は豚肉が手に入りにくかったため代わりに天草湾のタコを使ったそうで、名前にだけ「ぶた」が残りました。茄子とタコというシンプルな具材ですが、砂糖、味噌、みりんの味付けが白いごはんにもおつまみにもぴったり。

こどもたちは、まずは包丁を使った作業に集中。大人数で味わうこども食堂なので、切る材料も多くて大変ですが、みんな楽しそうに「もっと切りたい!」と頑張ってくれます。

続いて火を使う作業へ。太平燕の材料をひとつずつ鍋に入れて炒め合わせ、スープも加えて煮ると、何とも言えない良い香りが。味を調えた後で味見すると、「味見のおかわりがしたい」とつぶやく子も。お母さんからも「野菜の甘みや魚介のうま味が出ていて、すごくおいしいですね!」という声があがり、みんな実食の時間が待ちきれない様子でした。

まきすを使った南関あげ巻き寿司の作業は難易度が高めでしたが、真剣な表情で丁寧に巻き上げ、気がつけば見事な巻き寿司がずらりと並んでいました。すばらしい集中力に拍手!

すべて作り終え、配膳も協力して、いよいよ元気に「いただきます」。どのお料理もボリュームがあり、やさしくて深〜いおいしさ。頑張ってつくったおかげでおかわりもできて、みんな喜んで完食しました。
“みんなでつくって、みんなで食べる”
このあたたかな時間が、こどもたちの食への興味や好奇心を育てていきます。今回も「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力のおかげで、こども食堂を楽しく開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2025/11/28|景丘の家・こども食堂

『江戸時代の走り方で忍者や飛脚のように走ってみよう』大場克則/江戸時代の走り方研究家 フォトレポート

江戸の走り方を研究されている大場さんをお迎えして、「昔の体の使い方」を体感する講座を開催しました。
集まってくれたのは、小学生から大学生、そして大人の方まで。世代をこえて、みんなで一緒にやってみる1日です。

まずは浮世絵を見ながら、江戸の人たちの歩き方を観察。
「腰が前に傾いてる」「膝を曲げてる」「つま先立ちで」「手を振ってない」「かかとで着地してない」――
現代とはまるでちがう姿勢に、みんなびっくり。
当時の暮らしや着物に合った、理にかなった歩き方だったんですね。

資料を見たあとは、早速実践!
風呂敷で荷物をくくりつけ、飛脚になりきって歩いてみます。
すばやく、でも荷物を揺らさないように。体の重心を意識しながら慎重に進みます。

続いてはメトロノームを使って、速く走る人のテンポを体感。
足踏みしながらその速さを再現してみると、「こんなに速いの!?」と驚きの声が。
少しずつ体の使い方がつかめてきたところで、近くの広場へ移動。
膝の動きと重心移動を意識して、スタートダッシュのゲームに挑戦!
こどもたちは「大場さんに勝ちたい!」と夢中に。
大人も自然と笑顔になり、まるでこどもに戻ったようでした。

最後は室内に戻って、股関節や上半身をひねりながら横向きダッシュの練習。
コツをつかむとどんどん楽しくなって、みんな止まらない!笑い声が絶えない時間になりました。

江戸の人も今の私たちも、体のつくりも、動くことの楽しさも、きっと同じ。
こどももおとなも、全身で「楽しい!」を感じた1日でした。

 

2025/11/13|アートスクール

『じぶんでつつむ カレーパン&カレーまん』minokamo(長尾明子/料理家・写真家) フォトレポート

秋の香りが漂う週末、minokamoさんをお迎えして「じぶんでつつむ カレーパン&カレーまん」アートスクールを開催しました。

蒸したて、揚げたてのおいしさを自分の手で作り上げる特別な時間。
参加者の皆さんは最初は少し緊張した面持ちでしたが、生地をこねたり、カレーを包んだりするうちに自然と笑顔があふれていきました。

