おしらせ

『光るすいぞくかんをつくろう』STUDIO pippi しげおかのぶこ/toy designer フォトレポート

こども向けワークショップ『こどもじっけんしつ』を通して、楽しいものづくりやあそびを提案しているSTUDIO pippi・しげおかのぶこさんによる『光るすいぞくかんをつくろう』は、海のいきものをテーマに開催しました。

図鑑で見魚お魚やクラゲや、ちんあなご。そして「こんなのいたら面白い?」という空想の生き物まで、子どもたちはのびのびとダイナミックに描き出します。

下描きのあとは紙を切り抜き、いつもと少し違う絵の具を使って、点や線など自由に彩っていきました。太い筆で大胆に塗る子もいれば、細かな模様を重ねている子など、表現は実にさまざま。完成した作品を持って地下へ移動し、壁一面に貼り出して“みんなの水族館“が完成です!

最後に照明を落として特別なライトを当てると、暗がりの中で絵の具がふわりと光り、魚たちが現れて海の中にいるようでした。少しの手間と工夫でいつもと違う想像力が味わえる、そんなひらめきのある体験となりました。

 

2026/02/10|アートスクール

『パレスチナのおやつクナーファを作ろう ~そのクナーファはだれのものか~』山田柊/クナーファ屋 店主 フォトレポート

夜のアートスクールにて、パレスチナ・シリアで親しまれている伝統的なおやつ
「クナーファ」をつくるワークショップを開催しました。

講師は、クナーファ屋店主の山田柊さん。
学生時代からアラブ地域の紛争や難民問題に関心を寄せ、関わり続ける方法としてクナーファ屋を始めた山田さんは、お店を営む中で生まれてきた問いを大切にしながら活動されています。

今回は、ただ作って食べるだけではなく、山田さんがお店を営む中で考える「消費」というテーマを持ち寄り、みんなで対話を通して考える時間となりました。

はじまりは、いろりを囲んでの自己紹介。
「今日呼ばれたい名前」とその理由を一人ずつ共有していきます。
ニックネームや、普段はあまり呼ばれない名前。
その人らしさや今の気持ちが自然と表れていて、はじめまして同士の緊張も少しずつほどけていきました。

続いて、「消費」について、みんなで問いを出す時間。
時間の消費、ものの消費、心を満たすための消費。
「自分にはどのくらいのものが必要なんだろう」
「なぜ消費には、どこかネガティブなイメージがあるんだろう」
日常の中でふと感じていた小さな違和感が言葉になり、身近なテーマからいくつもの問いが立ち上がっていきました。

話してもいいし、話さなくてもいい。
自分の言葉を大切にすること、人の話をしっかり聞くことをルールに置いた対話の時間。
はじめての対話でしたが安心して参加できたという声もありました。

一旦それぞれの問いを横に置き、キッチンへ移動してクナーファづくりへ。
小麦粉でできたサクサクの生地に油を混ぜ、たっぷりのチーズを敷き詰めていきます。
「これは何からできているんですか?」
「現地ではどんなふうに食べられているんですか?」
手を動かしながら、自然と質問や会話が生まれていきました。

大きな鉄板ひとつを囲み、みんなで同じ作業をする時間は、不思議と人と人との距離を縮めていきます。
鉄板にきれいに敷き詰められたクナーファはいろりへ。
山田さんが丁寧に焼き上げていく間、再び輪になって対話の時間です。

問いのテーマは、参加者みんなで選んだ「自分の時間の消費について」。
仕事や家事、自分が豊かだと感じる時間。
私たちは日々、何に時間を使って、どう感じているのだろうか。
20代から60代まで、それぞれの人生のタイミングや背景によって、
「消費」の捉え方の違いがあるのも印象的でした。

どんなふうにものや時間と関わっていきたいのか。
自分が取り入れていくものについて、さらに問いが生まれた時間になったように感じました。

クナーファの焼き上がりとともに、対話の時間はいったん終了。
こんがりと焼けた表面にシロップをかけて切り分けると、
中のチーズがのびる!
はじめて食べる食感と、どこか親しみのある味に、
みなさんから笑顔が見えました。

