おしらせ

【SPECIAL EVENT】『Drift』ー奄美の海から届いた漂流物がめぐるー 久保英祐 / アーティスト フォトレポート

2Fでは、奄美大島で活動されている久保英祐さんの作品展示と、ワークショップを行いました。
作品に使用されているたくさんの漂流物は、久保さんが奄美の浜辺で拾い集めたもの。

美しいもの/汚いもの、陰と陽——
何を美しいと思い、何を汚いと思うのか。
そんな自分の中の感覚にそっと気づかせてくれる作品です。

ワークショップでは、大きな布の上に散りばめられたたくさんの漂流物の中から、
自分なりのバランスを探りながら素材を選び、真空パックでパウチして作品に仕上げます。
ちいさなお子さんから、大人まで楽しめる内容で、終日多くの方が参加してくださり、とてもにぎやかな時間になりました。

好きな色彩、好きなテクスチャ、好きな大きさ、好きな触り心地。
選ぶ視点は本当にさまざまで、ひとつとして同じものが生まれないのがとても印象的でした。
「Drift」をきっかけに、身の回りのものを見る目線が、
少しでも柔らかく変わっていたらうれしいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2025/12/10|スペシャルイベント

【SPECIAL EVENT】『音のかさなり、 時のかさなり、 こころのかさなり 』平井真美子 / 作曲家・ピアニスト フォトレポート

3階の親子フロアでは、平井真美子さんによる古楽器と音のワークショップとインスタレーションを行いました。

開場時間になると、長い年月を旅してきたメトロノーム(1816年製~、フランス)の音と、
柔らかい日差しに包まれたお部屋に、真美子さんの奏でる古楽器の優しい音色が響きます。

ハルモニウム(1863年製、フランス)、ミニピアノ(1933年製、河合楽器)、
足踏みオルガン(1912年製、現ヤマハ)の古楽器たちは、
午前中のワークショップに参加するちいさなこどもたちにちょうど良いサイズ。
早速みんなで古楽器の周りに集まり、興味津々です。

しばらくして、メトロノームの音が止まると、真美子さんの演奏とお話でワークショップが始まりました。

まずは、古楽器について紹介しながら、いくつかのメロディーの録音作業を見せてくれます。
真美子さんが奏でたメロディーがスピーカーから聞こえると、
参加者のみなさんのわくわくする気持ちが伝わってきました。

次に、それぞれが持ち寄った大切なもの、おもちゃや部品、何かのケースなどを、
天井から吊り下げたマイクの近くに行って鳴らします。
録音によって真美子さんのメロディーと重なり、思いがけない音がスピーカーから聞こえると、
こどもたちが「聞いた~?」とばかりに振り返って家族に確認する様子も。
みんなの音が重なると、今度は真美子さんが、アコーディオンから吹き出す風の音や
クォーツォフォン(カナダ)という水晶でできた珍しい楽器の音も重ねて録音していきます。
今日のみんなで過ごした時間を重ね、記録した、素敵な作品ができました。

インスタレーションの時間には、ワークショップで録音した音の作品を聴きながら、
古楽器やそのパーツに触れていただき、パーツを使った会場のディスプレイをみんなでつくります。
小さなピアニストが得意げに弾き語りをしたり、
大人が古楽器のパーツを観察して組み合わせを考えてみたりと、
ゆったりとした時間が流れていました。

初めはミニピアノの演奏だけに興味を持っていても、
時間が経つとピアノの中を覗き込んで音の出る仕組みを観察してみたり、メトロノームにも興味をもったりと、
貴重な古楽器と共に、博物館のようにじっくり楽しまれる方が多くいらっしゃいました。

午後のワークショップでは、小中学生がレコーディングに挑戦。
午前中の親子さんとは違い、鳴らし方にも工夫がみられ、それぞれに発見もあったように思います。
夕方にかけては、午後のワークショップの録音作品が会場に流れ、また少し違った雰囲気に。

「お年寄りの楽器だからやさしく弾いてあげてね。」
という声掛けに、笑顔で答えてくれるこどもたち。
こどもにとっても、おとなにとっても、今日の体験が未来の種となれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2025/12/10|スペシャルイベント

