おしらせ

『土遊びのメソッド』 榎本留衣/アーティスト・左官職人 フォトレポート

「土」と「砂」の決定的な違い、みなさんは答えられますか?

左官職人の先生が普段お仕事で使っているカラフルで様々な土、そしてこどもたちが持ち寄った土を見比べながら、日本全国には地方によってそれぞれ特徴のある土が分布していることを教えてもらいました。
そして、東京にある多くの土が”黒ボク土”であること、こどもたちが持ち寄った土もみんな”黒ボク土”であることが発覚!東京の土は黒っぽいんだ、という発見がありました。

先生が持ってきた色鮮やかな土は、関西で取れるものが多いそう。見た目の美しさと、さらさら、すべすべの質感に、みんな夢中になりました。

次に、左官のお仕事では、土に砂と藁と水を混ぜ合わせて、強度を高めて建物を作る技術があることを教えてもらい、みんなで実践してみました。

公園で泥団子をつくるときにも、幾つかの素材を混ぜ合わせることで、硬くて丈夫な泥団子ができそうです。左官職人のお仕事には、土遊びに応用できるメソッドがつまっているようです!

カラフルな土をコラージュするように、コテでパネルに塗りつけていくと、素敵な作品が出来上がりました。

さて、最後になりましたが「土」と「砂」の決定的な違いは、「生物や植物の死骸が含まれているかどうか」です。地球には生き物がいるから土があり、土にまつわる様々な物語が生まれるのですね。どこかに出かけた際には、ぜひどんな土があるのかも気にしてみてくださいね。

2024/05/22|アートスクール

『Let’s leather braiding! 革を編んでキーホルダーを作ろう』 asacohoriguchi ホリグチアサコ/革職人 フォトレポート

バッグや衣服、アクセサリーなどに使われている革は、
私たちがお肉として食べている動物の余った部分=副産物としてとられています。

命の一部をいただいていることを子どもたちにも知ってほしいと、
今回、革職人のホリグチアサコ先生が、大きな大きな牛の革を持ってきてくださいました。
テーブルいっぱいに広げて“これはなんの動物の革でしょうかクイズ”をすると、
「カバ!」「…うし?」と、思ったよりも早く答えが出てきました。
ほかにも、ヘビやオオトカゲ、羽の毛穴が特徴的なダチョウの革も見て触って、
布と革との違いについても学んでから、キーホルダー作りが始まりました。

革を編むことは初めての子どもたち。
意外に力がいるらしく、小さい子は「ふ〜」と時々疲れた声を漏らしながら、
みんな真剣な顔で最後まで編んでいきます。

編み終わったら、金具で輪っか状に留める作業へ。
金槌で打って仕上げるのですが、大人でも金槌を使うことはほとんどないくらいですから、
子どもたちもこれにはみんなドキドキ顔。
慎重に何度もコンコンと優しく叩く子や、叩く場所がズレてヒヤッとする子、
金槌が得意な子とさまざまでした。

最後に、ハートと星型に革を型抜いてキーリングにプラスしたら完成です。
カラフルな革から好きな色を選び、型抜きへ…
そしてここから、子どもたちの特別エキサイトな時間が始まりました。

先生が持ち込んでくださった型抜きの機械は、
可愛らしい見た目とは裏腹にかなり力が必要な代物。
特に小さい子は、全体重をかけて、足を浮かせながら頑張って型抜いていきます。
何度やっても型抜けず、ふーふー言いながら頑張る子どもたち。
大人が「仕上げやってあげようか?」と声をかけると、
「わたしが最後までやる!」と、チャレンジャーの姿勢で頑張り続けました。

小さな革職人たちが頑張って作ったキーホルダーも、命の一部をいただいて作ったもの。
長く大切に使ってもらえると嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/05/04|アートスクール

『縄文時代にタイムスリップ。 野菜と魚を使って土器料理体験をしてみよう!』西川太一/SAIME店主 フォトレポート

土器とは、縄文時代から使用されている粘土を焼き固めた容器を指します。現代の生活ではほとんど使われなくなりました。
そんな土器を使い料理を提供している『SAIME』から店主・西川さんをお招きしました。