食べながらも、感想を伝え合ったり、さきほどの問いにもう一度立ち返ったり。
食べることと考えることが、ゆるやかにつながる豊かな時間でした。

自分と消費との関係について、すっきりする答えが出なかった方もいるかもしれません。
「わからない」で終わらせるのではなく、わからないなりに話し、知ろうとすること。
誰かと話すことで逆にモヤモヤすることがあるかもしれませんが、
そのモヤモヤが思考の広がりをつくってくれるのかもしれません。

対話とクナーファが静かに交差したこの時間が、
参加者のみなさんの日常を、ほんの少し違う角度から見つめ直すきっかけになっていたら嬉しいです。

 

2026/01/24|アートスクール

『Kurogo Me version 1.9+Kurogo Me, Together! + Commodify Me! 〜黒衣をよくみてみんなで話そう!〜』芦澤いずみ/アーティスト・演出家・パフォーマー フォトレポート

みなさんは「黒衣」を知っていますか?
「黒子」の方が馴染みがあるかもしれませんが、元々は「黒衣(くろご)」といいます。

能や人形浄瑠璃で、観客からは見えないという暗黙のルールで登場する黒衣。
今回は、短い時間ながら参加者が黒衣との関わりを持つことで、
身近な社会、コミュニケーション、宗教文化など身の回りのものごとに対して、
観察と対話を通して、考察する時間となりました。

*今後「Kurogo Me version 1.9+Kurogo Me, Together! + Commodify Me!」にご参加予定の方は、ネタバレとなる部分があります。

会場では、白い衣装の芦澤さんが、歌舞伎の伝統的な動きをしています。
参加者が入場して席に着くとデジタルの映像で簡単な黒衣の説明があり、
続いて芦澤さんがノンバーバルで再び登場。

静かな会場。
止まっている芦澤さん。
顔を見合わせる参加者。
そして、ひとり、ひとりと、黒衣の衣装を芦澤さんに着せていきます。

黒衣になった芦澤さんの短い即興のパフォーマンスの後、
よく見ると、黒衣の衣装はあと2着。
顔を見合わせつつも2人の参加者が前へ。
そして2人を他の参加者が少しずつ黒衣に変えていきます。

3人の黒衣のパフォーマンスが終わると。
スクリーンには3つの問いが出ました。

What did you see? – 何をみましたか?
What did you experience? – 何を体験しましたか?
How did you interpret? – どう解釈しましたか?

今回の講座は、小学生から50代までの幅広い世代の方が参加してくださり、
後半の対話では、様々な言葉が飛び交いました。

自分はこうだと思ったことが、相手にはそう見えていないこと。
どのような背景や立場かによって全く違った経験となること。
社会生活の中での「見えないもの」「見ないようにしているもの」への思考。
そして、ルールや規則の成り立ちについて。

参加者さんからは
・衣装を着せる行為は、一見すると一方的でありながら、そこにコミュニケーションを感じる瞬間があった。
・黒衣の匿名性から、SNSやネット上のやりとりについて考えた。
・なぜ、そこにいるのにいないと感じるのか。行動と意識と認識の関係性について考えた。
などの感想がありました。

お互いの気づきや発見、思考の深まりにつながり、対話はとても盛り上がりました。

伝統的な「黒衣」という存在を媒体とし、色々な思考が見えたワークショップ。
終了後も、そこここで対話が続いていたことも印象的でした。

 

2026/01/22|アートスクール

『自分だけの一杯を。スパイス香る手作りチャイ体験』高田由美/uRn.商品開発 フォトレポート

12月になり寒さが一段と増した土曜日の午後。
景丘の家のご近所でスタッフも大好きな人気のティーショップ「uRn.chAi&TeA」の高田さんと宮田さんをお迎えして、温かい飲みものが恋しくなる季節にぴったりの、オリジナルチャイ作りのワークショップを開催しました。

今回のワークショップは、午後ゆっくりめの15:00にスタート。
大人も子どももお一人でもご家族でも、幅広い世代のみなさんがご参加くださいました。

はじめはチャイのお供、カフェならではのパンプディング作りのデモンストレーションから。
食パン、卵、砂糖、牛乳。家にある見慣れた食材が、あっという間に素敵に変身しオーブンにイン。
そして焼けるまでの間に、チャイ作りをしていきます。

まずは、スパイスの説明から。
それぞれのスパイスの特徴・効能などもレクチャーいただき
胃腸を助け、体を温める作用、抗菌、抗酸化作用、リラックス効果など
身体にも心にもうれしいお話に、ますますチャイへの期待が高まります。

