おしらせ

『稲わらで筆づくり』東明美/わら筆作家 フォトレポート

わたしたちの日常に欠かせないお米。
その稲わらを使って、みんなで筆をつくりました。

稲わらのさやのような稈(かん)から一本のわらを引き抜くと、
まっすくで細くて美しい、ミゴと呼ばれる穂首が出てきます。

丁寧な手つきで30本ほど引き抜くと、美しいミゴの束ができました。

できあがったミゴの束は紐でくくります。
講師の東先生のまわりに集まり、みんなで解けにくい紐の結び方を教わりました。

仕上げに、筆先に水をつけてしっとりとさせてから木槌でたたきます。
コツは、まわしながらたたくこと。
小さな子もがんばってトントンと木槌を振り下ろして、
大人はさすが。音がドンドンと部屋中に響きます。

たたいた後は、筆先を両手ではさんで揉み上げます。
チクチクとしていた筆先がやわらかくなるまで繰り返すと、
硬く乾いて広がっていた筆先が、
ふんわりやわらかく、よく見る筆の形になりました。

実際に文字を書いてみると、
力強い文字が書けたり、繊細な文字が書けたり。
筆先の仕上がり具合によって、書いた文字には個性が宿っていました。

うっとりとするほど美しい、田んぼがある風景。
田んぼがわたしたちにもたらしてくれるものは、お米だけではありません。

みなさんが暮らしている街の中にも、
稲わらでできた、わら細工があるかもしれません。
ぜひ探してみてくださいね。

2024/09/22|アートスクール

『庭仕事の愉しみ』山口陽介/庭師 フォトレポート

 

毎年恒例のアートスクール「庭仕事の愉しみ」。なんと「今年で3回目です。楽しくて!」とおっしゃる方もいて、こうして一緒に植栽のお手入れをして、その成長の様を共有できることに喜びを感じながらのスタートとなりました。

庭師の山口陽介さんに、まずは剪定の基本を教えていただきます。「枝をよく見たら、5年前、3年前、1年前に生えた枝かがわかる。」

5年前、景丘の家の開館に合わせて植栽をしていただき、この5年の成長過程を見守ってくださっている山口さん。「剪定する場所がどういう場所になってほしいか。光がほしいとか、影がほしいとか、まずはイメージすることが大切。」と教えてくださいました。

「木にとって嫌な切り方をすると、木は反発する。良い切り方をすると、枝は無理に伸びない。」と、山口さんの経験値から語られる言葉は、とても温かく、木をよく見て、触って、対話をしながら接していることが伝わります。

ハサミやのこぎりの使い方も習い、いざ実践。自分の背丈より2倍以上はあるはしごにも、躊躇なく登りたがるこども達。臆することなく、剪定をしていきます。

通り道に向かって伸びていた太い枝は、のこぎりを使って切り落とします。

顔を真っ赤にして、最後のひと切りを終えた子のやり遂げた顔。

「6回もはしごに登ったよ!」と自慢げな顔。

自分で剪定した枝を持ち帰る、うれしそうな顔。

植物に触れたこども達からはいろいろな表情が見られました。

みんなでお手入れした景丘の家の小径は、優しい光が差し込み、気持ちのいい風が通り抜けています。

 

2024/09/07|アートスクール

『きらきら輝く ガラスのお皿を作ってみよう!』高橋美彩希/ガラス造形作家 フォトレポート

机の上に並べられた、きらきらの小さなガラスたち。
青、黄色、オレンジ、紫、白。
小さい四角形や、細長い長方形、丸いつぶつぶ。

「どんなデザインのお皿にしようかな?」
絵を描くようにガラスのかけらを並べます。

気に入ったガラスをひとつつまんで置いてみます。
もうひとつ。もうひとつ。
なんだか違うな、と思ったらやり直して、自分の好きなデザインを探っていきます。
みんなの表情は真剣。
黙々と、頭の中に思い描いているデザインを形作っていく様は、まるで職人のようです。