『藍染とコチニール染め! 自分だけの手ぬぐいを作ろう!』イエレ/ZENZEN東京 フォトレポート

草木染め・藍染めを手がける「ZENZEN東京」の イエレさんを講師に迎え、藍染・コチニール染めの2枚の手ぬぐいを染めるワークショップを開催しました。

はじめに、これまでの活動や染め物についてのお話からスタート。
イエレさんはオランダ出身で、徳島で藍染の修行をされ、現在は東京で活動されています。藍やコチニールの素材、ヨーロッパの染め物についても教えていただきました。

まずは「板締め染め」でコチニール染めを体験。折りたたんだ布を木の板で挟み、鍋で約40分じっくり染めていきます。
初めて触れる染料や道具に、子どもたちも興味津々でした。

染色を待つあいだ、続いて藍染へ。布を絞ったり折ったり、ビーズを使ったりと、思い思いの柄づくりに取り組みます。
藍は空気に触れると黄色から青へと色が変わり、「色が変わった!」という声があちこちから上がりました。

最後にコチニール染めの手ぬぐいも引き上げて完成。ピンクと藍ではまったく違う表情になり、「きれい!」「想像とちがう」と、自分で染めた手ぬぐいに見入る姿が印象的でした。
落ち着いた雰囲気のなかで、それぞれが自分の手で色をつくる、静かで豊かな時間となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2025/11/28|アートスクール

日本の郷土ごはん vol.32『熊本・南関あげ巻き寿司』フォトレポート

伝統的な郷土料理をみんなでつくり、各地を旅する気分でおいしくいただく「景丘の家 こども食堂」。
今月は熊本県の「南関(なんかん)あげ巻き寿司」「太平燕(たいぴーえん)」「ぶたあえ」を楽しみました。

南関あげ巻き寿司は、南関町特産の大きな油揚げ「南関あげ」でつくります。南関あげは地元で味噌汁や煮物などによく使われ、とくに巻き寿司はお祝い事や運動会のお弁当などにも登場する人気メニューなのだとか。ジューシーに煮含めた南関あげ、具材にはだし巻き卵、きゅうり、かんぴょう、桜でんぶ。素朴ながらも華やかで、こどもも大人もおいしく味わえる一品です。

太平燕は、福建省の料理をルーツに持つといわれる、熊本ではおなじみの家庭料理。春雨をメインに、炒めた野菜、豚肉、魚介などを入れた具沢山スープで、最後にゆで卵をのせていただきます。
ぶたあえは、天草地域に伝わる素朴な炒め料理。昔は豚肉が手に入りにくかったため代わりに天草湾のタコを使ったそうで、名前にだけ「ぶた」が残りました。茄子とタコというシンプルな具材ですが、砂糖、味噌、みりんの味付けが白いごはんにもおつまみにもぴったり。

こどもたちは、まずは包丁を使った作業に集中。大人数で味わうこども食堂なので、切る材料も多くて大変ですが、みんな楽しそうに「もっと切りたい!」と頑張ってくれます。

続いて火を使う作業へ。太平燕の材料をひとつずつ鍋に入れて炒め合わせ、スープも加えて煮ると、何とも言えない良い香りが。味を調えた後で味見すると、「味見のおかわりがしたい」とつぶやく子も。お母さんからも「野菜の甘みや魚介のうま味が出ていて、すごくおいしいですね!」という声があがり、みんな実食の時間が待ちきれない様子でした。

まきすを使った南関あげ巻き寿司の作業は難易度が高めでしたが、真剣な表情で丁寧に巻き上げ、気がつけば見事な巻き寿司がずらりと並んでいました。すばらしい集中力に拍手!

すべて作り終え、配膳も協力して、いよいよ元気に「いただきます」。どのお料理もボリュームがあり、やさしくて深〜いおいしさ。頑張ってつくったおかげでおかわりもできて、みんな喜んで完食しました。
“みんなでつくって、みんなで食べる”
このあたたかな時間が、こどもたちの食への興味や好奇心を育てていきます。今回も「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力のおかげで、こども食堂を楽しく開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2025/11/28|景丘の家・こども食堂