次はみんなで協力し、交代で1種類ずつスパイスをすり鉢へ。
ゴリゴリとスパイスを潰してみると、パウダーのスパイスとはまた違ったしっかりさわかやな香りがふわっと部屋に広がって、みなさんのお顔もパッと明るくなり、思わず声があがりました。

茶葉はグループごとに変え、紅茶、ほうじ茶、ルイボスティーの3種類で飲み比べ。
グループで調合を相談し、茶葉を加え、豊かな香りを包まれながら、弱火でじっくり煮出していきます。
煮すぎてしまわないよう注意するのがコツ。
パウダースパイスを追加すると、さらにスパイス感が出るそうです。

スパイスこと、茶葉のこと、一つ一つの工程にどんなコツがあるかなど
みなさんしっかりメモをとりながら聞いていらっしゃいました。

ちょうどチャイが出来上がるころ、パンプディングも焼き上がり、みんなでティータイムです。
チャイはいろいろなスパイスや甘味でアレンジし、パンプディングにはアイスクリームとシナモンを添えて
いただきました。

はじめましての大人も子どもも一緒に作った、みんなのオリジナルチャイ。
ふわっと広がる香りとあたたかい空気に包まれ、会話も弾みしあわせなティータイムになりました。
飲み比べや味の変化を楽しんで、自分の好みのお味も見つけられたようです。

寒い季節、お家でも自分だけの特別なチャイをつくって、心も体も温まってくださいね。

 

2025/12/23|アートスクール

「世界チャンピオンに学ぶスポーツスタッキング』瀬尾剛/スポーツスタッキング日本代表選手兼コーチ フォトレポート

先日のアートスクールは、スポーツスタッキング日本代表、そして全日本コーチでもある瀬尾剛さんにスポーツスタッキングを教えていただきました。

スポーツスタッキングとは、12個のプラスチック製のカップを使って、決められた形に積み上げたり崩して、そのスピードを競うスポーツです。今日の参加者はほぼ初めての方ばかり。そこで、初めての方でもわかりやすく始められる「3-3-3スタック」に挑戦しました。9個のカップを使って、カップ3個の山を3つ作り、積み上げて戻す種目です。

まずは、3個のカップを重ねた1つの山を用いて、積み上げて、重ねる動作を練習。スピードを競うだけに左右の手を交互に的確に使っていかないと素早くできません。初めて触るカップに、初めて行う動作。みんなの動きもゆっくり確認しながら。そこで、同時に開始をして、できた人から両手を上げようとスピードを競い出したら、真剣モードに。これを何度も繰り返すと、スピードも上がってくるのが実感できるので、みなで楽しく練習を繰り返しました。

ある程度できるようになったら、いよいよ9個のカップ、3つの山で練習です。専用のマットにタイマーがついているので、各自スピードを確認しながら練習をしていきます。やり方も理解して、自分の早さが一目瞭然になると、みんな集中して練習を繰り返します。その中を、瀬尾さんがそれぞれのテーブルに回って、一人一人にワンポイントレッスン。的確なアドバイスに、メキメキ上達していきます。

練習を重ねたところで、記録測定。記録は、みんなが見ている前に出て、1回の練習後、3回挑戦して、一番早いタイムを記録とします。各自のテーブルで好記録を連発していても、みんなが見ている前に出ると緊張もあるのか、思うように記録を伸ばせない子も。測定は何度でも挑戦OKとしたので、後半は、次々に測定を行う子、じっくり練習を重ねて測定に臨む子と、それぞれの性格が出ていました。

最後はそれぞれ1回ずつ、本当の記録会さながらにタイム順で測定を行いました。最後なので、泣いても笑っても挑戦は3回のみ。見事、大幅に記録を更新する子、残念ながら記録更新ならずの子、それぞれでしたが、全員が挑戦する子を応援して、記録更新の際にはみんなで拍手喝采、とても盛り上がりました。
参加は小学校の低学年から高学年とバラバラでしたが、年齢も関係なく、集中して取り組む姿勢が素晴らしかったです!これに限らず、好きなもの、興味のあるものにどんどん挑戦して、自分の”好き”を増やしていって欲しいです。

2025/12/21|アートスクール