並べる作業が終えた人は、ガラスのカットも体験してみました。
「ガラスを切る」。ピンと来ないですよね。
今回用意していただいた小さなガラスのかけらもすべて先生がカットしてきてくださったもの。
カッターで切れ込みを入れて、ガラス切りプラニッパーという道具でガラスを折ります。
簡単にこなす先生のあとに実際に体験してみると、切れ込みが甘くて歪に割れてしまったりして、綺麗に切るにはコツがいるようです。
ほかにもガラスをザクザク切れる、ザクザクという道具も使ってみたりと、なかなか体験できないことにもチャレンジさせてもらいました。

「できたー!」という歓声とともに生まれた愛らしいガラスの絵画たち。
本当の完成は、先生が持ち帰って、ガラスフュージング電気炉で焼き上げてから!
並べた時は板状だったガラスが750℃もの高温で熔け、隣り合うガラス同士がくっついて、形や色が変わっていきます。
さて、みなさんの作品はどのような仕上がりになるでしょう?
わくわく想像しながら、完成を楽しみに待っていてくださいね。

2024/08/29|アートスクール

『ピカさんの顔面紙芝居ワールド』ピカ & トミチャン/顔面紙芝居師 フォトレポート

今日は、景丘の家に手作りの劇場があらわれました。
それは紙芝居の中からお顔が飛び出す「顔面紙芝居」!

井の頭公園など、都内の公園で25年間、
世界で一つの紙芝居『顔面紙芝居』をしているピカさんとトミチャンをお招きしました。

はじまるやいなや、音楽と共におばちゃんに変身したピカさんが登場しました。
くるくると演目は変わり、ピカさんはどんどん違うキャラクターに変身していきます。
じゃんけんや、オリジナル曲『おへそのうた』を歌ったり、
クイズに挑戦したり、、 正解すると、手作りの景品をトミチャンからプレゼント。

初めて見た強烈なキャラクターのピカさんトミチャンにこどもたちのはすっかり釘付けです。
最初は少し警戒してた子もほどけていき笑顔が弾けていました。

最後の演目は防災のお話し。
台風や、大雨の多いこの頃、軽快なリズムで楽しく防災について教えてくれました。

ピカさん、トミチャンは、これからもどこかの公園で公演を続けています。
今日のことを思い出して、ぜひピカさんトミチャンを探してみてください。

 

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公演の情報はピカさんトミチャンのブログで確認いただけます。
https://ameblo.jp/ganmenkamisibai/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/08/22|アートスクール

『やわらかくて硬い金属のスプーン』永瀬二郎/金工作家フォトレポート

身近にあるけど意外とよく知らない金属。
金属は専用の道具や環境が無いと扱うことが出来ないため
道具を全て持ち込みくださって、1階の囲炉裏周りに敷き詰めての開催です。
金属と言っても、
鉄やアルミニウム、金、銀、銅、鉛などなどありますが、今回は扱いやすい”スズ”を使います。
スズを溶かすところから始まり、叩き、曲げ、削り、磨く、という一連の工程を全て体験します。
どんな形にしようかな?積み木のように木片を組み合わせてスズを溶かし、流し込みます。
想像通りに行きそうで行かない、面白さを前に、次はひたすらに叩き、薄く伸ばしていきます。

スプーンの口に当たる部分が曲げれるようになったら、台や工具を変えてまたひたすら叩きます。
この時大切なのは、身体の使い方。立膝をして重心を上げたり、
腕の力で叩かず、金槌の重さを利用して振り落とすと疲れずに効果的というような道具の扱い方を学びながら。
皆、根気強く初めての金属、スプーン作りに取り組んでいました。
そしてやっと、自分だけのスプーンの完成です。
最後に、自分で作った個性豊かなスプーンで、アイスを食べて大満足。
少々食べにくい?形も愛嬌で、楽しく食べることが出来そうです。
柔らかくて硬い、思い通りにならないからこそ面白い、金属のスプーン。
貴重な機会をありがとうございました!

 

2024/08/17|アートスクール