つつむ、まるめる、ふくらむ。手仕事の楽しさ「パンを包むときの“手のあたたかさ”も味になるんですよ」とminokamoさん。生地のやわらかさや、蒸したときの香りを五感で感じながら、皆さん夢中で作業していました。できあがったカレーまんはふっくら、カレーパンは香ばしく。その場でほおばる“できたて”の味に、思わず歓声が上がりました。

地のもの、季節のものを楽しむ暮らしminokamoさんからは、季節の食材の選び方や、包む料理に込める土地の知恵など、日々の食卓を豊かにするお話も伺いました。「自分の手で包むことで、食べものとの距離がぐっと近くなるんです」という言葉が印象的でした。

「家でも作ってみたい!」「包む作業がこんなに楽しいとは」「蒸したての香りに癒やされました」など、うれしい感想がたくさん寄せられました。やはり出来たての美味しさと言ったら格別ですね。ぜひお家でも作っていただけたらと思います。あたたかい笑顔が広がる講座をありがとうございました。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2025/11/05|アートスクール

『「好き」でつくろう。願いが叶うオリジナル熊手 』清水屋/熊手商 フォトレポート

今回は、大正14年創業、埼玉県三芳市にある老舗熊手商の清水屋さんをお招きし、
世界に一つのオリジナル熊手を作りました。

大人から子供まで、時間いっぱい手を動かし、商売繁盛や幸福を願う縁起物が出来上がりました。
それにしても、子供たちの発想には驚かされるばかり!

「以前清水屋さんの熊手を購入し、インスタグラムもフォローしてます!」という方もご参加されており、熊手を通しご縁がつながったな〜と企画した側も嬉しく感じました。

最後には名入れをし、 威勢の良い掛け声と手締めで、皆さんの幸せを願いました。
2026年が皆さまにとって素晴らしい年となるよう、景丘のスタッフ一同願っております。

また、清水屋さんは11月の酉の市に、西東京市「田無神社」にて出店しています。

 

 

 

2025/11/04|アートスクール

『霜降の頃・ぐるりのにわのお花で菊玉をつくろう 』風間理紗/室礼研究家・ガーデンティーチャー フォトレポート

景丘の家のエディブルガーデンクラス「ぐるりのにわ」の秋の回。エディブルガーデンとは、野菜やハーブなど、食べられる植物を主として植えた庭のことです。

講師は、室礼研究家でありガーデンティーチャーの風間理紗さん。今回は、季節の節目「重陽の節句」にちなんで、ぐるりのにわで育った菊の花を使い“菊玉”をつくりました。この日のために、前回のぐるりのにわで「きれいな花を咲かせてね」と願いを込めて菊の苗を植えていました。

はじまりに、理紗さんとともにぐるりのにわの季節の巡りを振り返り。種まき、収穫や実り……それぞれの季節に庭と向き合い、みんなで重ねてきた時間を思い出しながら、今日を迎えました。

そして、菊玉づくり。みんなそれぞれ好きな菊の花を選び、鉢から切って、思い思いにオアシスへと刺していきます。
おなじ菊でも、選ぶ花や配置によってまったく違う表情の菊玉に仕上がりました。
どの作品も素敵で、その人らしさがにじむような菊玉になりました。

菊玉づくりのあとは、理紗さんが持ってきてくださった繭を使ったワーク。お湯で温めた繭を2人1組になって広げていきます。昔はこの繭で菊玉を包み、菊の香りを布に移して肌にあて、美容や健康を願ったそうです。
重陽の節句が、自然と人の美しさを重ねて祈る日であることを、実際の手仕事を通して感じる時間となりました。

最後は次の季節への準備。この日は、そら豆・菜の花・春菊の3種類を植えました。そら豆のまわりに春菊を植えると、香りの効果で虫がつきにくくなるそう。花が咲き、種が生まれ、また次の季節へ。
景丘のぐるりのにわが、めぐる時の中で、いのちがつながっていく場になってきています。

来年のぐるりのにわもお楽しみに。

 

2025/10/31|アートスクール