おしらせ

10/7『オリジナルの皮から作るサモサ教室』 北村朋子 Samosa wala Timoke/サモサ屋 フォトレポート

「サモサ」はインドで定番の軽食で、スパイスで炒めたじゃがいもなどの野菜を小麦粉の皮で包んで揚げたもの。
どこでも手軽に買うことができる、日本でいうコロッケのようなものだそう。
そんなサモサの作り方をTimokeさんに教えてもらいました。

「サモサを食べたことがある人!」

みんな初めて聞く名前のようです。
マスタードシード、ターメリック、コリアンダー……、卓上に並んだスパイスにも興味津々で、順番に香りを嗅いでいきます。

「サモサは必ず『三角形』なんです」
ポイントは、この三角形をうまく作れるかのようです。

Timokeさんのオリジナルレシピでは、皮に全粒粉を加えるので、ザクザクの食感が楽しめます。
さらに、「フリル包みにも挑戦してみましょう」と、お手本を見せてくださいましたが、これは難しそう……。
大人向けの教室でもなかなか上手くいかないようですが、果たして。

端をつまみながら「フリル包み」にしていくのですが、触っているうちに形が崩れてしまって大変です。
でも最後には、「みんなが上手でびっくりしました!」と先生が驚くぐらい、かわいいフリルつきの三角形ができ上がりました。

みんなの分を一度に揚げますが、「私が作ったのはこれ!」と、それぞれのサモサの形を覚えておきます。揚げたてのサモサは、インドの屋台のようにチャイと合わせていただきます。

いつもの「カレー」とはちょっと違ったインドの味。
冷めても温め直しても美味しいので、「全部難しかったけど、美味しかった」という充実感とともに、家族の分をお持ち帰りしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/10/14|アートスクール

こどもが主役の2日間!「こどものお店 いろりカフェ」フォトレポート

こどもスタッフが調理も会計も接客もすべて手がける「こどものお店 いろりカフェ」にご来店いただき、ありがとうございました!!
たくさんのお客さまをお迎えし、無事に終了いたしました。

今回のカフェは、恵比寿という街の魅力を体感する「恵比寿文化祭」との連動企画。メイン会場の恵比寿ガーデンプレイスからほど近い景丘の家も、会場のひとつとして参加しました。

こどもスタッフとして活躍したのは、事前に応募してくれた小学生18名。前日準備を含む2日間にわたって様々な仕事に挑戦し、みたらしとあんこ2種類の手作り焼きだんごを提供しました。

1日目。初めて顔を合わせるこどもたち。
最初はちょっぴり緊張ぎみの表情も見られましたが、すぐに意気投合。すばらしいチームワークを発揮し、明日の本番に向けておだんごの生地をみんなで一生懸命にこねました。
明日の流れの説明を真剣に聞き、ドキドキとワクワクに包まれながらとても楽しそうに取り組む姿が素敵です。

そして迎えた当日。
眠そうな顔の子もちらほらと。お店やさんの朝は早起きです。
みんな時間通りに集まって、昨日こねておいた生地を今度はくるくると綺麗に丸めていきます。たっぷりのお湯で茹でたら、冷たい水にはなって冷まし、次は大事な作業の串刺しです。きちんとおだんごの真ん中に串を刺していきましょう!

おだんごの支度ができたら今度はお客さまを迎える準備もします。机や座布団をきれいに並べ、おだんごと一緒にお出しするお茶もたっぷりと。
開店準備ができたらとっておきの暖簾を出して、さぁいろりカフェの開店です。

お客さまの注文を聞きお代を頂いたら、調理チームに伝えます。串に刺したおだんごをいろりの炭火でこんがり焼いて、みたらしのたれやあんこをかけたら、配膳係さんがお客さまのもとにお運びします。

あらかじめ決めておいた役割だけでなく、自分から「お茶はいかがですか?」と積極的に声をかけ、「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」の元気な声もたくさん聞こえてきました。道ゆく人に呼び込みもしたりして、それぞれが自分なりに工夫をし、お互いに協力しながら、こどもスタッフみんなが立派に務め上げてくれました。

大勢のお客さまが途切れることなく来店されとっても忙しい1日となりましたが、皆さんを喜ばせたい!という思いで素晴らしい接客をしてくれたこどもたち。
素敵な笑顔と頑張る姿をたくさん見せてくれて、本当にありがとう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/10/13|その他

日本の郷土ごはん vol.6『鹿児島:鶏飯』 フォトレポート

【日本の郷土ごはんシリーズ】第6弾は鹿児島県です。
奄美地域を中心に祝事やもてなしの席でよく作られる「鶏飯」と、鹿児島の特産品・さつまいもを使った「がね」をみんなで作って美味しくいただきました。

鶏飯は、ほぐした鶏肉、甘く煮た椎茸の細切り、錦糸卵などを白いごはんの上にのせ、鶏ダシのスープをかけたもの。奄美群島が薩摩藩の支配下に置かれていた時代に本土から訪れる役人にふるまっていたそうで、当時は非常に貴重だった鶏肉を余すところなく使ったおもてなし料理でした。この頃は鶏の炊き込みごはん風で、スープをかけるアレンジが浸透したのは昭和に入ってから。今では、たっぷりのスープが欠かせません。

「がね」は、地域や作る人によって材料などが異なるようですが、共通点は「さつまいもと粉類を油で揚げたもの」。太めの千切りにしたさつまいもや人参などを揚げたその姿が「かに」(鹿児島弁で「がね」)に似ていることからこの名が付いたそうです。衣は少し甘めの味付けにするのが特徴で、お正月に作られるほか、焼酎のつまみやお茶うけ、こどものおやつ、給食のおかずなどさまざまな場面で食されるおなじみの存在です。

