『やわらかくて硬い金属のスプーン』永瀬二郎/金工作家フォトレポート
身近にあるけど意外とよく知らない金属。
金属は専用の道具や環境が無いと扱うことが出来ないため
道具を全て持ち込みくださって、1階の囲炉裏周りに敷き詰めての開催です。
金属と言っても、
鉄やアルミニウム、金、銀、銅、鉛などなどありますが、今回は扱いやすい”スズ”を使います。
スズを溶かすところから始まり、叩き、曲げ、削り、磨く、という一連の工程を全て体験します。
どんな形にしようかな?積み木のように木片を組み合わせてスズを溶かし、流し込みます。
想像通りに行きそうで行かない、面白さを前に、次はひたすらに叩き、薄く伸ばしていきます。
スプーンの口に当たる部分が曲げれるようになったら、台や工具を変えてまたひたすら叩きます。
この時大切なのは、身体の使い方。立膝をして重心を上げたり、
腕の力で叩かず、金槌の重さを利用して振り落とすと疲れずに効果的というような道具の扱い方を学びながら。
皆、根気強く初めての金属、スプーン作りに取り組んでいました。
そしてやっと、自分だけのスプーンの完成です。
最後に、自分で作った個性豊かなスプーンで、アイスを食べて大満足。
少々食べにくい?形も愛嬌で、楽しく食べることが出来そうです。
柔らかくて硬い、思い通りにならないからこそ面白い、金属のスプーン。
貴重な機会をありがとうございました!
2024/08/17|アートスクール