『一閑張りワークショップ〜古いものに新たな命を吹き込む〜』上山シャネル/アーティスト フォトレポート
お気に入りだけれど、少し傷んでしまった籠。
使い道に迷っていた木箱。
手放せずに残していた古い布。
今回のワークショップでは、そんな“家の中の気になる何か“を持ち寄り、
日本の伝統工芸「一閑張り(いっかんばり)」の技法で、新たな表情へとよみがえらせました。
一閑張りは、籠や陶器、木製品に和紙を貼り重ね、柿渋などで仕上げることで、
強度・耐久性・耐水性・抗菌性を高める実用の工芸。
壊れた籠を修理したり、器の表面を補強したり——暮らしの道具として、家庭の中で受け継がれてきた知恵でもあります。
当日はまず小麦粉糊づくりから。
鍋で糊を、ちょうど良い具合に練り上げます。
会場にはさまざまな和紙や布切れが並び、それぞれにインスピレーションのままに制作を進めました。
一閑張りの面白さは、貼り重ねによって生まれる“層”の表情。
貼る・重ねる・撫でる。
手作業の積み重ねが、自分だけの愛着ある一点になっていく時間でした。
一閑張りは、古いものを“直す“だけではなく、手作業の時間を重ね直すような技法。
傷や跡も紙の層の中に取り込まれ、世界にひとつの景色になっていきました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。







-1.jpg)
.jpg)






2026/02/21|アートスクール