「鶏飯」と「がね」が同時進行なので、こども達は大忙しです。みんなで手分けしながら、賑やかに、そしてとても丁寧に準備を進めていきます。

鶏飯用の絹さやは筋を取り、塩茹でしてから斜めにカット。スタッフが前日に煮ておいた椎茸は細切りに、ささみは手で細かく裂いていきましょう。薄焼き卵も細くきれいに切ることができました。

がねに使うさつまいもとにんじんを切るのは、ちょっと大きなこどもたち。かための野菜をたくさん切るのは大人でもなかなか大変ですが、こどもたちは楽しさそうに全力投球してくれます。一見難しそうに思える作業だって、やっているうちに上手になっていくのです。

切る作業が終わったら、がねを揚げましょう。小麦粉、もち粉、卵、水を混ぜて醤油と砂糖で味付けをした衣に、さっき切ったさつまいも・人参・にらを入れてからめ、木杓子の上で横長の「かに」になるように形を整え、熱々の油でじっくりと。かにさんの形に仕上がったかな?

自分でやったひとつひとつの作業が最終的に美味しい料理になっていく、その体験はこどもたちにとってワクワクすることばかり。「こうやって切るんだね」「色がきれい」「早く食べたいな」と、今日もあちこちから嬉しそうな声が聞こえてきました。

今日のごはんは、ご寄付でいただいた新米です。かまどで美味しく炊き上がったら、自分でよそって具材を盛り付け、スープをかけていただきます。
揚げたてのがねと一緒に、鹿児島の味を楽しみました。

“みんなでつくって、みんなで食べる”
今月も「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力でこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/09/21|景丘の家・こども食堂

日本の郷土ごはん vol.5『大阪:かしわのすき焼き』 フォトレポート

【日本の郷土ごはんシリーズ】第5弾は大阪府です。
お盆最終日の8月16日、たくさんの元気な笑顔が景丘に集い、おいしい時間を過ごしました。

関西地方では鶏肉のことを「かしわ」と呼びます。今日のメニューはその「かしわ」を使ったすき焼きと、明治から大正にかけて大阪の商業中心地としてにぎわった問屋街で生まれた「船場汁」です。

まずはみんなで具材切りから始めます。
船場汁に入れる大根や、すき焼きに入れるお豆腐、椎茸などなど…。
包丁の使い方に気をつけながら頑張りました。
小さい子たちは白菜の葉を手でちぎってくれましたね。

具材が用意できたら、いくつものフライパンにわけて一気にかしわを焼きましょう。
同時に、船場汁の大きな鍋にも大根と鯖を入れてグツグツ煮ていきます。

こどもたちが見守るフライパンからは、かしわが焼ける香ばしい匂いがしてきました。プチプチはねる油だって、気にしない気にしない!!

お肉に焼き色がついたらほかの具材もきれいに並べていきましょう。
割り下を注いだら、具材それぞれを丁寧に煮ていきます。
どの具材にも味がしっかりしみ込むよう、お豆腐もひとつひとつ裏返して。。。

さぁ、かまどのご飯も炊きあがりましたよ!
みんなそろっていただきます!!

夏休みの今日はデザートにかき氷も用意しました。
梅のシロップをかけて、さっぱりひんやりおいしかったね。

おいしく楽しい夏の夜がにぎやかに過ぎていきました。

“みんなでつくって、みんなで食べる”
今月も「大地を守る会」をはじめ、たくさんの方々のご協力でこども食堂を開催することができました。心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/08/18|景丘の家・こども食堂

日本の郷土ごはん vol.4『静岡:鯖の箱寿司』 フォトレポート

【日本の郷土ごはんシリーズ】第4弾は静岡県です。
夏休み目前、今日も元気いっぱいのこどもたちと楽しい時間を過ごしました。

おいしい魚がとれる伊豆地域などを中心に、祭りや行事などのハレの日に作られる「箱寿司」。
木箱に酢飯を詰め、地元産の鯖(地域によってはアジや金目鯛)の身をほぐしたそぼろ(地元では「おぼろ」)、にんじん、しいたけ、桜えびなどの具材をのせた郷土料理です。

鯖は茹でてから皮と骨を除き、身をほぐし、砂糖と醤油で炒ってそぼろ状にしていきます。
魚を手でさわって調理するなんて普段はなかなか経験しないこどもたち、興味津々でチャレンジ。
つまみ食いしたいのをガマンしながら、おいしい味付けに仕上げました。
ほかの具材もみんなで手分けして、ていねいに切りそろえていきますよ。

そしてクライマックスは、ごはんや具材を木箱に詰める工程。
お酢のいい香りに包まれながら、酢飯をギュッギュ。その上にはさっき作った鯖のおぼろ、甘じょっぱく煮付けたしいたけ、酢れんこん、桜えび、にんじん、絹さや、かまぼこ、薄焼き卵をのせました。

彩りもきれいで、本当においしそう!
こどもも大人も「わーっ!」と思わず歓声をあげてしまう仕上がりです。

豆腐とわかめのお味噌汁も添えて、いただきま~す。
おいしくきれいに作れてよかったね!

最後に少しだけ歴史のお勉強を。
この箱寿司は、鎌倉時代に日蓮聖人が伊豆に流罪になった際、聖人をかくまった漁師が朝夕の食事を井桁の重箱で運んだことが由来といわれています。
日蓮聖人の命を救った善行はのちに広く伝わり、祭りなどの席でふるまう郷土料理として定着したのだそうです。

2023/07/20|景丘の家・こども食堂