今日用意してくださった食材は「大浦ごぼう」「新玉ねぎ」「鯵」の3種類。
景丘の囲炉裏で土器の中に食材を入れ炭でじっくり火を入れます。

鯵は西川さんに教えていただき1人1尾ずつさばき、笹の葉で包みます。
初めて自分で魚をさばいた。という子もいて、みんなとても一生懸命に取り組んでいました。

そして、3時間ほどの長い長い火入れが終わり、囲炉裏を囲みいただきます。
新玉ねぎは弾けるような甘味と食感。大浦ごぼうは噛み締めるたびに大地の香りが口いっぱいに広がります。鯵は笹の香りが移り、ふっくらとした口どけがたまりません。

前日から仕込んでくださった、古代米の入った玄米粥も一緒にいただきました。
コックリとした舌触りで、魚の出汁で炊かれた粥はじんわりとそのまま体に染み込んでいきます。

子どもも大人も、食材それぞれの持つ本来の味わいを全身で感じとっているようでした。
 
私たちの普段の生活では食べることは当たり前すぎて、
都度それぞれの食材に向き合い味わっていくことは意識しなければ難しい。

“こだわりを持った食材をシンプルな形で食べること。”
この経験が、「美味しさとは何か。」と改めて私たちに考えるきっかけをくれたように思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/05/03|アートスクール

『ジュースで版画?キッチンリトグラフ』 早川佳歩/アーティスト 、イシダチハル/イラストレーター フォトレポート

版画というと、木を彫刻刀で彫る版画は学校でやったことのある子も多いかもしれません。
今日は、お家のキッチンにあるもので「リトグラフ」という版画をつくってみます。
リトグラフは水と油が弾く性質を使って印刷するもので、凸凹をつくらずに刷ることができます。

使うのは、「アルミホイル」 「コーラ」 「サラダ油」。 どれも馴染みのある身近なものたちですね。

アルミホイルに、サラダ油や、クレヨンで絵を描いて、シュワシュワのコーラにドボンとしたら、
コーラが、インクが付くところと、つかないところを教えてくれます。

ローラーでインクを乗せると、油で描いた見えなかった絵があらわれました。凸凹してないのに絵を描いたところだけにインクがつきました。
それを紙で刷りとったらキッチンリトグラフの完成です!

実験みたいな不思議な現象に、こどもも大人も興味津々です。
なんどもなんども、版が壊れるまでたくさん刷りました。
だんだんと絵が潰れてくるのも面白く、「何枚までできるかな?」と挑戦しました。

プリンターを使ったら、同じ絵を何枚もすぐに印刷することもできるけれど、
自分の手で一枚一枚、ちょっとずつ刷ると、それぞれに個性的で心のこもった素敵な絵が出来上がります。
お友達や大切な人にプレゼントするのもいいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/04/24|アートスクール

『現代金継ぎワークショップ』 かえりやまひろこ/現代金継ぎ講師フォトレポート

今回のワークショップでは、かぶれにくい「新うるし」を使用した「現代金継ぎ」をみなさんに体験していただきました。

参加者のみなさんにお持ちいただいた食器は、どれも大切な思い出のものばかり。
少しヒビの入ったものから、大掛かりな修理が必要なものまで、傷の程度もさまざまでした。

割れたパーツを接着剤でつなげ、欠けた部分をパテで埋めていきます。
食器が割れてしまったとき、サッと捨ててしまうのではなく、
生じた傷跡を景色、歴史と捉え、新しい命を吹き込みながら使い続けていく。
それが、かつて千利休が茶の湯を大成した頃から存在するという金継ぎ技法の理念です。
真剣な表情で作業に没頭された参加者のみなさんは、
ご自身の食器にうつる景色をどのように見ていたのでしょうか。

バラバラだったパーツが器としての形状を取り戻し、
割れ目を金箔や銀箔を混ぜた新うるしでなぞると、
それまで「かつて食器だったもの」が「新しいもの」として輝きだしたのが見て取れました。
同じだけど、違う。
また器として使うことにわくわくしてくる。
そんな感情が湧き出てくるようでした。

職人のように真剣だった参加者のみなさんの表情も、
金継ぎを終えると笑顔が溢れました。

実際に使えるまでは、あと1週間寝かせてから。
また器として使う日が楽しみですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/04/18|アートスクール